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送るを英語で?メールを送るなどビジネスと日常シーンで使えるフレーズ

私たちはメールを送ったり、手紙を送ったり、生活の中で何かを人に送ることって身近にありますよね。今回は「送る」という動詞をどのように表現したらいいか、主にビジネスの場面や日常のシーンをイメージしながら紹介します。

この記事を読むと「送る」という単語をよりスムーズに英訳できるようになりますよ。


送るの英語:sendの過去形、過去分詞も紹介

〜を送るという単語は、対象によりますが、主にsendを使って表すことができます。英語の授業でも早い段階で学ぶ動詞なので知っている人も多いでしょう。

send:〜を送る、〜に派遣させる、〜の状態にするという意味の他動詞。

この単語は、試験などでも時制によってどのように変化するのか問われることがあるので、ここで再度確認しておきましょう。

過去形:sent
過去分詞:sent
現在進行形:sending

例えば、郵便局や宅配で荷物を送りたいときに使える例文を見ていきましょう。

この小包を速達で送りたいのですが。
I’d like to send this parcel by special delivery.

この手紙を明日送ります。
I am going to send this letter tomorrow.

sendを使った覚えておきたいフレーズを紹介

ここからは、sendを使ったフレーズを4つ紹介します。sendのあとに来る前置詞によって意味と使い方が異なるので、一つずつ意味を確認しながら読んでみましょう。

send for~:来てもらうように頼む

send forは、来てもらうように頼む、要求、または命令する、注文するなどのたくさんの意味を含みます。

早く医者を呼べ!
Send for a doctor, quickly!

キャロラインは、緊急でないなら彼を送らないだろう。
Caroline would not send for him if it was not urgent.

その本を注文しよう。
I will send for the book.

通信販売カタログを送る。
Send for our mail order catalog

send in~:(書類などを)提出する

send in〜で(部屋などに)入れる、郵送する、提出するなどの意味があります。

中にお通しして。
Send him in.

彼女は新しいパスポートの申請書を提出した。
She sent in an application form for a new passport.

急いで願書を出した。
I rushed to send in my application.

send off~:(手紙など)を発送する

send off~で発送するという意味があります。

ご入金の確認が取れ次第、ご注文の商品を発送させていただきます。
We’ll be sending your order off as soon as we’ve received payment.

私は毎年友達にクリスマスカードを送ります。
I send off a Christmas card to my friends every year.

send offには実は他にも複数の意味があります。send-offとハイフンが間にあるsend-offは旅立つ人に対して別れの挨拶をすることを意味します。

日本語でも、フェアウェルと言いますよね。このフェアウェルと同じです。

夏の終わりに友達がみんな見送りに来てくれたときは、本当に感激しました。
I got really emotional when all my friends arrived to send me off at the end of the summer.

send out~:(手紙などを同時にあちこちへ)発送する

send out〜にも発送するという意味があり、send offと混乱を招いてしまいますよね。

この違いは、send offは、何かを自分のいるところからどこかへ行かせる動作で、send out は、何かを自分から遠ざける動作です。

例えば、「I sent out a news letter.(ニュースレターを出した)」という文は、自分から他者へ離れて手紙を発行しています。比べて、「I sent off the letter yesterdat.(昨日、手紙を出した)」という文は、自分から受取人へ向けての動きということになります。

もう一つの違いは、sendやsend offは一人またはそれ以上の人に送るのに対し、send outは同時に何人もの人に何かを送るという意味を含んでいることです。

コピーは送付し、原本は保管してください。
Please send out the photocopies and keep the original.

このように、send+前置詞でいろんな「送る」の表現ができますよね。場面によってうまく使い分けましょう。

「送る」を英語で|ビジネスシーンで使えるフレーズ

ビジネスのシーンで誰かに宜しく伝えてくださいと言いたいときに、sendを使って下記のように表現します。丁寧な印象を相手に与えることができるので、ビジネスの別れ際にぴったりのフレーズですよ。

ありがとうございました。またよろしくお願いします。
So,thank you very much.I hope we do business again soon.

こちらこそありがとうございました。ジョンさんにもよろしくお伝え下さい。
Oh,my pleasure.Send my regards to me Mr.John.

次に、日常の仕事の業務で活躍するsendを使った例文をみてみましょう。

私は上司に来週の予定についてのメールを送った。
I sent an email to my boss about our schedule for next week.

あとでデータを送っておいてください。
Please send me the date later.

彼は顧客リストから資料を送った
He sent materials from his client list.

私は取引先に請求書を送るつもりです。
I will send an invoice to my clients.

上記の例文を練習して、スムーズに言えるようになれば自分の仕事内容に合わせて単語を変えて練習してみてくださいね。

英語で「~を車で送る」や「~な生活を送る」と言いたいとき

さきほど、send offにはいくつかの意味があると述べましたよね。その中の一つに、人を見送るときに使う「送る」という表現があります。

私の兄は恋人を駅まで見送りに行ってる。
My brother went to see his girlfriend off at the station.

家まで送ろうか?
Do you want me to send you home?

同じような意味で「車で送る」も一緒に覚えておきましょう。

車で家まで送ってくれませんか?
Would you give me a ride home?/Would you drive me home?

時を過ごすという意味の「〜な時間を送る」という意味で使えるのが、spendとpassです。ぶらぶら過ごす時はpass、何か目的をもって時間を過ごす場合はspendを使いましょう。

とても素晴らしい時間を送ることができました。
I spent great time.

同じ意味で、下記のような言い換えもよく使われます。

とても素晴らしい時間を過ごしました。
I had a great time here.

また「〜な生活を送る」という意味で、live a lifeを使うこともできます。

おばあちゃんは幸せな人生を送った。
My grandma lived a happy life.

送るを英訳するときに注意してほしいこと

日本語から英語にするときに注意しなければならないことは、世界からすると日本語が特殊な言語であるという点です。

「〜を送る」という動詞は、前に来る単語によっては全く違う意味になってしまいます。物やデータだけでなく、人にも使うことができますよね。例えば、サッカーでパスを送ると表現したいときは、makeを使って「送る」を表すこともできます。

メッシはフォワードにロングパスを送った。
Messi made a long pass to the forward.

日本語は文の最後に大切な動詞を表現します。英語はできるだけ文の前に動詞や大切な単語を持ってきます。なので「〜を送る」と言いたいときには、頭をフル回転させて、send、see、spendなどの動詞の選択肢を先に考えなければいけません。

普段から頭の中で英語ではどういったら相手に通じるのかと考えるクセをつけていくと良いですね。ちなみにsending offで退場の意味になるので、スポーツの試合が好きな人はぜひ覚えておいてください。

まとめ

メールを送る、車で送る、人生を送るなど日本語では「送る」を使う言葉でいろんな表現ができます。しかし、それらを英語に変えるときにはそれぞれ異なる単語を選んで使います。

代表的なsendを使った文から、「〜な時間を送る」で使えるspendやpassまでいろいろな「送る」を英語でどのように表現するかが分かったと思います。私たちは日常的にメールや手紙、プレゼントを身近な人に送っていると思います。

その時に自分が言おうとしている言葉を、英語で伝えるにはどうなるのかな…?と好奇心をもってみてください。そして新しくインプットした英語の知識を、怖がらずにどんどん使っていきましょう。