英語を勉強し始め、なんとなく英語に慣れてきたころ海外旅行に行った。しかし、自分の英語がネイティブに伝わらなかった…。
発音には自信があったし、正しいと思っていた表現を使ったはずなのに「ん?この人はなんて言っているの?」という顔をされたり、相手が混乱してしまった、なんて経験はありませんか?文法が得意な日本人。
しかし、実際の英会話となると話は別。
せっかく学んだ英語を会話で正しく使えなければ、楽しくなるはずの会話が逆効果。
ネイティブの友達や英会話教室の先生から定期的に英語を教えてもらっているのであれば間違いを指摘してもらえますが、独学で勉強している場合、その過程で間違った英語を学んでしまうこともしばしば。
そこで今回は、日本人がよくする英語の間違い13個を厳選して紹介します!
今まで曖昧に使っていた表現や単語も、この記事を読めば正しい使い方が習得できるでしょう。
Contents
日本人が間違える英語
間違い①友達と遊ぶ
×:play with
◯:hang out with
友達と遊ぶと言いたいとき、単にplayを使って表現したくなります。しかし、playという単語は子供が遊ぶときの意味で使われ、大人同士が遊んだり出かけに行ったりするときには使いません。
友達と遊びに行くときにplayを使ってしまうと、ちょっと違和感のあるニュアンスの意味になってしまいます。
正しくは hang out with ~(〜と遊ぶ、楽しく過ごす)を使って表現しましょう。
今週末友達と東京で遊ぶ予定です。
I am going to hang out with my friend in Tokyo this weekend.
間違い②おめでとう
×:Congratulation
◯:Congratulations
おめでとう!と言いたいとき、ついつい忘れてしまいがちなのが最後の s 。
ちなみにCongratulationsは短縮してCograts!と言ってもOKです。
結婚おめでとうございます!
Congratulations on your wedding!
間違い③メガネはどこ?
×:Where is my glasses?
◯:Where are my glasses?
メガネはパンツやハサミと同じく、複数形扱いになります。なぜなら、2枚のレンズから構成されるからです。パンツも左右の2本、ハサミも2つの刃から成り立っていますよね。これらをよく単数形と間違える人がたくさんいます。細かいところですが、気を付けましょう。
私のサングラスを見た?見つからないのよね。
Have you seen my sunglasses? I can’t find them.
間違い④話さなきゃ
×:We need to talk.
◯:We need to catch up soon.
相手が誰であれ、その人とちょっと話したいとき、またお互いに近況を報告したいときなど We need to talk. と直訳してしまうとと、とても深刻で重たい内容の話をしなければならないというニュアンスが相手に伝わってしまいます。
突然なんの前触れもなくこのフレーズを言われた相手はびっくりしてたじろいでしまいます。使う単語や言い方は話の内容や深刻さによって適切な表現に変える必要があります。
最近会ってないから話したいね〜などということであれば、Catch up (近況を報告する、話す) や、I want to talk to you. (あなたと話がしたいの。)などの表現を使いましょう。
来週にでも近況報告しようよ!
Let’s catch up sometime next week!
ちょっと時間ありますか?娘のことについて少しお話したいことがあるのですが。
Do you have a minute? I want to talk to you about my daughter.
間違い⑤聞こえますか?
×:Can you listen to me?
◯:Can you hear me?
電話ごしや遠くにいる人に「聞こえますか?」とたずねたい時、Can you listen to me?と言ってしまうと自分の言っていることを聴いてもらえますか?という少し違ったニュアンスになってしまいます。
自分の声が聞こえているかどうか確認したいときには、listen toではなく hear を使います。listen to は意識して聴くというニュアンスがあり、hear は意識していなくても自然に聞こえるというニュアンスがあります。
ディナーを作る時はいつもジャズを聴いています。
I always listen to jazz music when I make dinner.
昨夜11時ごろ、大きな音が聞こえた。
I heard a loud noise from outside at 11 pm last night.
よくする間違い⑥どう思う?:How do you think?
×:How do you think?
◯:What do you think?
どう思うかを相手に聞きたいときに言ってしまいがちなのが How do you think?
How はどのように、という意味がありますが、人がどう思っているかなどその人の意見を聞くときには What do you think? を使います。
地球温暖化についてどう思いますか?
What do you think of Global Warming?
間違い⑦暇だ
×:I am boring.
◯:I am bored.
Bore は人を退屈させる、うんざりさせるという意味の単語ですが、自分が退屈している状態を言いたい場合はI am boring.ではなく、I am bored.と言います。
I am boring は間違った表現ではありませんが、私が(誰かを)退屈させているとなります。
なので、例えば I am boring you.というと私はあなたを退屈させているとなるのです。
つまらない。
I am bored.
彼の講義はとても退屈だった。
His lecture was so boring.
間違い⑧私は英語が話せません
×:I can’t speak English.
◯:I don’t speak English.
英語が話せないことを相手に伝えるとき I can’t speak English.という方が多いです。
話せない (話す能力がない) のは事実かもしれませんが、通常は I don’t speak English.と言います。
英語を話すかどうかは、できるかどうか(can or cannot)の問題ではなく、選択(your choice)なんですね。
逆にネイティブがあなたに英語が話せるか質問したいとき Can you speak English? ではなく Do you speak English? と聞く方が多いです。
この言語を話せますか?ではなく、話しますか?の方がより自然なのです。
あなたは何か国語を話しますか?
How many languages do you speak?
私は英語とイタリア語を話します。
I speak English and Italian.
間違い⑨お手洗いをお借りしてよいですか?
×:Can I borrow the bathroom?
◯:Can I use the bathroom?
お手洗いをかしてくださいと言いたいがゆえに、そのまま直訳して borrow (借りる)を使いたくなってしまいます。
borrow には借りるという意味がありますが、物理的に貸したり返したりするものに対して使います。この場合、トイレを貸したり返したりすることはできませんよね。
通常、お手洗いを使用する場合は useを使います。日本語の表現につられないようにしてください。
間違い⑩電話番号を教えてください
×:Teach me your number.
◯:Tell me your number.
日本語の教えるという単語には、先生が学校などで教科を教えるだけでなく、ちょっとしたことを伝えるというニュアンスも含まれています。
英語の teach は、知識や技能を教える場合に用い、情報を伝える場合はtellを使います。
もちろん例文のように Tell me your number. でも間違ってはいませんが、誰かの番号を知りたいときは、もう少し丁寧に Can I have your number?(電話番号を伺ってもよろしいですか?)や Can you tell me your number?(電話番号を教えていただけますか?)というのが一般的です。
必要な情報については明日お伝えします。
I will tell you necessary information tomorrow.
家でピアノを教えている。
I teach piano at home.
間違い⑪ここが好きです
×:I like here.
◯:I like it here.
訪ねた場所や素敵な場所などをこの場所が気に入った、好きだと言いたいとき、I like here.と言ってしまいがちですが、like のあとには目的語がくる必要があるので、I like it here.と言います。
この場所が好きです。
I like this place.
ここは少し暑いですね。
It’s a little hot in here.
間違い⑫スープを飲んでいます
×:I am drinking soup.
◯:I am eating/having soup.
味噌汁を片手で飲み干すかのように飲むスープとは違い、スプーンを使っていただくスープには、drink を使いません。drink は一般的に飲み物(液体)を飲むときに使う表現です。
子供たちは好物のカボチャスープを飲んでいる。
Children are having their favorite pumpkin soup.
昨夜作ったクラムチャウダーを食べています。
I am eating clam chowder I made last night.
間違い⑬部屋が散らかっていて汚い
×:My room is dirty.
◯:My room is messy.
部屋などが散らかっていて汚い場合は、dirtyではなく messy という単語を使います。dirty は不潔な、濁った、嫌な、などのニュアンスがあり、messy は散らかしたという意味で使われます。
子供部屋はいつも散らかっている。
Kids room is always messy.
片づけてくれる?
Can you please clean up your mess?
まとめ
今回は日本人がよくする英語の間違いを13個に厳選して紹介しました。いままで間違って使っていた表現はありませんでしたか?
英語を勉強する過程で自信をもつことは大切ですが、間違った英語を使っていたら、失礼な表現になってしまったり相手との会話が円滑にいかない場合があります。今日紹介した内容をもう一度ゆっくり確認して、正しい英語を使えるようにしましょう!