コンサートで席に座っていると、他の方が隣の席を指して”Do you mind if I sit here?”と聞くことがあります。このDo you mind、よく聞く英語ですがどのような意味でしょうか?
今回は、Do you mindやそれに似た言葉をいくつか紹介します。返事の仕方など、日本語とは異なるので間違えないようにしっかり覚えましょう。
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Do you mindの意味
早速ですが、Do you mind~はどのような意味でしょうか。mindは動詞で、気にする、気にかけるなどの意味があります。そのため「~が気になりますか?」となります。また、相手を気遣って丁寧に依頼するときなどに使います。
ここで食事をしてもよろしいでしょうか?
Do you mind me eating here?
そのドアを開けていただけませんか?
Do you mind opening the door?
Do you mind~?に対しての答え方
Do you mind~?に対しては、答え方に注意が必要です。「いいですよ」と承認するときは”No.”、「いやです」と断るときは”Yes.”と答えます。
先ほどの「窓を開けていただけませんか?」に関して返事をするとすると、以下のようになります。
いいですよ。
No, it’s ok.
もちろん、いやではないよ。
Of course, not.
寒いので開けたくないな。
Yes. I don’t want to open it because it’s cold.
日本語で考えると違和感がありますが、もともと「気になりますか?」と聞かれているので、「気になりません=No」「気になります=Yes」という答え方なのですね。
Do you mindの使い方
Do you mindには、後ろに来る単語によって使い方がいくつかあります。使い方がわかれば、自分でも使えるようになるでしょう。丁寧な言い方なので、ビジネスシーンなどでも用いることができて便利です。
Do you mindの使い方①Do you mind if
冒頭の例文でも出てきたDo you mind if。ifの後には主語と述語が来て「もし~したら気になりますか?/迷惑ですか?」という意味になります。
連絡先を伺ってもよろしいでしょうか?
Do you mind if I asked for your contact address?
Do you mindの使い方②Do you mind~ing
Do you mindの後が進行形の場合は、相手に何かをしてもらいたいときに用います。「~をしていただけませんか?」という言い方ですが、より丁寧にするためにWould you mind~ingを使っても良いでしょう。
その本を取ってもらえませんか?
Do you mind taking that book?
Do you mindの使い方③Do you mind me
Do you mind~ingは、相手にしてもらうときでしたが、逆に自分がすることに対して承認を得るときはDo you mind meを使います。「~してもいいですか?」という意味になります。
車で行ってもいいですか?
Do you mind me going by car?
Do you mindに似た英語表現
Do you mindには、いくつか似た英語表現があります。1つずつ見ていきましょう。
Do you mindに似た英語表現①If you don’t mind
これは、直訳すれば「あなたが気にしなければ」となり、「よろしければ」「差し支えなければ」と和訳されます。
差し支えなければ、ご自宅に伺ってもよろしいでしょうか?
If you don’t mind, may I come to your home?
Do you mindに似た英語表現②mind you
mind youは直訳すれば「あなたに気にして欲しい」という意味になります。つまり「よく聞いて」「念のために言っておくけれど」というように、相手の注意を促すときに使います。
また、前文を強調するあるいは覆すときにも「そうは言っても」のように使用します。
念のため言っておきますが、ここでは静かにしなければなりません。
Mind you, we have to be quiet here.
お米は好きですが、カレーライスは好きではありません。
I like rice. Mind you, I don’t like curry rice.
Do you mindに似た英語表現③never mind
「気にする」という意味のmindに否定のneverを付けているので、これは「全然気にしない」という意味になります。いろいろな用途がありますが、例えば何かを言いかけてやめるときに、「今言いかけたこと、気にしないで」といったような感じで使われます。
日本では「ドンマイ!」といいますが、これはDon’t mindから来ているものの、don’t mindは英語ではほとんど使われることがなく、never mindの方がよく使われます。
気にしないで、自分でやるよ。
Never mind, I’ll do it myself.
また、have no mind to~で「~する気が全くない」という意味になります。
Do you mindのスラング
最後に、スラングを1つ紹介します。今まで見てきたDo you mind?ですが、不機嫌そうな顔で言われた場合は「やめてくれない?」という意味になります。
mindには、気にかけるの他にも気に障る、嫌だと思うという意味があるので、相手を気遣うのではなく嫌がる強い表現になります。
ちょっと!いい加減にして。
Hey! Do you mind?
Do you mindの意味・使い方・答え方の例文|スラングは「やめて」の意味まとめ
Do you mindはよく使う言葉ですが、言い方や答え方に注意が必要でした。
ただ、3つの使い方を覚えてしまえば、ビジネスなどの場でも使える言葉なので、活用しやすいと思います。何度も使うことで、自分のものにできるといいですね!