海外からの郵便物やエアメール専用の封筒に「VIA AIR MAIL」と書かれたものを見たことはありますか?
AIR MAILはわかるにしても、「VIA」という英語っぽくない表現。「何語?」「何の略?」「スラング?」と疑問符がたくさん出てきそうですが、実はれっきとした英語なのです。
今回は、郵便物やメールなどでも見る機会のあるVIAという言葉について、日本語の意味や使い方を、例文を交えて紹介します。
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viaの意味と発音
そもそもviaという言葉は、どのように読めば良いのでしょうか?
アメリカ英語とイギリス英語では少し異なり、アメリカでは発音記号がváiəあるいはvíəで、読み方としてはカタカナでヴァイアあるいはヴィアと言います。一方、イギリスではváiə、つまりヴァイアです。意味はどちらも「~を経て」「~経由で」です。
航空便で日本に到着した。
It arrived in Japan via airmail.
アメリカ経由でカナダに入国した。
I entered Canada via America.
viaは、ラテン語の「道」という言葉から来ています。ラテン語以外にもイタリア語やスペイン語、フランス語で同様に、「~を経て」「~経由で」の意味で使われています。
viaに似た意味の使い分け
via以外にも「~を経て」「~経由で」という意味の英語はあります。似た意味の言葉で違いがあるか、みてみましょう。
viaに似た意味の言葉①by
「~によって」「~で」という意味がある表現に、byがあります。手段の説明として使う場合には、byでもviaでも言い換えられます。
電車で目的地まで行くことにしました。
I decided to go to my destination by train.
I decided to go to my destination via train.
手紙で知らせてください。
Let me know by letter.
Let me know via letter.
また、by way of~も「~を経由して」「~を通って」という意味です。この表現もviaと同義語になり、以下のように言い換えられます。
長野を経由して東京に入りました。
I arrived in Tokyo by way of Nagano.
I arrived in Tokyo via Nagano.
viaに似た意味の言葉②through
同様に、throughも「~を介して」「~を通して」という英語です。こちらも、viaと同義語です。
SNSを介して連絡ください。
Please contact us through SNS.
Please contact us via SNS.
メールで連絡がありました。
I have been contacted through email.
I have been contacted via email.
結論として、「~を経て」「~経由で」という意味で使うのであれば、viaもbyもthroughも明確な使い分けはありません。
しかし、byであれば「~のそばに」、throughでも経由するのではなく、「~通過する」として使う場合はviaには変換できないので、注意が必要です。
私は海沿いの家に住んでいます。
I live in a house by the sea.
あのトンネルを通って私の家まで行ってください。
Please go through that tunnel to my house.
SNSでのviaの使い方
最後に、海外のInstagramやX(旧Twitter)を見ていてvia:@~やvia~というコメントが付いていることがあります。
これは、「@~のアカウントから転載しました」という意味です。ネットスラングというほどではありませんが、SNS特有の使い方です。
また、gmailでも代理でメールを送信するサービスなどを用いた場合には、送信者の横にviaと表示されます。
viaの意味と発音|byやthroughとの違いや使い分けも例文解説!まとめ
viaは、英語っぽくない言葉ですが、覚えておくと便利です。
特に、飛行機のトランジットやメール、SNSなどでは、目にする機会も多いです。意識して見逃さずに読むだけで、自然と使えるようになるでしょう。