仕事や勉強など日常生活の中で活動をしていると、うまくいくこともあれば時には思い通りにならず失敗も起こるものです。
期待していた結果にならないとき、自分が情けないと感じてしまうこともありますし、人に対してもあなたは情けないと思ってしまうこともありますよね。
では「情けない」という感情を英語ではどのように表現するのでしょうか。
この記事では、情けないという気持ちを英語で言い表す方法を解説します。
複雑に入り組んだ気持ちを表現するときはニュアンスの違いもあるため、場面に合った単語の選び方が大切です。例文を交えて関連表現も一緒に見ていきましょう!
情けないの基本的な表現方法
情けないを英語で言い表すときに広く使われている単語は2つありpatheticとpitifulです。
基本的な使い方や意味の違いを紹介します。
①pathetic
情けないを英語で言い表すときはpatheticを使うのが一般的です。悲しさや哀れみを感じるシーン全般を表現するときに使います。
情けないミスをして自分に呆れる。
Disgusted with my pathetic mistake.
情けない姿を見せてしまったがくじけないよ。
Showed a pathetic side, but I will not be defeated.
patheticは情けなさを示すだけでなく、文脈によっては軽蔑の意味合いを含むことがあります。情けない人と言うように他の人を主語にしてpatheticを使うときは注意が必要です。
彼は情けない男だ。
He is a pathetic man.
patheticは「情けない」という意味の形容詞ですが、patheticallyと副詞の形にすることで、「情けないことに」といった意味で使うことができます。
情けないことに彼は友人を裏切った
Pathetically, he betrayed his friend.
patheticをカタカナで発音表記するとパセティックとなります。
patheticを発音するときはpa-thet-icのように第二音節を強くします。会話ではアクセントに注意しながらpatheticを使いましょう。
②pitiful
情けないを表す英語表現にはpitifulもあります。pitifulは人がとても不幸であるときや非常に悪い状況にあることを示します。
彼女の演技はとても情けないものだった。
Her performance was so pitiful.
またpitifulは同情的なニュアンスを持つことが特徴です。pitifulの語源がラテン語のpitas(哀れみ、同情)であることから、元々は同情を意味し、時を経て情けなさや悲しさを示すようになりました。
そのニュースは同情を誘った。
The news was pitiful.
patheticとpitifulは情けない気持ちを表現するときの基本的な言い回しですが、ニュアンスが異なるため違いに気を付けて使い分けをしましょう。
情けないの関連表現
情けないという言葉には関連表現があります。例文を見ながら情けないに関連する英語表現を確認しましょう。
無情という状態を英語ではmercilessを使います。mercilessは慈悲や情けを持たないという意味を持ち残酷な行動や状況を意味します。
自然は時に無情だ。
Sometimes nature is merciless.
日本語でお情けという言い回しがありますが、そういった場合には情け、慈悲という意味のmercyを使います。
そんなお情けは要らない
No mercy needed.
out of pityというイディオムでお情けを表現することもできます。
彼はお情けで仕事を得た。
He got the job out of pity.
out of pityで同情して、憐れんで、という意味です。
情けない状態で恥ずかしさが伴う場合ashamedを使います。ashamedは恥ずかしさや羞恥心、罪悪感を表します。
遅刻をして自分が恥ずかしい
I am ashamed of being late.
また、情けなさが強まって強い嫌悪感や反感の気持ちはdisgustedで表現できます。disgustedは非常に不快な状態が受け入れがたいときに使います。
その不正行為を見て強い嫌悪感を持った。
I was disgusted by the misconduct.
他にも、厳しい環境下で情けない上に惨めな気持ちになったことはmiserableを使って表現します。
決勝戦に負けて彼女は惨めな気持ちになった。
She felt miserable after losing the final game.
情けないという気持ちから派生した関連表現を紹介しました。例文を参考にして複雑な心境を説明する言い回しをこの機会にまとめて覚えましょう。
まとめ
「情けない」という感情を英語で表現する方法を解説しました。基本的な表現はpatheticやpitifulを使い、ニュアンスが異なることを紹介しました。
情けないという感情のように複雑に入り組んだ気持ちを表すときは丁寧に言葉を選ぶ必要があります。
例文を通して紹介した関連表現で感情を適切に伝える方法を身に付けて、スムーズな英語のコミュニケーションを実現しましょう。