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mustとhave toの違いは?shouldとの使い分けも例文でわかりやすく解説

中学生の時に習った基本的な単語でも、似たような意味合いのものは違いが説明できなかったりしますよね。

例えば、mustとhave toの違いは何でしょうか?

どちらも「〜すべき」または「〜しなければならない」と習ったはずです。

今回はかの有名な東大受験漫画ドラゴン桜でも取り上げられたmustとhave toの違いについて解説します。

例文も交えながらわかりやすく説明するため、mustとhave toをこれから習うであろう中2の方や基礎をしっかり固めたい英語学習者の方は要チェックですよ!


must と have to の違い

それでは、早速mustとhave toの違いについて解説します。両者の違いを知るにあたって注目すべきポイントは、強制力と話し手の考え方です。それぞれ順番にチェックしていきましょう。

must

mustは「〜しなければならない」という意味の助動詞で、「主語+must+動詞の原型」の形で使用します。mustは話し手の主観的な考えが含まれており、かつ強制的なニュアンスがあるため、言われた側が反感を持つ可能性が高いです。

あなたは今日はしっかり勉強しなければならない。
You must study hard today.

こちらの文章のように、主語にyouが使用されると命令のニュアンスが含まれる言い方になるため、使う際は注意しましょう。

私は今日はしっかり勉強しなければならない。
I must study hard today.

主語が I の場合は自分の決意を強く表明するものになるため、聞き手サイドの反感を買うことはありません。

ちなみに、mustには「〜に違いない」という意味もあります。

彼は有名なアスリートに違いない。
He must be a famous athlete.

have to

must と同じく「〜しなければならない」という意味で翻訳されるフレーズが have to です。「主語+have to+動詞の原型」の形で使用し、must とは異なり客観的な意見を述べる際に使用します。

私は学校へ行かなければならない。
I have to go to school.

また、have to は must と異なり助動詞ではないため、時制や主語によってhasやhadを使い分ける必要があります。

彼は宿題を6時までに終えなければならない。
He has to finish his homework by 6 o’clock.

被災地の人々は十分な食料や水なしで済まさなければならなかった。
People in the affected area had to do without enough food and water.

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must notとdon’t have toの違い

mustとhave toの違いが明確でないと、must notとdon’t have toの翻訳は正確にできません。ここでしっかりと覚えておきましょう。

まず、must not は「〜してはいけない」という禁止を意味する表現です。

あなたはそこへ1人で行ってはいけない。
You mustn’t go there alone.

一方の don’t have to は「〜しなくてもよい」という不必要を意味する表現になります。

あなたは彼に会わなくてもよい。
You don’t have to see him.

must と have to の関連ワードおよびフレーズ

mustとhave toの違いは把握できたでしょうか。続いては、mustとhave toに関連するワードやフレーズを紹介します。

should

should は「〜すべき」や「〜した方がよい」など、must や have to と似ている意味の助動詞です。ちょっとした提案やアドバイスのようなニュアンスがあります。

彼女の語ったことなんて無視するべきだ。
You should ignore what she said.

ought to

ought toも、shouldと同じく「〜すべき」や「〜した方がよい」という意味で使用されるフレーズです。shouldと比較すると、ought toの方が客観的なニュアンスがあります。

ちなみに、使用頻度はshouldの方が高いです。

塩分は減らした方がよい。
You ought to eat less salt.

gotta

ネイティブ同士の会話でも頻繁に登場するgotta は「〜しなければならない」という意味で使用されるフレーズです。have got toの略で、have to よりも砕けたニュアンスがあります。

行かなきゃ!
I gotta go!

had better

had betterも「〜した方がよい」という意味で使用されるフレーズです。ネガティブな事態を避けるためにした方がよい、そうせざるを得ないというニュアンスがあります。

あなたは今晩は兄弟と一緒に家にいた方がよい。
You had better stay home with your little brother tonight.

may as well

may as well は「〜した方がよさそう」や「しないよりはよい」など、had betterよりも消極的なニュアンスで使用されるフレーズです。

私たちはすぐにそれをした方がよさそうだ。
We may as well do it at once.

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まとめ

mustとhave toの違い、および関連ワードやフレーズについて取り上げてきました。

must と have to は似たような翻訳をされることが多いですが、強制力の有無や、話し手の意見が主観的か客観的かなどの違いがあります。

両者の使い分けができるようになるためには、練習が一番です。

トライアンドエラーを繰り返しながら使い分けがマスターできれば、より正確に相手に自分の気持ちを伝えられるようになりますよ!