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「いたずら」を英語でいうと?「やんちゃ」「どっきり」などニュアンス別に解説

Trick or Treat! お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!これはハロウィンで使われる定番フレーズですが、「いたずら」という英語を「trick」だと覚えていませんか?確かにtrickには「いたずら」という意味もありますが、一般的にいたずらを表す英語は他にもあります。

日本語でも「いたずら」を表すときに「ふざける」「やんちゃ」など、いろいろな表現を使いますよね。英語でも同様です。今回は、英語で「いたずら」を意味するいろいろな表現を紹介します。


「いたずら」は英語でprankとmischief

「いたずら」を英語に直訳すると、prank(プランク)とmischief(ミスチフ)

どちらも日本語でいう「いたずら」という意味になりますが、ニュアンスが違います。それでは、どうやって使い分ければいいでしょう?

prankは、どっきりするようないたずら

prankは、悪意のないどっきりを仕掛けるようないたずらを意味します。

例えば、いたずら電話はprank call

いたずら電話を受けると、どっきりしちゃいますよね。その「どっきり」が、まさにぴったりの表現です。

それは単なるいたずらだよ。
It’s just a prank.

「いたずらする」というときは、play a prank on ~。

彼はいつも妹にいたずらをしている。
He always plays pranks on his sister.

mischiefは、ちゃめっ気のあるいたずら

子供がいたずらばかりして困っちゃう。

そんなちゃめっ気のある無邪気ないたずらをmischiefで表します。

mischiefだけで「いたずらっ子」という意味もあるくらい、わんぱくな子供がするいたずらにピッタリな単語です。

私の息子は、いつもいたずらしている。
My son is always getting into mischief.

ただし、場面によって意味が変わるから要注意。

法的な文脈でmischiefというと、いたずらではすまない被害や器物損壊といった意味になります。

「ふざける」「やんちゃ」などいたずらと似た言葉の英語表現

日本語でも「いたずら」してる子供に対して「おふざけはダメよ!」など別の表現を使うこともありますよね。日本語と同じように英語でも「いたずら」に似た言葉のバリエーションがあります。

ふざける:play around / fool around

アメリカではkid around、イギリスではplay about / fool aboutともいいます。

ふざけないの!
Stop playing around!

play aroundとfool aroundの両方とも、文脈によっては「不倫する」という意味になることも。

これはおふざけではすみませんね。行動も言葉も、使うときには注意が必要です。

やんちゃ:naughty

やんちゃでわんぱくな子供に使う言葉がnaughty(ノーティ)です。

彼はやんちゃです。
He is naughty.

naughtyについても話し言葉では、「(言葉などが)エッチな」という意味もあります。使う相手と文脈には気をつけましょう。

からかう:tease

わざと相手を怒らせたり困らせたりするようなことをするのをtease(ティーズ)と言います。

あまりネガティブな意味はなく、友達同士で笑いあうような場面で使われます。

彼は、私が彼女と海に行くことをからかいました。
He teased me about going to the beach with her.

からかうときにはmake fun ofも使えますが、「ばかにする」と悪意ある意味を含むこともあるので、使う相手やシーンを選んでくださいね。ネガティブな意味を含むときと含まないときの両方で使えます。

他人をばかにすべきではないよ。
We shouldn’t make fun of others.

「いたずらっ子」や「いたずら書き」など「いたずら」にかかわる英語表現

ここからは、「いたずら」にかかわる英語表現を紹介します。

いたずらっ子:rascal / prankster

rascal(ラスカル)は、いたずら好きのわんぱく小僧というイメージです。

私の服で着飾ったいたずらっ子を捕まえました。
I caught a rascal dressing up in my clothes.

prankster(プランクスタァ)は、いたずら好きの人。子供にも大人にも使えます。

彼女は、いたずらっ子と学校で知られています。
She is known for being the prankster in the school.

シンプルに、「いたずら好きな」という形容詞のmischievous やnaughtyを使って、mischievous childnaughty childと表現してもいたずらっ子という意味になります。

いたずら盛り:at a mischievous age

いたずら盛りの年齢にいることを指すときはat a mischievous ageと表現します。

あの子はいたずら盛りの年頃だね。
That boy is at the mischievous age.

いたずら電話:prank call / いたずら電話をする人:prank caller

いたずら電話はprank callと紹介しましたが、英語には「いたずら電話をする人」という意味のprank callerという表現もあるのです。

いたずら電話だとすぐにわかった。
I knew right away this was no prank caller.

いたずら書き:graffiti / doodle / scribble

壁やドアなどにするいたずら書きをgraffiti(グラフィティ)といいます。名詞としても動詞としても使えます。

壁中にいたずら書きがされていた。
The wall was covered with graffiti.

doodle(ドゥードゥル)は、図形や絵をノートや教科書に書くようないたずら書き。こちらも名詞と動詞の両方があります。

彼女は授業中に落書きをしていました。
She was doodling in class.

scribble(スクリブル)は、殴り書きのようなイメージのいたずら書きです。

誰かがドアの至る所にいたずら書きをした。
Someone had scribbled all over the door.

まとめ

「いたずら」には、たくさんの英語表現があります。prankは、いたずら電話のprank callや、prank item(どっきりで使うアイテム)など、いろいろな表現に応用できます。

ちゃめっ気のあるいたずらを表すmischiefは、形容詞のmischievousを使うとmischievous childでいたずらっ子、at a mischievous ageでいたずら盛りという意味でしたね。そして、いたずらっ子は、mischievous child以外にもprankserやrascalなどの表現もありました。

一度に覚えようとすると混乱してしまうので、まずは基本のprankとmischiefを押さえましょう。いろいろな言い方のある「いたずら」ですが、似たような意味や表現、使い方をセットにして覚えると分かりやすいですよ。