可愛いお猿さん、日光さる軍団次郎くんの「反省!」は、幅広い世代の方に知られていますよね?
1992年には、アメリカでも公演し、二郎くんのセリフはどのように訳されたかと言うと、I know you’re sorry.だそうです。
そう、英語には日本語の反省と全く同じ意味の単語がありません。そこで今回は、「反省しています。」を英語でどう表現できるのかを紹介していきます!
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日本語の反省に近い表現
反省とまでは言わなくとも、日本語の反省の意味に近いのが、be sorry、feel sorry、regret 〜ing/thatです。
親子でよくある会話の例を見てみましょう。
あんなことして、ごめんなさい。(=反省しています。)
I’m sorry for what I did.
本当に悪いと思ってるの?!(=反省しているの?!)
Are you really sorry?
うん、反省してる。
Yes, I am really sorry.
その他、feel badは以下のように使えます。
彼の秘密を彼女に言っちゃって、悪いことしちゃったな。(=反省してる。)
I feel bad that I told her his secret.
regretも使えますが、こちらは後悔しているニュアンスの強い単語です。ただ、こちらのような例であれば、反省の意がぴったりです。
浮気したことを深く反省しているよ。
I deeply regret that I cheated on you.
後悔の表現
後悔=反省の意味合いの表現を紹介します。〜するんじゃなかった、〜すればよかったを用いることで、反省の意を表します。
Regret 〜ing/that
I should(n’t) have〜
I wish I had(n’t)〜
こんな家買うんじゃなかった。(この家をかったことを後悔(反省)している。)
I regret buying this house.
あんなこと言うんじゃなかった。(あんなことを言ったことを後悔(反省)している。)
I shouldn’t have said that.
振り返る、見返す、考えるの表現
反省というよりは、振り返るという表現を用いて反省を表すケースです。
この場合には、sit and think、reflect on〜などが使えます。例を見てみましょう。
自分がすべきだったことをよく考える必要がある。(自分のすべきだったことを(しなかったので)反省した。)
I need to sit and think about what I should have done.
自分の過去の言動を振り返ってみた。(振り返った後、よくなかった点に関して反省した。)
I reflected on my past behaviors.
振り返りは、次のステップを考えることを目的にしているので、必ずしも失敗が対象となるわけではありません。英語ではよくreflectが使われますが、日本語の反省のようなネガティブな印象は強くありませんよ。
ビジネスで使える反省の表現
ビジネスでも上記で紹介した表現も使えますが、どれもあまりポジティブな印象は与えません。ビジネスで主に使われるのは以下のような表現です。
reflect on
look back
review
learned a lesson
少し難しいですが、これらは仕事の上でとても使える表現なので、ひとつずつ見ていきましょう!
reflect on
チームとしての業績を振り返ってみよう。
Let’s reflect on our performance as a team.
事業プロセスを見直した結果、これらが今回の反省点(=改善点)です。
We reflected on the project process and found several elements for improvement.
反省点と表現せず、逆に改善できる点として表現するところが英語らしいですね。
look back、review、learned a lesson
見直すことを反省の意味で使われている例を紹介します。
このセミナーが終わったら、見直すべき点があることを頭に入れておいてください。
Please keep it in mind that we will look back on some of the points that are covered once the seminar is over.
日本ではよく大きなイベントや会議が終わったら反省会がありますよね。そう言う時にlook back、または reviewを使います。
昨日の反省会で得られた教訓をもとに、次のプロジェクト方針を改訂すべきだ。
We identified many lessons learned during the review meeting. We should revise the project policy based on the lessons learned.
また、learned a lessonで教訓を得るという意味になりますよ。これを名詞化するとlessons learned (得られた教訓)となり、ビジネスでも頻繁に使用されます。
もちろん普段の生活でも使います。例えば、
教訓を得たよ。先月の旅行であんなに散財するんじゃなかった。今やすっからかんだ。
I learned a lesson. I shouldn’t have spent so much money for the trip last month. I’m broke now.
なんて、よく話に出るんじゃないでしょうか。
まとめ
反省は自己規律が徳とされている日本文化でこそ生まれた日本特有の単語とも言えます。日本から一歩出ると、逆の文化も多く存在するので、なかなか英語でピッタリ合う表現を見つけるのは難しいですね。
ビジネスでの表現法も、日本語とはかなり異なります。これらのような幅広い表現を学んでおくことで、その時の状況に合わせて活かすことができるようになりますよ。