Can you handle this problem?
Who will handle the negotiations?
こういった英文を読んで、handleという単語の意味が分からず困った経験はありませんか?
handleは日本でも知られている「ハンドル」という意味も持っていますが、実は「〜に対処する」「〜を操作する」といった意味もあるのです。
ここでは、英語圏でよく使われるhandleの意味とその用法について解説します。また、特殊な使われ方をするhandleのスラング表現についても紹介しますよ!
Contents
英語handleの意味と「ハンドル」との違い
英語圏では、handleは動詞でよく使われます。動詞で使用すると、先ほどもお伝えした通り「〜に対処する」「〜を操作する」「〜を担当する」といった意味になります。
一方で名詞では、「ハンドル」ではなく「取っ手」という意味で主に使用されます。「handle」で画像検索をかけると、ドアの取っ手の画像がたくさん出てきます。
handleだけでは日本語の「ハンドル」という意味にならないことには注意しておきましょう。
車のハンドルは、steering wheelなどの表現をするのが一般的です。左ハンドルなども、left handleのようには言わず、left-hand drive、left hand steer wheelと言います。
また他に、日本でよく知られている言葉として、SNSなどで使用される「ハンドルネーム(#handle)」もありますね。
こちらは、handleのスラング表現に「あだ名」という意味があるので、そこから派生して使用されている単語です。
英語では、handleだけで「あだ名」という意味で伝わります。ハンドルネームは和製英語なので、こちらも合わせて注意しておきましょう。
handleの4つの意味と例文
ここからは、handleの4つの意味を例文とともに詳しく解説します。「handleとは、英会話でどのように使えばいいのか?」と思っている方はぜひ読んでみてください。
handleの意味①〜に対処する
まず最初にお伝えしたいのは「(問題など)に対処する」というhandleの意味です。その意味合いから、日常生活でもビジネスシーンでも使いやすい表現です。例えば、以下のような例文が考えられます。
あなたはこの問題に対処できますか?
Can you handle this problem?
私はその問題に対処した。
I handled the problem.
私は、あなたならこの難題に対処できると思っています。
I think you can handle this challenge.
「対処する」という意味を聞いて、deal withという英語表現を思い出す方もいるかもしれません。その2つの違いについては、「handleとdeal withの違い」で触れていますので、そちらを参考にしてください。
handleの意味②〜を担当する
handleには他に「(仕事など)を担当する」という意味もあります。こちらはビジネスシーンでよく見かける表現です。
誰がこの交渉を担当するのですか?
Who will handle the negotiation?
彼女がこのマーケティングキャンペーンを担当します。
She will handle the marketing campaign.
このプロジェクトでは、私はそれを担当できる。
In this project I can handle it.
このように「何らかの業務を担当する」といった場面でもhandleはよく使用されます。
handleの意味③〜を操作する
handleという動詞は、もっと物理的に「(手で何か)を操作する」という意味でも使うことができます。日本語の「ハンドル」の用法に慣れている場合、この意味がもっとも理解しやすいのではないでしょうか。
彼はその機械を操作できる。
He can handle the machine.
注意して扱ってくださいね。
Please handle it with care.
また、「Handle with care」と箱などに書くことで、「丁寧に取り扱って(=取扱注意)」の意味で使用することもできます。
handleの意味④取っ手(名詞)
handleは動詞でよく使用されますが、名詞の意味もあります。名詞では「取っ手」という意味になります。
その窓を開けるには、その取っ手を回してください。
Turn the handle to open the window.
あのドアに付いている取っ手を見てください。
Look at those handles on that door.
handleは和製英語の「ハンドル」ではなく「取っ手」であるということは、意識して覚えておきましょう。
handleのスラング表現
handleには他にも俗語表現やスラング表現があります。ここでは、それらの表現を簡単に紹介します。
handleのスラング表現①手に負えない
can’t handleで「対処できない、手に負えない」という意味になります。
彼はその仕事量に対処できない(彼の手に負えない)。
He can’t handle the workload.
また、too hot to handleは「熱すぎて持てない」の直訳から派生して「難しすぎて手に負えない」という意味で使われます。
その問題は今、手に負えないほど難しい。
That issue is too hot to handle right now.
handleのスラング表現②カッとなる
fly off the handleで「コントロール(操作)できている状態から離れる」、つまり「カッとなる、自制心を失う」という意味になります。アメリカ英語のスラング表現のひとつです。
彼はその知らせを聞いてカッとなった。
He flew off the handle when he heard the news.
handleのスラング表現③お腹周りのぜい肉
love handlesには「愛する(べき)取っ手」という直訳から派生して「お腹周りのぜい肉」という意味があります。
お腹周りのぜい肉はよくある悩みだ。
Love handles are a common problem.
handleとdeal withの違い
handleとdeal withはどちらも「〜に対処する」という意味を持っています。この2つには、わずかなニュアンスの違いがあります。
handleは、責任を持って、効率的に適切に対処、処理するニュアンスがあるのに対し、deal withは困難な問題に向き合い、対応や処理の筋道を立てようとするニュアンスがあります。
彼女は、さまざまな顧客の苦情に対処できる。
She can handle various customer complaints.
私は自分のストレスになんとか対処している。
I manage to deal with my stress.
handleの意味は?スラングからビジネスで使える表現まで例文解説!まとめ
英語圏でよく使われるhandleの意味とその用法、また、handleのスラング表現について紹介しました。
handleは、和製英語「ハンドル」で少し勘違いされている英単語です。この記事を読んで、handleの英語の意味をしっかりと押さえておきましょう。