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executeの意味と読み方|語源や覚え方とビジネスでの使い方も解説

executeという英語は、聞いたことはあっても、意味がぱっと思い浮かぶ人は意外と少ないのではないでしょうか。

ビジネスや法律関係、プログラミングなどでは「実行する、遂行する」という意味で用いられる言葉ですが、日常的なコミュニケーションの中でも広く使われています。ただ、文脈や使われる状況によって意味合いが変わるので、注意が必要な言葉でもあります。

今回の記事ではexecuteの意味や読み方、ビジネスシーンや日常生活での使い方も解説します。


executeの意味と読み方

executeは状況や文脈によって異なるニュアンスを持つ英語です。よく使われる基本的な意味と、読み方や発音について見ていきましょう。

executeの意味①実行する

executeは動詞で「実行する、遂行する、実施する」を意味します。法的な手続きやビジネスシーンで使われることが多く、計画や命令、指示などを実際に形にする行動を表します。

私たちはできるだけ早く計画を実行する必要があります。
We need to execute the plan as soon as possible.

また、コンピュータやプログラミング分野でも「実行する」という意味で使われます。Windows版のファイルで見かける「.exe」という拡張子は、executable file(実行ファイル)を表しているんですよ。

このプログラムの変換処理は1行ずつ実行されます。
The conversion process of this program is executed line by line.

Execute幾何学とはマインクラフトで使われる操作メソッドです。
Execute geometry is an operation method used in Minecraft.

executeの意味②署名する

ビジネスや法律に関する場面では「署名する、調印する」という意味も持ちます。署名というと一般的にはsign(サイン)が使われますが、executeは契約書や公式文書に署名して、契約を締結することや、法的な意味を持たせる場合に使われます。

彼は契約書に署名をする必要があった。
He needed to execute his signature on the agreement.

両国の大統領はその条約に調印した。
The presidents of both countries executed the treaty.

executeの意味③処刑する

事件や裁判に関する文脈では、「処刑する」という意味で使われます。法律に基づいて死刑を執行するというかなりシリアスな状況を表すので、慎重に使う必要があります。

その殺人者は明日処刑されるだろう。
The murderer will be executed tomorrow.

彼らは無実の罪で私を処刑しようとしました。
They tried to execute me for a crime I didn’t commit.

ちなみに、「死刑囚」はdeath row inmateと表現し、死刑を執行する「執行人」はexecutionerといいます。The Executioner(処刑人)というタイトルの映画や小説、ゲームもありますが、ホラー要素の高い作品ばかりです。

executeの読み方

executeの発音記号はéksɪkjùːtと表し、カタカナで「エクセキュート」と読みます。ビジネスで使われるカタカナ英語では「エグゼキュート」と濁点をつけて表記されていることもあります。

発音のアクセントを「キュート」の方に置きたくなりますが、「エ」にアクセントを置いて「エクシィキュートゥ」と発音すると、よりネイティブっぽく聞こえますよ。

同じように、executeの動名詞executingはカタカナ読みで「エクセキューティング」、名詞形のexecutionは「エクセキューション」と濁点をつけずに発音します。

一方で、形容詞のexecutiveは「エグゼキュティブ」と濁点をつけて発音しますので注意してくださいね。

executeの語源と覚え方

executeの語源はラテン語の「exsequi(追いかける)」からきており、「ex(外へ)」と「sequi(従う)」から成り立っています。外へ出るまで従って行くことから、「最後までやり遂げる、遂行する」というコアイメージがあります。

計画や命令を最後まで追ってやり遂げることから「実行する」という意味に、人の命を最後(墓場)まで追っていくことから、「処刑する」意味になると覚えると分かりやすいですね。

計画や命令を実行するという意味では、carry outと同じように使うこともできます。carry outは「重い責任を負ってでも実行する」というニュアンスに対して、executeは「決められたことを実行する」というニュアンスの違いがあります。

carryの意味や使い方は?例文を用いて解説

executionの意味

executionはexecuteの名詞形で、「実行、実施、執行、処刑」などの意味を持ちます。最近ではビジネスやフォーマルな場面でカタカナ英語が多用されていますが、「エグゼキューション」も戦略の実行から契約書の締結までを表す言葉として使われています。

彼は会社の実行戦略を見直した。
He reviewed his company’s execution strategy.

新しい計画の実施は順調に進んでいます。
The execution of the new plan is progressing smoothly.

契約の履行は来週から始まります。
Execution of the contract will begin next week.

処刑のニュースは私たちをぞっとさせた。
The news of the executions horrified us.

executeの意味と読み方|語源や覚え方とビジネスでの使い方も解説まとめ

executeは「実行する、遂行する」という意味を持つ英語です。日常生活から法律やビジネスシーン、そしてプログラミングの世界まで幅広く使われ、それぞれの状況によって違ったニュアンスを持ちます。

今回の記事では、executeの語源や成り立ち、関連する表現も紹介しましたので、あわせて覚えるとより理解が深まりますよ。ちょっと固い表現ですが、何か計画を実行する際にはぜひ会話の中でも使ってみてくださいね。