笑えるEnglish主催「藤原紗耶」公式サイト

なんてこったを英語で表現!スラングや定番の英語フレーズを紹介

Oh no!
Oh my God!

よく耳にするこれらのフレーズ。日本語に訳すと、なってこった!という意味になりますが、マジかよ!と頭を抱える場面でついつぶやいてしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか?

「なんてこった」は、驚きや怒り、悲しみや喜びなどその時の感情を言い表す便利な言葉で、その時々の状況や感情、相手に応じて様々な表現方法があります。

今回は、なんてこったと思う場面で、Oh no!やOh my God!以外に、その時々の場面に応じて使える適切な表現方法をご紹介します。「なんてこった」の言葉に隠れた意味を理解し、より深い感情を表現できるようにしましょう!


基本のなんてこった!

日本語でも若者言葉として定着している、マジかよ!という表現がありますが、これもなんてこったという意味を含んでいます。外国人の方と接したときにも思わずマジかよ!と言いたくなる場面でどのように返せばいいかみていきましょう。

①Oh my God!

Oh my Godは日本語のなんてこったという意味の直訳になります。海外のアニメや漫画などで、キャラクターが困った顔をしながらこのフレーズを言っている場面を1度は見たことがある人も多いのではないでしょうか。

困ったときに使える定番のフレーズですが、神様をフレーズに含めているところからも気持ちの大きさを表現していると言えます。

ただし、Godは神様であり宗教的な理由からこのフレーズを使わない人も多いです。Oh my God.はキリスト教や他の宗教を信仰している人には使わずに、親しい間柄でのみ使うようにしましょう。ちなみにOh My God.を省略したOMGの書き方もよく目にしますね。

②Oh my goodness

日本では八百万神(やおよろずのかみ)と言われるように様々なところに神様を祀っていますし、SNSやテレビでも神対応、なんて言葉を聞いたことがありますよね?

キリスト教のように一人の神様を信仰の対象としていないことから、Godの遠回しの表現としてgoodnessを使うようになったんだとか。英語圏や外国人の方に対しては、信仰の対象である神様に対する配慮からOh my goodnessを使うようにしましょう。

③What the heck

What the heckも日本語のなんてこった!という意味で使える定番のスラング。このフレーズは文章全体を強調したい時や驚きや怒りを表現したい時に使います。

heckはもともと、地獄を表すhellでしたが、この単語を含むと乱暴であったり少し下品な表現になるためheckを使うようになりました。

車はどこにあるの?見つからないんだけど…
Where is your car? I cant find it.

マジかよ!(なんてこった)
What the heck!

フォロワー数が100万人を超えているインフルエンサーに対して

いったい彼らはどんなことをしているの?
What the heck are they doing?

驚いたときのなんてこった!

④Really?

Reallyは、驚いた時に聞き返す定番のフレーズとしてよく使われています。

本当に?マジで!?(なんてこった)という意味でカジュアルな表現です。

何気ない会話の中で使うことが多い表現ですが、何回もReally?と言われると、相手からするとあいづちを打っているだけで話を聞いていないのでは?という印象を持たれかねません。使いすぎには注意が必要です。

また、Reallyは日本語ではリアリィと発音しますが、日本語にはないRとLを含んでいるため、そのままリアリィ?と発音しても通じないことも。舌の動きをしっかり覚えて発音しましょう。

⑤Holy cow

強い驚きや動揺をしているときに使えるholy cow。

直訳するとHoly cowは神聖な牛となりますが、Oh my God.と同様に英語では感情を表現するときに神聖なものを使う傾向があることの現れです。ここまで紹介してきたフレーズと違う点は Holy cow.はReally.と組み合わせてつかうことができるということ。

ともに驚きやびっくりしたときに使うフレーズですが、より強く表現をしたい時にこのように使えます。

友達がオリンピックで優勝したよ!
My friend won an Olympic games.

なんてこった!まじかよ?
Holy cow! Really?

このように、え!と言いたくなる場面で使えるので覚えておくと表現の幅が広がります。

⑥Oh Jesus!

Jesusはキリスト教における神様である、Jesus Christ(ジーザス・クライスト)からきていて上記で紹介したGodとJesusは同じです。神様の名前を叫ぶように言い表すところから、英語圏では驚いたときに使われています。

Oh Jesus!はネガティブな場面とポジティブな場面の両方で使うことができるのが特徴です。

ふざけるなよ!おまえ、俺んちで何してくれてんだよ!
Jesus! Look what you’ve done in my house!

マジかよ(なんてこった!)奨学金をもらえるなんて!お前やるな!
Oh Jesus! You got a scholarship from the School! You made it,man!

やや不快なときのなんてこった!

⑦Oh my gosh

goshはGodの遠回しの言い方で不快なときに使われる表現です。

Godが神様を表すため大文字で書くのに対してgoshは固有名詞ではないので小文字で書きます。

そうした理由から、Oh my goshはOh my Godに比べるとやや軽い表現となります。

Oh my god.とOh my gosh.を比較するとこのようになります。

なんてこった、本当に起きた。
Oh my God, it really happened.

なんてこったい、それは大変だったね。
Oh my gosh, that’s too bad.

悲しいときのなんてこった!

⑧Damn

Damnは悲しい気持ちになった時によく使われる表現ですが、吐き捨てるように使われることが多い表現のため、目上の人や仕事などフォーマルな場面では使わないようにしましょう。

また、Damnの代わりにDarnが使われることもありますが、どちらも綺麗な表現ではないので、友達同士などでのみ使うようにしましょう。

くそ!なんてこった!やってしまった!
God damn it!

などGodを組み合わせることでより強く感情を表現することもできます。

⑨Oh dear!

この場合のdearは嘆き悲しむ場合の表現方法として使います。

ほかにも親しい人の名前を愛情を込めて呼ぶ代わりに名詞として、あるいはとても親切な人を紹介するときに形容詞として、He/She is such a dearなどのように使えるのがdear。dearは会話の流れの中で自分自身に対して使う表現。例えばこのように使えます。

なんてこった(うわ、ひどいな)!雨がすごい降り始めてるじゃん!
Oh dear! The rain seems to be really coming down!

なんてこった(まぁ、どうしましょう)!ランプを壊してしまった。
Oh dear! I’ve broken the lamp.

スラングでのなんてこった!

⑩Bloody hell

Bloody hellは日本語に訳すとなんてこった!(くそ!しまった!)です。

Bloodyとhellはともに罵り言葉として使われる表現ですので、実際の会話では使わないのが無難ですが、世界中で大ヒットしたあの魔法映画でもたびたび出てくる表現ですので、英語圏に行ったときやSNS等で目にしたり聞いたりすることもあるかもしれません。

なんてこった!財布を無くしたよ!
Bloody hell! I have lost my wallet!

まとめ

なんてこった!は英語でのフレーズがたくさんありますが、その時々の状況に応じて様々な表現方法があります。

聞く機会や使う機会が多いフレーズであるOh my GodやReallyも、そのフレーズに込められた背景を知ることで使う場面を選ぶことができます。その状況に応じて適切な表現を使うことができると、相手にも失礼な返答をせずにすみます。

日本語にはない宗教的な側面や文化の違いが表に現れたフレーズですので、それぞれの意味や場面を理解したうえで適切な、なんてこった!を使えるようにしましょう。