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「こだわる」は英語で?いい意味、悪い意味の使い方を徹底解説

自分の特別なこだわりについて説明したいときに使う「こだわる」という表現、英語ではどのようなフレーズが思いつきますか?

「こだわる」には、「品質にこだわる」のようにポジティブな意味もあれば、「細かいことにこだわりすぎる」のように少しネガティブなニュアンスを含むこともあります。なので、こだわりを表現するためには、それぞれの持つ意味を理解しておくことが必要です。

今回の記事では、さまざまな「こだわる」の英語表現を詳しく解説していきます。それぞれのニュアンスの違いをチェックしてみてください。


良くも悪くもとれる「こだわる」の一般的な英語表現

まずは、ポジティブな状況でもネガティブな状況でも使える、「こだわる」の英語表現を紹介します。

①stick to

stick toとは「くっつく」という意味のある単語です。

そこから転じて、「こだわる」という意味にもなります。

(ポジティブな例文)
He stuck to painting until he died.
彼は死ぬまで絵を描くことにこだわり続けた。

また、stick toには「固執する」というニュアンスもあり、ネガティブな「こだわる」を表現したいときにも使えます。

(ネガティブな例文)
He tends to stick to his own opinion and not listen to others.
彼は自分の意見に固執しがちで、他人に聞く耳を持たない。

②be particular about

be particular aboutは、さまざまなこだわりを表現するときに使える便利なフレーズ。

後にこだわっている対象を入れることで「〜こだわる」「〜についてこだわりが強い」を英語で表現することができます。例えば、以下の例文ではcosmetics(コスメ)についてこだわりがある、と言いたいのでbe particular aboutの後にcosmeticsを入れています。

(ポジティブな例文)
I’m very particular about cosmetics.
私はコスメへのこだわりが強い。

また、be particular aboutもstick toと同じく、ネガティブなニュアンスの「こだわる」としても使用することもできます。例えばbe particular aboutの後に small details(ささいなこと)を入れると、「ささいなことにこだわる」という少しネガティブな印象の英語表現になります。

(ネガティブな例文)
He is too particular about small details.
彼は小さなことにこだわりすぎる。

ポジティブな「こだわる」の英語表現と例文

ポジティブなニュアンスを持つ「こだわる」の英語フレーズを紹介します。

③focus on

focus onは「〜に焦点を合わせる」「〜に集中する」「〜に重点的に取り組む」というニュアンスの英語フレーズ。

こだわりがある部分に「集中している」イメージで使います。

We especially focus on materials.
私たちは素材に特にこだわっている。

④commit to

commit toは「〜にこだわる」「〜に傾倒する」というニュアンスを持つ英語表現。

日本語のビジネス用語で「コミットする」という表現を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。commit toには「〜にこだわる」という意味のほかに、「〜に尽力する」「〜を約束する」「〜を引き受ける」等の意味もあります。

(commit toの例文)
The company is thoroughly committed to the quality of its products.
その会社は製品の質に徹底的にこだわっている。

「〜へのこだわり」と言いたいときはcommitment toが使えます。commitmentは名詞、commitは他動詞。

(commitmentの例文)
This clothing store has a strong commitment to materials.
この服屋は素材へのこだわりが強い。

⑤craftsmanship

craftsmanshipとは「職人の技能」「職人のこだわり」という意味の英単語。

The craftsmanship of this bowl is amazing.
この器の職人のこだわりは素晴らしい。

⑥specialty

お店のこだわり」などを表現するときに使えるのがspecialty。

specialtyには「専門」「得手」「名物」という意味があり、the shop’s specialtyで「お店の名物(こだわりの品)」という意味になります。直訳ではありませんが、「こだわる」に近いニュアンスを表すことができます。

This cheesecake is our specialty.
このチーズケーキは当店の名物(こだわりの品)です。

ネガティブな「こだわる」の英語表現

次に、日常生活でよく使う、少しネガティブなニュアンスを持つ「こだわる」の英語フレーズを紹介します。

⑦cling to

cling toは固執したニュアンスの「こだわる」を表現したいときに使える英語フレーズです。

cling toには「〜にしがみつく」「〜にくっつく」「〜に固執する」という意味があり、「しつこくこだわる」というニュアンスで使いたいときにおすすめですよ。

He is too clinged to the past.
彼は過去にこだわりすぎている(彼は過去に固執しすぎている)。

⑧picky

pickyは「細かいところまでこだわる」「選り好みする」「好みにうるさい」という意味で使われる英語表現。

特に、食べ物に関するこだわりについて言及するときによく使われます。

He is picky about food.
彼は食べ物にこだわりがある(彼は食べ物にうるさい)。

関連する英語フレーズとして覚えておきたいのがpicky eaterです。picky eaterとは「好き嫌いが多い人」のことです。食べるものに対するこだわりが強い人、つまり好き嫌いが多い人、という意味ですね。

⑨fussy

「細かいことにこだわりがある」「こうるさい」「好みにうるさい」ということを表現したいときにぴったりな英語表現がfussy

She is fussy about her clothing.
彼女は洋服にこだわりがある(彼女は洋服にうるさい)。

まとめ

「こだわる」のいろいろな英語表現を紹介しました。ポジティブな場面で使えるものから、ネガティブなこだわりについて表現したいときに使えるものまで、さまざまな英語表現があります。

英語フレーズの持つ「こだわる」のイメージを覚えて、自分の伝えたい「こだわり」にぴったりな英語表現をぜひ覚えてみてください。