契約社員、有期契約社員、嘱託社員など、同じ契約社員でも、たくさんの種類と名前があります。日本語でもいろいろな種類があるのに、英語で契約社員の種類と違いを覚えるのは大変そうですよね。
この記事ではさまざまな契約社員の種類や、他の雇用形態、労働関係の言葉を、例文を交えてわかりやすく解説しますよ。簡単な単語の組み合わせで契約社員を説明できるケースが多いので、ぜひ意味を理解して使い分けができるようになりましょう。
契約社員を英語で何という?
契約社員は英語でcontract employeeと言います。
私はテクノロジー企業で契約社員として働いています。
I work as a contract employee at a tech company.
contractは契約、employeeには従業員や社員という意味があります。
その会社は、言語の壁に対処するために英語の翻訳者と契約することを計画しています。
The company plans to contract an English translator to deal with the language barrier.
契約社員の種類には似たような表現がたくさんありますが、意味を理解すれば簡単に覚えられるので、一つずつ確認していきましょう。
契約社員の英語表現①fixed-term employee
fixed-term employeeは有期雇用従業員や有期契約社員という意味です。fixedは固定された、termには期間という意味があり、fixed-termで契約の期間が定められていることを意味しています。
有期契約社員の契約には事前に決められた終了日があります。
A contract for fixed-term employees has a predetermined end date.
契約社員の英語表現②short-term employee
short-term employeeの意味は短期契約社員です。有期契約の期間が短い場合、このような熟語を使うことがあります。
その会社はプロジェクトの助けのために、5年間、数人の短期契約社員を雇おうと計画しています。
The company plans to hire some short-term employees for 5 years to help the project.
契約社員の英語表現③part-time contract employee
part-time contract employeeは嘱託社員などを指す表現として使われます。part-timeは非常勤を意味しています。
私は嘱託社員の職に応募しました。
I applied for a position as a part-time contract employee.
契約社員の英語表現④temporary employee
temporary employeeは臨時社員という意味です。temporaryには一時的なという意味があり、長期間の契約ではない社員に対して使われる単語です。
その組織は仕事量をカバーするために臨時社員に頼っています。
The organization relies on temporary employees to cover the workload.
正社員やアルバイトは英語で何という?
契約社員には働く期間などによってさまざまな英語表現がありますが、その他の雇用形態は英語でなんというのでしょうか?
その他の雇用形態の英語表現①正社員
通常の正社員を表す英語表現には、permanent employeeやfull-time employeeがあります
permanent employeeは直訳すると永久の社員となりますが、これは契約期間に定めがないことを意味します。
full-time employeeは、会社の定める所定の労働時間で働く人のことを指します。日本では週40時間が基準となっており、日本語でもフルタイム勤務などの言葉がよく使われています。
正社員は契約社員に比べ、より長い期間雇用されます。
Permanent employees have a longer duration of employment, compared to contract workers.
私は正社員に昇進しました。
I was promoted to a full-time employee.
日本では正社員や生え抜き社員のことをプロパー社員などと呼ぶことがありますが、これは和製英語で伝わらないので注意が必要です。
その他の雇用形態の英語表現②派遣社員
temporary employeeは臨時社員として使われると説明しましたが、派遣社員に対しても使うことができます。
派遣社員であることを明確にしたい場合は、斡旋されていることを説明するか、代わりにagency workerという表現を使うことができます。agencyは日本語でもエージェンシーと言うように、仲介者や斡旋者を意味します。
私は人材派遣会社を通じて、この会社で派遣社員として働いています。
I work for this company as a temporary employee/an agency worker through a staffing agency.
また、temp employeeと略していうこともあります。
私は派遣社員として複数の企業で働いた経験があります。
I have worked for several companies as a temp employee.
その他の雇用形態の英語表現③アルバイト・パート従業員
単にpart-time workerといった場合、これはアルバイトやパート従業員を意味します。ただし、アルバイト以外でも、労働時間によってpart-timeの場合があるので注意しましょう。
日本では多くの高校生がコンビニでアルバイトとして働いています。
Many high school students work as a part-time worker at a convenience store in Japan.
労働に関する英語表現
労働に関する単語には、日常生活で使わない表現も多くあります。ここからは、労働についてよく使う英語表現を紹介します。
労働に関する英語表現①労働契約書・雇用契約書
employment contract、employment agreementは、ともに労働契約書や雇用契約書を意味します。contractは契約、agreementは合意という意味で、contractの方が英文ではフォーマルな表現です。
その会社は雇用契約書のひな形を作成しました。
The company created a template for employment contracts.
contractは雇用以外での文脈で使用することもあります。
ライセンス契約書の雛形を出していただけますか?
Can you provide a template for the license agreement?
労働に関する英語表現②未契約
uncontractedは未契約の状態を意味します。un-をつけることで、contractを否定する意味の単語となります。
あなたは未契約の労働者に仕事を割り振るべきではありません。
You should not assign the job to uncontracted workers.
労働に関する英語表現③求人
job openingやjob vacancyは募集中の仕事や空いている仕事、求人などを意味します。job postingは求人情報という意味です。
コンピューター会社にはたくさんの募集中の仕事があります。
There are many job openings/vacancies for a computer company.
あなたはこの派遣社員向けのサイトで面白い求人情報を見つけることができます。
You can find interesting job postings on this website for agency workers.
労働に関する英語表現④履歴書・職務経歴書
CVはcurriculum vitaeの略で、resumeと同じく履歴書や職務経歴書という意味で使われる英語表現です。
CVの方はresumeに比べて個人的な情報も多く含まれ、より長くなります。国によってもどちらを使うかが異なるので、海外で就職を目指す方は、どちらが必要か確認しましょう。
正社員に応募するにはCVかレジュメを提出する必要があります。
You need to submit your CV or resume to apply for the full-time job.
契約社員は英語で?正社員・派遣社員・労働契約書の表現も例文解説まとめ
契約社員やさまざまな雇用形態について紹介しました。基本的にはcontract employeeを使い、細かい内容によって他の表現を使い分けてみてくださいね。
仕事関係には、日常生活では使わない単語も多いので、この機会にいろいろな表現を習得しましょう。