明日雨になる可能性、試験に合格する可能性、仕事が成功する可能性など、日常でもビジネスでも、可能性について話す機会は意外と多いものです。
このことは英会話でも同様で、「可能性」を英語でどう言うのかを知っていると、英会話の幅が広がります。
また、可能性に関して話すとき、可能性がどれくらいあるのか、高いのか低いのかといった程度を表すことはとても大切ですね。
今回は、「可能性」を表す英語の名詞を3つと、可能性の程度の表し方を紹介します。上手に可能性を表す英語を使い分けられるようになりましょう!
「可能性」を表す名詞3選
まずは「可能性」という意味のある名詞を3つ見ていきましょう。これらの英単語のニュアンスの違いにも注目してくださいね。
①possibility
possibilityは、「可能性」という意味の名詞です。読み方は、カタカナで表すと「パァシビリティ」という感じになります。
広く使われる単語ではありますが、他の「可能性」を表す英語の名詞と比べると、ややフォーマルで、日常会話よりニュースや論文、ビジネスなどでよく使用されます。
ロンドンで会議を行う可能性がある。
There is a possibility that we will hold a meeting in London.
お手を触れないでください。けがをする可能性があるかもしれないので。
Keep your hands off. There would be a possibility of getting hurt.
何の可能性なのか具体的に示したいときは、例文のようにpossibilityの後ろにthat節やof ~ingを付けましょう。to不定詞を持ってくることもできます。
また、possibilityを形容詞の形にしたpossible「可能性がある」も、よく使われる英単語です。
「明日は雨かな」「その可能性はあるね」
“I wonder if it will rain tomorrow.” “It’s possible.”
②chance
日本語でも「チャンスがある」と言うように、chanceも「機会、可能性」の意味で使われる名詞です。
possibilityよりもchanceは口語的で身近なイメージがあり、日常でよく耳にします。
日本語で「チャンス」というと基本的に良い可能性を思い浮かべますが、英語のchanceは良い可能性を示すときにも、悪い可能性を示すときにも使用できる単語です。
あなたには歌手になるチャンスがあるかもよ!
There can be a chance for you to be a singer!
今日、彼は残業の可能性がある。
He has a chance to work overtime today.
③potential
potentialは潜在的な、もしくは将来的な「可能性」を意味する英単語です。日本語でも「ポテンシャル」とカタカナで表記され、一般的に使われていますね。
彼女はチームリーダーになる可能性がある。
She has the potential to be our team leader.
英語学習は私の可能性を広げてくれる。
Learning English broadens my potential.
potentialは、形容詞で「(将来の、潜在的な)可能性のある」という意味でも使うことができます。
潜在顧客にアプローチするには、SNSの活用が大切だ。
It is important to use SNS to reach potential customers.
可能性の程度の表し方
以上で紹介した「可能性」を意味する名詞の前に、形容詞や確率を表す表現をつけることで、可能性の高さの程度を表すことができます。
さまざまな表現がありますが、自分が表したい可能性の程度に合わせて英語を使い分けてくださいね。
形容詞を使う
「高い」「低い」といったように可能性の程度を付け加えたいときは、名詞の前に形容詞high「高い」もしくはlow「低い」を置きましょう。
あの会社はビジネスを日本に拡大する可能性が高い。
That company has a high possibility to expand the business in Japan.
試合で勝てる可能性は低いけど、諦めないぞ!
We have a low chance of winning the game, but we’ll never give up!
highとlow以外にも、strong「強い」やweak「弱い」を付けてもいいですし、unlimited「無限の」などを使うこともできます。
あなたには無限の可能性があるって信じている。
I believe that you have unlimited potential.
確率を表す
可能性を表す名詞の前に~ percent「〜パーセント」と、~のところに具体的な数字を置いて確率を表すのも、可能性の程度を示すいい方法ですね。
1パーセントの可能性でもあるなら、やってみようよ!
If there is even a one percent possibility, let’s do this!
fifty-fifty「五分五分」を使えば、可能性が半々なことを示せます。
その市場で我々が成功する可能性は五分五分です。
We have a fifty-fifty chance of succeeding in the market.
まとめ
英語で可能性を表す言い方について説明しました。
日常でもビジネスでも可能性について話す機会は多いので、可能性を表せる英語を知って、使い分けができるようになっておくととても便利ですよ。
様々な表現があるので、覚えるのは少し大変かもしれませんが、ぜひ練習して英語で自分の意思を的確に表現できる「可能性」をどんどん広げてくださいね!