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できるだけの英語表現|基本のas ~ as possibleと略語や類語を例文で解説

「できるだけ早く連絡をお願いします。」「できるだけたくさん本を読みたい。」など、日常会話やビジネスシーンで「できるだけ」という表現を使う場面はたくさんありますよね。

単に「早く連絡をお願いします」「たくさん本を読みたい」と言うのと比べてみると「できるだけ」がついているだけで、話し手の気持ちが加わった豊かな表現になることがわかります。では、「できるだけ」は英語ではなんというのでしょう?

今回は、「できるだけ」を英語でどのように表現するか、詳しく解説していきます。類語の「できれば」「なるべく」とのニュアンスの違いもしっかり覚えて使い分けできるようにしていきましょう。


基本の表現as ~ as possibleの使い方

「できるだけ」の基本の表現は、as ~ as possible。

直訳すると、「できるだけ~」「可能な限り~」となります。

「極力」の英訳としても適切な表現です。as ~ as possibleのフレーズはまとめてひとつの副詞として考え、通常、文の最後に置きます。

程度を表す表現

〜の部分に速度、長さ、量などの程度を表すsoon、long、much、manyなどの副詞を入れると、「できるだけ早く」「できるだけたくさん」などの表現になります。

Will you send me the document as soon as possible?
できるだけ早く資料を送ってくれますか?

I want to gain experience as much as possible while young.
若いうちにできるだけ多くの経験を積みたい。

Will you tell me the point as concisely as possible?
できるだけ簡潔に要点を話してくれますか?

否定を表す表現

また、little、lessなど、否定の意味を持つ副詞を使用すれば「できるだけ〜したくない」と否定文を作ることもできますよ。

I want to go out as little as possible this week.
今週はできるだけ外出したくない。

I want to travel with as few luggages as possible.
できるだけ少ない荷物で旅行したい。

I want to live in a town with as few slopes as possible.
できるだけ坂の少ない町に住みたい。

できるだけの略語

as soon as possibleの4つの頭文字を並べた略語、a.s.a.p.、A.S.A.P.

話し言葉では、「エー・エス・エー・ピー」、「エイサップ」と発音します。日本では、「アサップ」という言い方が定着していますね。

ビジネスシーンでは、期限が迫っていて、できる限り早く連絡がほしい場合などにas soon as possibleを使います。

ただ、相手に対して命令するニュアンスがかなり強いため、本当に必要な時のみ使うようにしましょう。初対面の人、上司や取引先の人などに安易に使わないほうが無難です。

Would you contact me a.s.a.p ?
できるだけ早く連絡をいただけますか?

as〜as possibleと言い換えできる?ちょっと違う類語表現

as ~ as possible の類語として、as ~ as I can/as ~ as you can という表現もあります。

英和辞典では、as ~ as possibleと言い換え可能と書かれていることもあり、そのように覚えている人もいるでしょう。しかし、実際の意味はまったくイコールではありません。例文でニュアンスの違いを見てみましょう。

as ~ as I can 、as ~ as you can

as soon as you can は、as soon as possible と比べると相手に要求する強さの度合いが弱くなります。

話し手が聞き手の状況に配慮して依頼しているニュアンスが加わります。時と場合に応じて使い分けできるといいですね。

Will you call me as soon as possible?
できるだけ早く(可能な限り、極力早く)電話してくれますか?

Will you call me as soon as you can?
できるだけ早く(あなたの可能な範囲でいちばん早く)電話してくれますか?

できるだけ頑張る、は英語でどう言えば伝わる?

日本語で、「できるだけ」とセットで「頑張る」がよく使われますね。実は、英語には「頑張る」にぴったり相当する単語がありません。

そんなときは、try my best to 〜 という表現を使えばOKです。

直訳すると「〜ベストを尽くすよう努める」ですので、「できるだけ頑張る」の意味で使えます。

I’ll try my best to meet the needs of customers.
顧客の要求を満たせるようにできるだけ頑張ります。

できれば、なるべく、は英語でどう表現する?

「できるだけ」の類語である「できれば」「なるべく」の表現についても見ていきましょう。

If possible

If possible, I want to go shopping together.
できれば、一緒に買い物に行きたいな。

「あなた(聞き手)の都合がよければ、私は一緒に行きたい」といった意味になります。たった2単語加えるだけで、「相手に無理強いはしないけれど、自分は一緒に行きたい」という気持ちが伝わる表現になりますね。

try to do

My English is not so good, but I will try to speak in English during the meeting.
英語はそんなに上手ではないですが、打ち合わせの間はなるべく英語で話しますね。

「英語はペラペラではないけれど、打ち合わせのときは自分のできる範囲で英語で話すように努めます」という意味です。最初に一言、このようにことわっておけば、相手の人も、あなたの英語を一生懸命聞いてくれるはずです。

まとめ

「できるだけ」の英語表現はいくつかあるので、場合によって使い分けます。

基本のas ~ as possible の他に別の表現を覚えておくと、ぐんと表現の幅が広がって、自分の気持ちをより正確に伝えられます。また、相手の言っている微妙なニュアンスの違いも汲み取れるようになり、コミュニケーションがさらに充実したものになりますよ!