努力や計画がパーになってしまったとき、すべてが台無しになった、と日本語で表現することがありますよね。それでは、同じような状況に陥ったとき英語ではどのように言うのでしょうか?
ここでは、台無しにするに相当する8つの英語表現を紹介します。この8個の表現方法にはそれぞれに細かなニュアンスの違いがあるので、きっとあなたが知りたい意味のものを見つけられるでしょう。
台無しにするの英語での言い方8つ
台無しにする、を英語で表現しようとする場合、以下のような英単語が候補として挙げられます。
destroy
(デストゥロイ:〜を壊す)
wreck
(ゥレク:〜を破滅させる)
waste
(ウェイスト:〜を無駄にする)
ruin
(ルイン:〜を粉砕する)
spoil
(スポイル:〜をダメにする)
screw up
(スクリュウ アップ:〜を絞めあげる)
mess up
(メス アップ:〜を散らかす、ゴチャゴチャにする)
butcher
(ブッチャ:〜を解体する)
どれも、〜を台無しにすると訳すことができる英単語であるため、括弧の中にはそれ以外の意味を記載しています。それでは実際にこれら8つの英単語を使った例文を見ていきましょう。
努力を台無しにする
努力を台無しにすると言いたいときには、以下のような表現をすることができます。
プロジェクトでの彼のミスが、彼女の努力を台無しにした。
His mistakes on the project destroyed her effort.
ケガがあなたのスポーツのキャリアを台無しにする可能性がある。
An injury could wreck your sporting career.
以上のように、努力を台無しにする、といった表現ではdestroyやwreckを使った言い換え表現が考えられます。
人生が台無しになる
次は、人生が台無しになるという意味を表す例文について見ていきましょう。
彼は人生を台無しにしてしまっていたと、そのとき気づいた。
It was then that he realized that he had wasted his life.
その時彼は、人生を台無しにしてしまうような事実があることを知った。
At that time, he learned there is a fact that could ruin his life.
彼女の人生は、その愚かな行為によって台無しにされてしまった。
Her life was spoiled by this foolish act.
wasteやspoilは、非常によく使われる英単語のひとつです。台無しになるという意味だけでなく、〜をムダにする、〜をダメにするという本来の意味も合わせて覚えておくことをおすすめします。
計画を台無しにする
仕事やプライベートの予定を立てているときに、誰かの言動がもととなって計画が台無しになってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。
ここでは、そういったときに使える計画を台無しにするという英語表現を見ていきます。
彼の遅刻が、その日の私たちの計画を台無しにしてしまった。
His late arrival screwed up our plan for the day.
ビジネスパートナーからの急なキャンセルが、それまでの計画を台無しにしてしまった。
A sudden cancellation from a business partner messed up all previous plans.
せっかくの旅行計画やプロジェクト計画などが、遅刻や予定変更で台無しにされてしまうことってありますよね。そういったときには、screw upやmess upなどの表現をぜひ積極的に使ってみましょう。
台無しにするのスラング
最後に紹介するのは、スラングとしてのbutcherです。butcherという単語は本来、肉屋さん、食肉業者という意味で使われます。
ですが最近では、〜を解体する、〜をぐちゃぐちゃにする、といった食肉加工のニュアンスから、〜を台無しにするという意味のスラングとしても使われるようになっています。
ここでは、〜を台無しにするというスラングの意味でのbutcherの例文を紹介します。
彼はパフォーマンス中(演奏中)に大きなミスをしてしまった。そのミスが曲を台無しにした。
He made a big mistake during the performance. The mistake butchered the song.
まとめ
今回は台無しにするという英語での言い方を8個紹介しました。
wasteが、〜をムダにするという意味である一方で、文章によっては〜を台無しにするとも訳されるように、英単語は基本的に複数の意味を持っています。多くの文章を読み、複数の意味に何度も触れることで、それらの英単語を徐々に自分のものにしていくことができます。
また、日本語と英語の意味が1対1の対応関係にあるわけではない、ということは英語の教え方においても非常に重要です。積極的にさまざまな例文に触れ、台無しにする、などの難しい表現もうまく訳すことができる語彙力を身につけていきましょう。