気遣いができる人は、国籍を問わず好かれるものです。ほんの些細な言葉の言い回しから、その人の気遣いが見られるとうれしくなりますよね。反対に言い方次第で、周りが傷ついてしまうことも。
今回はよく使われるけれど、実は誤っていたり、失礼にあたったりする表現をピックアップし、そこからネイティブに好感を持たれる正しいフレーズを紹介します。今回取り上げる5つのフレーズをマスターすれば、また英語力がワンランクアップしますよ!
You look fine.
人の外見を褒める時に便利なフレーズと思われがちですが、実はこの表現は失礼に当たるのです。
「I’m fine thank you」でおなじみの「fine」という単語ですが、「大丈夫」という意味があり、「You look fine.」も「大丈夫に見えるよ(変じゃないよ)」と、褒めているのかいないのか、曖昧な表現になってしまうのです!
だから、自信を持っている人に対してこの表現を使うのは、ちょっとやめておきましょう!
逆に自信がなさそうに「これ、どう…?」と聞かれたときに、この表現で返せるといいですね。
ちなみに外見を褒めるときには、
You look great!
You look amazing!
You look gorgeous!
You look super nice!
You look fancy!
You look so cool!
など、さまざまな言い回しがあるので、相手に合わせて使い分けると良いでしょう。
Please sit down.
中学一年生の英語の授業で習うこの表現ですが、ネイティブに言うと少し圧が強いのです。
命令のニュアンスが強く、言われた方はムッとしてしまうかもしれません。
カジュアルに「ここに座ってね~」「座りなよ!」と伝えたいときには、Please have a seat.が正解です。
そもそもアメリカでは、日本の軍隊みたいに起立・着席を命令する文化がないので、
「Please sit down.」なんて言ったら、私たち日本人が想像する以上に不快な気持ちにさせてしまうかもしれません。
I have black eyes.
こちらは失礼、というよりもおもしろ間違い表現です。よく日本人であることを紹介する際、「I have black hair & eyes.」と言うことがありますが、hairは良くてもeyesはやや不適切。
black eyesというと、殴り合いのケンカで目の周りを腫らしている人となってしまうのです!
日本人に多い黒目を表現するのであれば、「brown」または「dark brown」を使いましょう。
I don’t know.
めちゃくちゃ便利な表現ですが、ネイティブの前ではあまり頻繁に使わないほうがいいでしょう。というのも「I don’t know.」は「知らないし」「わからん」と、素っ気ない印象を与える表現だから。
「はっきりとはわからないんです、ごめんなさい」と丁寧に伝えたいときには、「I’m not sure.(ちょっとわからないです)」
全然わからないときには、「I have no idea.」「I have no clue.」がベストです!
No
日本語でも人からの誘いを断るときに「いらない」と一言で断るのは、なんだか感じが悪い印象になりますよね。これは英語も同じ。
断るときには、「No thank you」や「No, thank you though.」など、「No」のあとに一言添えてあげるだけで、俄然あなたの印象が変わってくるはずです。
まとめ
英語の授業では当たり前に出てくる表現ばかりで、「知らずに使っちゃっていた…」とヒヤッとした人も多いのではないでしょうか。柔らかい表現を身に付けることで、コミュニケーションがスムーズに取れますよ。ぜひ今日から使ってみてくださいね!