近年東京オリンピックも開催され、日本でもますます英語への興味や関心が高まっている中、海外留学を考えている方も多くいるのではないでしょうか?
そもそも海外留学って、どう表現すると思いますか?
正解は・・・study abroadです!
でも、abroadって、あまり日本人に馴染みのある単語ではないですよね。ここでは、abroadの意味や使い方をしっかり学んでみましょう!
abroadにtoやatは不要
abroadは、外国へ(で)、海外に(で)という意味です。
発音の仕方は、アメリカ英語では əbrɔ́d(アブロドゥに近い音)、イギリス英語では əbrɔ́ːd(アブロードゥに近い音)となります。
〜で、〜に、という to や in、at などにあたる意味がすでに含まれている副詞です。ついつい、I go to England. のようなノリで、I go to abroad. としたくなりますが、abroadにはtoやatはいらない!と覚えておきましょう。
では、abroad を使った例文をいくつか紹介します。
私はよく海外に行きます。
I go abroad a lot.
彼女は海外旅行が好きです。
She likes to travel abroad.
私は海外留学をする予定です。
I am going to study abroad.
これらのようなgo abroad(海外へ行く)、 travel abroad(海外旅行をする)、 study abroad(留学をする)は熟語としてよく使用されるので、セットで覚えてしまいましょう。abroad単独で使う場合の例文はこちら。
私の姉は海外に引っ越しました。
My sister moved abroad.
彼女は外国に住んでいます。
She lives abroad.
彼女は海外で修士課程を修了しました。
She completed her master’s degree abroad.
前置詞に頭を悩ませなくて良いので、逆にスッキリとしていて、使いやすいですね!
また、基本的に前置詞は不要ですが、例外はあります。例えば、from abroadという表現です。
これは、海外からという意味になります。abroadには〜で、〜にという意味が含まれていましたよね。従って、海外にあるところ(abroad) から (from) といった感じで理解すると覚えやすいですよ。使用例はこうなります。
私は家具を海外から購入しました。
I purchased some furniture from abroad.
from の反対のin abroad は?と思ったそこのあなた。鋭い考えです!が、abroadにはtoや in、 atなどの前置詞の意味がすでに含まれているんでしたね。よって、in abroadという表現は間違いです。例を見てみましょう。
彼は海外にいます。
×:He is in abroad.
◯:He is abroad.
少しややこしいですが、基本的な意味や使い方をしっかり覚えておけば大丈夫ですよ!
overseasとの違いは?
overseasという単語も、海外に、外国に、という意味です。こちらも〜で、〜にという意味が含まれていますから、to、in、atなどの前置詞は必要ありません。
abroadとの違いは、seas(海)をover(超える)という単語の構造からもわかるように、海を超えた外国を表現します。基本的に、陸続きの国を表現する際にはこの言葉は使いません。abroadより、少し狭い定義となります。
例えば、陸続きの多いヨーロッパ。あなたがドイツ出身で、フランス在住としましょう。
その場合、I live overseas.とは言いません。I live abroad.となります。海を越えてませんからね!
逆に日本出身であれば、島国ですから、どこの外国に住んでも、I live overseas.と言えますね。もちろん、I live abroad.でもOKです。
まとめ
今回は、abroadの意味、使い方を紹介しました。
abroadの意味は外国へ(で)、海外に(で)で、使い方のポイントはtoやin、atなどの前置詞が不要だということ。
overseasとの違いは、overseasは海を超えた外国を表現するのに対して、abroadは海を越えていなくても外国であれば使用できる点です。少し複雑に見えますが、一度簡単なコツを掴めば、活用しやすい単語です。
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