「素敵な未来を予想する」「天気予報はまた外れた」など、人は日々、いろいろなことを想像したり考えたりしながら生活しています。
良い想像をすることもあれば、悪いことを想定することもありますよね。期待を込めた良い予想と、不安に満ちた悪い予想、このニュアンスの違いを英語で表現してみましょう!
英会話で頻出のguessの使い方や、予想が外れた時の表現なども紹介しますよ。英語がペラペラになる未来の自分を「予想」しながら読んでくださいね!
Contents
予期する、予想するの英語
何かを予想する、予期する、期待するときに使える英語は主にexpect、 anticipate、 predictの3つです。意味が似ているので、どのように使い分けるか詳しくみていきましょう!
①予期する、期待する:expect
expect(エクスペクト)は、予期する、〜を期待する、期待を寄せる、望むなどの意味。相手にこうなってほしい、人に期待しているという、のぞみのニュアンスがあります。
例えば、あなたには3歳の娘がいて、その娘に幼稚園でおりこうさんにしていてほしいと願います。これは、あなたの娘が良い振る舞いで過ごすことができるのを知っているので「期待している」のニュアンスをこめて、以下の様に言えます。
私は娘が学校で良い振る舞いをすることをのぞんで(期待して)いる。
I expect my daughter to behave in school.
他の例文も見てみましょう。
我々はみんなあなたをお待ちしております。
We are all expecting you.
君は彼に期待をかけすぎている。
You are expecting too much of him.
あなたが部屋を毎日掃除することを期待しています。
I expect you to clean your room everyday.
また、I am expecting.で、「私は妊娠している」という意味にもなりますので、こちらも参考に覚えておきましょう。(I am expecting a baby.の略で、つまり赤ちゃんを生むことを予定しているという意味)
②予想する:anticipate
anticipate(アンティシぺイト)は、expectと同様、予期する、予想する、取り越し苦労する、などの意味があり、良い意味でも悪い意味でも使えます。
自分で何かを予想したり期待して、実際にその予期したイベントを自分でコントロールできる場合(しない場合もあります)に使います。
expectとは違い、anticipate+doingの形で用います。
さきほどの3歳の娘の例に戻りますが、学校で良い振る舞いを期待する半面、夜になると疲れて泣き叫んだり、言うことを聞かず、彼女の態度や振る舞いが悪くなることがあります。そのような場合にはたとえば、
私の娘は疲れて就寝前に言うことを聞かなくなると予想している。
I anticipate my daughter getting tired and not listening to me before bedtime.
などと言うことができます。
他の例文も見てみましょう。
彼はそうするだろうと予想して手を打った。
I had anticipated that he would do that.
あなたから色々学べることを楽しみに(予期)しています。
I anticipate learning a great deal from you.
彼とうまくいかないのではないかと心配だ。
I anticipate difficulty with him.
③予言する:predict
predict(プリディクト)は、事前に予測する、予報する、宣言するなどの意味があり、特に観察、経験、科学的根拠に基づいて予言することを示します。
天気予報は明日晴れると報じている。
The weather forecast predicts sunshine for tomorrow.
(※forecastは、予測するという意味の単語でもあります。通常、データの調査・分析の結果として計算したり予想する場合にビジネスの場でも使用される単語です。)
彼はいつ戦争が起こるかを予言した。
He predicted when war would break out.
その科学者たちは地震が起こると予言した。
The scientists predicted that there would be an earthquake.
推測するの英語
次に推測する、〜だと思うなどの英語を紹介します。
④想像する:imagine
ジョン・レノンの有名な曲にイマジン「imagine」がありますよね。imagineは、想像する、推測して思う、考えるという意味です。
イマジンの歌詞を少し見てみましょう。
天国がないことを想像してみて。
Imagine there’s no heaven.
国がないことを想像してみて。
Imagine there’s no countries.
所有物がないことを想像してみて。
Imagine no possessions.
今日を生きるすべての人々を想像してみて。今日のために生きている。
Imagine all the people. Living for today.
「Imagine (想像しなさい)」と呼びかける形で始まる歌詞を紹介しました。世界平和を呼びかける歌詞、胸に響きますね。例文もいくつかみてみましょう。
前にどこかでお会いしたかと思うのですが。
I imagine I have met you somewhere before.
電気のない生活を想像できますか?
Can you imagine life without electricity?
作家になるなんて子供のころは想像もしなかった。
I did not imagine becoming a writer in my childhood.
⑤50%の確率で推測する:guess
guessは、50%くらいの確率で推測する、多分そう思う、言い当てるなどの意味があり、かなりカジュアルに使用される単語です。
A:彼はくるのかな?
A:Do you think he is coming?
B:さあ、多分。
B:I guess?
彼は多分50歳くらいだと思う。
I guess he looks like 50.
寝ようと思う。
I guess I am going to bed.
A:ねえ聞いて?
A:Guess what?
B:何?
B:What?
A:宝くじあたったんだー!
A:I won the lottery!
※Guess what?は会話でよく使用される表現です。会話を始める前に相手に「何か推測してほしいこと、聞いてほしいこと」があるときに使用します。「ねえ、聞いてよ?」というニュアンスで、それに対する返答の仕方はだいたい「What?」何?という会話の流れになります。
⑥思い込む:assume
assumeには(証拠はないが)当然のことと思う、思い込む、推測する、仮定して、などの意味があります。
英語圏では、「(勝手にそうだと)思い込んで」や、(注意を払っていなかったので)「勝手にそう推測した」などというニュアンスで使われることが多いです。
列車は時刻どおりに着くものと当然思っていた。
We assumed that the train would be on time.
彼女は当然英語が話せるものと思っていた。
I assumed her to be able to speak English.
その犬がまさか嚙むとは思っていなかった。
I did not assume that the dog would bite me.
⑦予想通り、予想外:see something coming
see something comingを直訳すると、「何かがくるのを見る」となりますが、例えば、「こうなると思った(予想していた)」「こうなるとは思わなかった(予想していなかった)」などと言いたい場合はsee something comingを用いて表現する事が出来ます。
肯定文で使われるときは「予想した通り」、否定文で使われるときは「予想外だ、驚いた」などのニュアンスを含んで使用されますが、どちらかというと否定文で「え、まさかそうなるとは思っていなかった。それは想像外だ」と驚きの要素を含めて使われる方が多いです。
やっぱりね。(そうなることを想像していた。)
I saw that coming.
いやはや、これは予想外でした。(まったく予想していなかった。サプライズの意味を含む)
Well, I must say, I did not see that coming.
一体誰がそれを想像できただろう?
Who could have seen that coming?
まとめ
今回は「予想する」などの英語表現を紹介しました。なんとなく意味はわかってはいたけれど、使い分けに首をかしげていた人もいたのではないでしょうか。日本語でもたくさんの意味とニュアンスがあるように、英語でもそれぞれ違う意味とニュアンスがありますよね。
今回は身近なわかりやすい例と、うたの歌詞も紹介しました。洋楽の歌詞から英語を学ぶのはとても効果的です。今日習った単語を意識して、曲を聞いてみるのもいいかもしれませんね。