vintageという単語は、日本語でもヴィンテージワインや、ヴィンテージジーンズなどに高値がついた！なんて話題がよく上がるので、聞いたことがあるという人も多いですよね。でも、ヴィンテージの本来の意味はご存じでしょうか？

何となく古いもの、年代物というイメージがありますが、実は他にも意味があり、定義も細かく設定されているんです。そこで今回は、vintageの意味や読み方、類義語との違いを具体的な例文とあわせて紹介します。これを読んでヴィンテージの使い分けをマスターしましょう！

vintageの意味

vintageは、主に古くて価値のある年代物を意味します。

そのため、たとえ古くても価値のないモノはvintageとは言いません。さらに、100年以上前のモノは別の表現方法になるので注意が必要です。

vintageの語源

vintageはもともとフランス語であるventageが語源であり、ぶどうの収穫年を指します。

ビンテージワインと良く言われますが、その言葉は良質のぶどうが収穫された年を表記したワインという意味があるのです。

名詞としての意味

vintageの可算名詞としては、ぶどうの収穫量、収穫期、銘柄のぶどう酒という意味。

不可算名詞としては製品、型という意味があります。

vintageという単語は、それだけでお酒を意味することがあるので注意しましょう。

可算名詞の例文：

今年はぶどうが豊作だった。
This year was a good vintage.

これは有名な古酒です。
This is a famous old vintage.

不可算名詞の例文：

私のバイクはかなり古い型です。
My motorcycle is quite old vintage.

このぶどう酒は1960年代産のぶどうで造ったものである。
This wine is of the vintage of 1960.

形容詞としての意味

形容詞としてのvintageは、由緒ある、(古くて)価値のある、(作品が)最高の出来の、という意味があります。

古き良き時代の日本車。
Japanese cars of ancient vintage.

アメリカを代表する傑作映画
America’s representative vintage film.

vintageの使い方・例文

vintageの語源はワインからきていますが、現在では様々なモノを用いて使われているので、例文とともに紹介します。

私は1970年代の車が好きです。
I like vintage 1970’s cars.

そのジーンズはヴィンテージものだよ。
Those jeans are vintage.

このヴィンテージシャツはとても高そうだ。
This vintage shirt looks very expensive.

vintageの類義語と意味の違い

vintageと同じように古いものを指す単語では、他にantiqueとretroがあります。

antiqueやretroも日本語としてそのまま使うことの多い単語ですが、ここからはそれぞれの意味を説明するので、しっかりと違いを理解していきましょう。

antiqueの意味

antiqueはもともとフランス語で骨董品という意味をもちますが、一般的には長い年月が経ち、芸術的、美術的に価値のあるという意味です。

vintageとの違いは、比較的新しいもの(100年未満)をvintageと表現するのに対し、antiqueは100年以上前のものを意味します。

古文書を公開した。
Released antique documents.

骨董の腕時計をオークションに出品する。
Sell antique watches at auction.

retroの意味

retroは古いものを好む、もしくは懐古的であるという意味です。vintageやantiqueとは違い、特定の年代を指すのではなく、懐かしさや古さを感じるもの全般に対して使われます。

このエリアはレトロな街並みが残っている。
This area still retains a retro townscape

レトロなファッションが若者の間で流行っている。
Retro fashion is popular among young people.

まとめ

今回の記事では、vintageの意味や使い方と、類似する単語との違いを紹介しました。vintageは100年未満の価値ある年代物という意味があるほか、年式や型、ぶどう酒という単語の役割も果たします。

また同じ古くて年代のあるものでも、antiqueは100年以上経過した価値のあるもの、retroは年代に関係なく懐かしさを感じるものを意味します。

これらの単語は普段の会話でも利用するため、なんとなく意味は理解していても、具体的な定義は知らなかった人も多いのではないでしょうか。これからはしっかりと使い分けができるよう、それぞれの意味の違いをしっかりと覚えておきましょう！