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台風は英語でtyphoon|なぜ呼び方が似てるの?ハリケーンとの違いも解説

日本でも海外でも、被害をもたらすことの多い台風。身を守ったり臨機応変に予定を変更したりするためにも、英語でも台風に関する情報は正確に理解しておきたいですよね。

この記事では、「台風は英語でどう言うの?」「ハリケーンやサイクロンとの違いは?」といった疑問に答えながら、台風に関する英語表現をわかりやすく解説します。会話やニュースで役立つ例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


台風は英語で?

台風を英語で言うとtyphoonです。読み方はカタカナで表すと「タイフーン」で、伸ばして読むと正しい英語の音に近くなります。

台風が近づいている。
A typhoon is approaching.

台風10号が来ているから気を付けてね。
Typhoon No.10 is coming, so please be careful.

日本では夏から秋にかけて台風が来る。
In Japan, typhoons come between summer and autumn.

ところで、台風と英語typhoonの読み方が似てるのはなぜかと気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

語源については諸説あるものの、実は日本語の台風と英語のtyphoonは、どちらもアラビア語で「嵐」を意味するtufanに由来しているという有力な説があります。

アラビア語tufanが中国語の「颱風(Táifēng)」になり、その言葉が日本語の「台風」と英語の「typhoon」につながったと考えられています。

台風とtyphoonのどっちが先に生まれたかというと、英語の方が先にできたと言われています。typhoonは16世紀にはすでに使われていましたが、「台風」という言葉は明治時代から使われるようになりました。

このように語源をたどってみると偶然のつながりが見つかることもあり、英単語を覚えやすくなりますし、面白いですよ。

外来語のジーニアスと語源のgeniusについて解説

台風とハリケーンとサイクロンの違い

名称 主に発生する地域 主な風速の基準
typhoon「台風」 西太平洋。日本や東アジアで影響を及ぼす。 最大風速が約17m/s以上
hurricane「ハリケーン」 大西洋・東太平洋。主にアメリカやカリブ海沿岸で影響を及ぼす。 最大風速が約33m/s以上
cyclone「サイクロン」 インド洋・南太平洋。インドやオーストラリア周辺で発生。 最大風速が約17m/s以上

typhoon「台風」には、hurricane「ハリケーン」やcyclone「サイクロン」という類語があります。

いずれも同じ大雨や強風をもたらす熱帯低気圧ですが、台風とハリケーンの違いや、サイクロンとハリケーンの違いは何でしょうか。

上の表にあるように、台風とハリケーンとサイクロンの違いは発生する地域や風速が異なります。

それぞれの使い方を例文で確認しましょう。

日本の九州に大型の台風が上陸する見込みだ。
A powerful typhoon is expected to hit Kyushu in Japan.

アメリカのフロリダ州はハリケーンの被害を受けやすい地域です。
Florida in the United States is often affected by hurricanes.

インド洋では強力なサイクロンが沿岸の町に大きな影響を与えます。
Powerful cyclones in the Indian Ocean have a big impact on coastal towns.

ちなみに、ヨーロッパでは地理的にまず台風やハリケーンが来ないため、台風のような雨風の激しい気候はstorm「嵐」という呼び方で表現することが多いです。

台風に関する英語表現6選

ここからは、実際に会話やニュースでよく使われる台風に関する英語表現を6つ見ていきましょう。

シンプルなフレーズを押さえておけば、状況を英語で理解したり、伝えたりするときに役立ちます。

台風の関連英語表現①台風の目

「台風の目」は英語でthe eye of the typhoonです。

台風の目がはっきり見えます。
The eye of the typhoon is clearly visible.

あの政治家は今回の選挙の台風の目だ。
That politician is the eye of the storm in this election.

台風の関連英語表現②台風の進路

「台風の進路」は英語でthe path of the typhoonまたはthe course of the typhoonと表現します。

天気予報で台風の進路を確認してください。
Please check the path of the typhoon in the weather forecast and evacuate immediately if necessary.

weather forecastが「天気予報」、evacuateが「避難する」という意味です。

台風の関連英語表現③台風一過

「台風一過」は日本特有の言い回しで、直接対応する表現はありません。英語ではafter the typhoon has passed「台風が過ぎ去ったあと」などを用いて「台風一過」を表現します。

台風一過で青空が広がりました。
After the typhoon passed, the sky cleared up.

台風の関連英語表現④台風が被害をもたらす

「被害をもたらす」はcause damageで表現できます。

この台風は大きな被害をもたらしました。
The typhoon caused serious damage.

台風の関連英語表現⑤台風の影響

「台風の影響」はthe impact of the typhoonやthe effects of the typhoonで表せます。

台風の影響で電車が止まりました。
The trains stopped due to the impact of the typhoon.

due to ~は、「~のために、~が原因で」と理由を表すときによく使われる表現です

台風の関連英語表現⑥竜巻

竜巻は英語でtornadoと言います。竜巻は台風と同じ嵐ではありますが、局地的かつ小さい規模で発生する点が大きな違いです。

竜巻の警報が出ています。
A tornado warning has been issued.

予測や推測の使い分け英語表現