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「関税」を英語で?dutyとtaxの違いから消費税の表現も例文解説

「関税」は、国と国との貿易に関わる重要な言葉のひとつです。ニュースやビジネスの話題でもよく耳にしますが、英語ではどのように表現するのでしょうか?

この記事では、「関税」に関連する英語表現をわかりやすく解説します。基本の単語から実際の使い方まで学んで、英語力をアップさせましょう!


「関税」の英語表現①tariff

tariffは、政府が輸入品に課す正式な「関税」を指す英単語です。ニュースやビジネスシーンではtariffという単語がよく使われます。

政府は輸入車に高い関税を課した。
The government imposed a high tariff on imported cars.
※「関税をかける」「関税を課す」は英語で、impose a tariffと表現します。

tariffの意味と使い方

tariffは「関税」という意味だけでなく、「関税率」を指すこともあります。特に、複数形(tariffs)で使われると、「関税率」の意味を持つことが多いです。

政府は輸入品の関税率を引き下げることを決定した。
The government decided to lower tariffs on imported goods.

ただし、より明確に「関税率」を強調したい場合は、tariff rateを使うのが一般的です。

贅沢品の関税率は15%です。
The tariff rate on luxury goods is 15%.

また、貿易政策や税制の文脈では、tariff schedule(関税表)やtariff policy(関税政策)といった表現も使われます。

「関税」の英語表現②duty

dutyも「関税」を意味します。特に税関での手続きや、実際に支払う税金としての「関税」の文脈でよく使われます。ただし、特に輸出入に関する文脈でない場合は「税金」全般を指すこともあるので注意しましょう。

酒類やタバコには関税を支払う必要があります。
You have to pay duty on alcohol and tobacco.
※「関税を払う」は英語で、pay dutyと表現します。

customs dutyとは

customs dutyは、「税関(customs)」に関連した正式な関税の表現です。「税関で支払う関税」というニュアンスが強く、入国時の免税範囲を超えた課税などの文脈で使われることが多いです。

彼女はオンライン購入に関して関税を請求されました。
She was billed for customs duty on her online purchase.
※「関税を請求された」は英語で、was billed for customs dutyまたは、was charged customs dutyと表現します。

輸入電子機器には関税が発生します。
A customs duty applies to imported electronics.
※「関税が発生する」は英語で、a customs duty appliesと表現します。逆に「関税がかからない」は、no customs duty appliesと言います。

tariffとdutyの違い

tariffは、関税そのものや関税率を指すことが多いのに対し、dutyは実際に支払う税金としての「関税」を指すことが多い表現です。

また、tariffには「関税率」の意味がありますが、dutyは通常「関税率」という意味では使いません。

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輸入関税の英語表現

「輸入関税」は、import tariffやimport dutyで表されます。「輸入」を意味するimportと、「関税」を指すtariffまたはdutyを組み合わせた表現です。tariffとdutyでの違いと同様に、これらの表現にもニュアンスの違いがあります。

Import tariff:貿易政策上の「輸入品に対する関税」全般を指す
Import duty:税関で実際に支払う関税を指す

政府は農産物に新しい輸入関税を課した。
The government imposed a new import tariff on agricultural products.

5万円の購入に対する関税はいくらですか?
How much is the import duty I have to pay for a purchase of 50,000 yen?

輸入関税の勘定科目

企業の会計で「輸入関税」を計上する際は、通常import dutiesという表現が使われます。この文脈ではtariffはあまり使われません。

輸入関税の勘定科目は売上原価に計上される。
The import duties are classified as cost of goods sold.

関税と税(Tax)の違い

関税は税金の一種ですが、日本語と同様に英語でも別の単語で表されます。

関税(Tariff / Duty):輸入品にかかる税金
税(Tax):一般的な税金(消費税や所得税など)

「関税」はtariffやdutyで表され、taxという単語だけでは関税を意味しないので、誤解しないようにしましょう。

関税とトランプ大統領

「関税」と聞くと、アメリカのドナルド・トランプ大統領を思い浮かべる人も多いでしょう。

トランプ氏は、英語で関税を意味する「tariff(タリフ)」を引用して、自らを「Tariff Man(タリフマン:関税男)」と呼んで、貿易政策における関税の重要性を強調しています。

また、関税について「Tariff is the most beautiful word in the dictionary.(関税、辞書の中で最も美しい言葉だ)と発言するなど、その支持を強く打ち出しています。

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関税の関連表現

日本語 英語表現 解説
租税公課 taxes and public dues

taxes and public charges

企業や個人が支払う税金や公的な負担金の総称
関税法 customs law
tariff law
関税に関する法律
消費税 consumption tax
sales tax
value added tax (VAT) など
日本ではconsumption tax、アメリカではsales tax、イギリスではvalue added taxが用いられる
特恵関税 preferential tariff 特定の国や地域に対して関税を軽減または免除する制度

関税に関連する英語表現を上記の通りまとめました。使い方を例文で確認しましょう。

新しい関税法は来年施行されます。
The new Customs Law will take effect next year.

日本の消費税率は10%です。
Japan’s consumption tax rate is 10%.

海外旅行の際に「アメリカの関税はいくら?」「イギリスの関税はいくら?」と、関税のルールで困らないように、旅行前には政府公式サイトをしっかりチェックしておきましょう。

「関税」を英語で?dutyとtaxの違いから消費税の表現も例文解説まとめ

「関税」の英語表現について、tariffとdutyの違いや、輸入関税の表現、関税と一般的な税(tax)の違いを解説しました。

貿易や旅行で役立つ関税関連の表現を理解することは、スムーズなコミュニケーションにつながります。各国の税関公式サイトも参考にし、関税に関する情報をしっかり把握しましょう!