「せっかく」という言葉は、日本語で頻繁に使われる表現の一つです。
特別な機会を強調したり、何かをしたのに結果が期待外れだったり、誘いを丁寧に断る場合など、さまざまなシーンで「せっかく」を使います。
この記事では、「せっかく」を英語でどのように表現するのかを、たくさんの例文を用いて解説します。
Contents
「せっかく」を意味する英語表現5選
「せっかく」を表現する英語を5つ紹介します。日本語独特の「せっかく」という言葉にぴったりと意味合いが対応する英語はありません。
そのため、どのような意味合いや文脈で「せっかく」と言いたいのかを考えて、適切な英語表現を使いましょう。
「せっかく」の英語表現①since
「せっかく~だから」と理由を示す文脈で「せっかく」と言いたい場合は、sinceを使いましょう。sinceの後ろに理由を表す英文を入れて使います。
せっかくの機会だから、プロジェクトに全力で取り組むべきです。
Since it is a great opportunity, we should give our all to the project.
せっかくのいいお天気ですから、ピクニックに行きませんか?
Since it’s a beautiful day, why don’t we go on a picnic?
せっかく来たから、もうちょっとフランスにいたら?
Since you’re already here, why not stay in France a little longer?
このように、sinceは相手がすでにわかっている情報を理由に挙げて、「せっかく~だから」と伝えられる英語です。
例文1文目にあるsince it is a great opportunity「せっかくの機会なので」は覚えておきましょう。日常会話でもビジネスでも使える非常に便利な表現です。
「せっかく」の英語表現②might as well
might as wellは、「せっかくだから~しよう」と、今の機会や状況を無駄にせずに~した方がいいと判断したり控えめに話し手の意思を表したりするニュアンスで使われます。
この本には興味なかったけど、せっかくだから読んでみようかな。
I wasn’t interested in this book, but I might as well read it.
そのポジションはめったに空いていません。せっかくなら応募してみてはいかがですか。
The position is rarely vacant. You might as well apply for it.
せっかくだしもう一杯飲もうよ。もう少し話したいんだ。
We might as well have another drink. I want to keep talking for a bit longer.
might as wellは助動詞のように用いるので、主語と動詞の間に置きます。後ろに続く動詞は原型です。
「せっかく」の英語表現③even though
「せっかく~なのに」を英語で表現する際には、even though を使えます。
even thoughは、「~なのに」「~にもかかわらず」という意味で、期待していたことや努力などが結果としてうまくいかなかった場合を強調して表現する逆接です。
even thoughの後ろには、英語の文章を持ってきましょう。
せっかく一生懸命勉強したのに、試験に合格しなかった。
Even though I studied hard, I didn’t pass the exam.
せっかくの休日なのに、家で寝てばかりいた。もったいない!
Even though it’s my day off, I spent the whole day sleeping at home. What a waste!
熱があるんです。私の誕生日パーティーの準備をせっかくしてくれたのに、ごめんなさい。
I have a fever. I’m sorry, even though you made the effort to prepare for my birthday party.
「せっかく」の英語表現④despite
despiteも、「せっかく~なのに」と逆説を強調して表現する英語です。先ほど紹介したeven thoughは後ろに文章をとりましたが、despiteは後ろに名詞や動名詞をとります。
せっかくのチャンスなのに、彼は上司をむかつかせることをして逃してしまった。
Despite the great chance, he missed it because he annoyed his boss.
せっかく出かけたのに、電車が遅れた。
Despite going out, the train was delayed.
「せっかく」の英語表現⑤Thank you, but ~
相手からの誘いや提案に対して、「せっかくですが~」と丁寧に断りたい場合は、thank you, but ~という言い方ができます。
thank you「ありがとう」のところには、I appreciate itやI’m gratefulなど感謝を表すフレーズなら何を入れても問題ありません。
せっかくだけど、お気持ちだけいただいておきます。
I’m grateful, but I’ll just accept your kind thoughts.
せっかくなのに残念。他の予定があって参加できないんだ。
Thank you, but it’s too bad. I have other plans, so I can’t attend.
せっかくなのにごめんなさい。あなたの気持ちにはこたえられません。
I appreciate it, but I’m sorry. I can’t reply to your feelings.
「せっかく」の英語表現5選|ビジネスでも使える表現を例文解説!まとめ
この記事では、英語でどのように「せっかく」を表現するのかを解説しました。
日本語の「せっかく」に完全に当てはまる英語はないため、どのような状況や意味合いで「せっかく」と言いたいのかを考え、適切な英語を使いましょう。
「せっかく」を表す英語の使い分けは少し難しいかもしれませんが、自分の気持ちをより丁寧に英語で表す練習にもなります。
ぜひこの記事を参考に、英語でのコミュニケーションを楽しんでくださいね。