日常的に、勧誘されることは意外と多いですよね。「お店のカードを作りませんか」とか、「メンバーになりませんか」などと声を掛けられた経験は誰しもあるでしょう。
さて、この「勧誘」を英語ではどう表すのでしょうか。今回は、定番の勧誘表現をはじめ、応用しやすい例文を紹介していきますよ。
Contents
「勧誘」の英語表現3選
勧誘にまつわる英単語や英語表現はさまざまですが、まずは基本としてrecruit、solicit、inviteの3語を押さえましょう。
「勧誘」の英語表現3選①recruit
「会社・組織のメンバーを募る」ことを表します。カタカナ語「リクルート」からビジネスのイメージが強いですが、ビジネス以外のシーンでも使えます。
recruit new employeesは「新人を採用する」、recruit volunteersは「ボランティアを募集する」という意味です。
「勧誘」の英語表現3選②solicit
「金銭・支援を募る」こと、また「意見を募る」ことを表します。発音は「ソリシット」のように、「リ」を強く発音しましょう。
solicit donations「寄付を募る」、solicit investors「出資者を募る」、solicit frank comments「率直なコメントを求める」のように使われます。
また、「顧客・会員を勧誘する」という意味もあり、solicit customers「顧客を勧誘する」、solicit new members「新会員を勧誘する」のように使われます。
名詞はsolicitation「勧誘」となり、例えば「宗教勧誘」はreligious solicitationです。また、solicitorで「勧誘員」を表します。
「勧誘」の英語表現3選③invite
「招待する」という意味でよく知られていますが、「丁寧に誘う」「丁寧に依頼する」というニュアンスもあります。
例えば、invite proposalsは「提案を求める」、invite questionsは「質問を求める」という意味です。I was invited to ~は「私は~するよう誘われた」という意味になります。
文脈を踏まえて、これらの単語を柔軟に使い分けることが大切です。ということで、次に具体例を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
勧誘シーン別|使えるフレーズ
さまざまな勧誘のシーン別の例文を挙げていきます。
勧誘シーン①ビジネス
社員採用や販促活動については、例えばこんな表現が可能です。
弊社が就業フェアで採用活動をするのは、今回が初めてです。
This is the first time our company has tried to recruit at a job fair.
彼の次の仕事は、新キャンペーンに向けての顧客勧誘だった。
His new task was to recruit customers for a new campaign.
うちのチームの方針として、しつこい勧誘電話はしません。
Our team’s policy is to avoid making persistent cold calls.
persistent「しつこい」は、pushy「押しが強い」、repeated「繰り返しの」に言い換えることもできます。cold callは「勧誘電話」を表す決まり文句です。
勧誘シーン②宗教
まず、recruitを用いた例文です。
駅を出たところで、宗教団体が勧誘しているのを見た。
I saw a religious organization recruiting members outside the station.
religious solicitor(宗教勧誘員)とapproach「近寄る、話を持ちかける」も覚えておくと便利です。
ユキは宗教勧誘員から声を掛けられた。
Yuki was approached by religious solicitors.
なお、solicitorsをrecruiters(勧誘員)に言い換えても同じ意味です。
次に、inviteを用いた例文です。
彼女はうさんくさい自己啓発セミナーに誘われた。
She has been invited to a dubious personal development seminar.
dubious「うさんくさい、信頼できない」の代わりに、suspicious、またはfishyと言っても同様のニュアンスになります。
一種の宗教勧誘かもしれないから注意するよう、彼女に言った。
I told her to be careful because it could be a kind of religious solicitation.
ちなみに、よく建物入り口に掲示される「勧誘お断り」を、英語ではNo Solicitingと表します。文の形で言うなら、次のようになります。
この場所での勧誘は禁止します。
No soliciting is allowed in this place.
勧誘シーン③部活・サークル
「部活に勧誘される」は「部活に加わるよう誘われる」と解釈して、be invited to join clubsで表せます。
春になると、新入生は部活に勧誘される。
In spring, new students are invited to join clubs.
ケンタはテニス部に入らないかとよく勧誘される。
Kenta is often invited to join the tennis club.
先輩たちは熱心にサークル勧誘を行う。
Older students are keen to recruit new members.
be keen to ~は「ぜひ~したい」という意味です。solicitationは宗教勧誘だけでなく、サークル勧誘についても使えます。
彼は部活に興味はあるが、しつこい勧誘に困っている。
He is interested in clubs, but he doesn’t like the repeated solicitations.
英文法の勧誘表現
英文法でも「勧誘表現」という学習項目があります。これは、「しませんか」と相手を誘う表現を指します。よく使うフレーズを見ていきましょう。
丁寧かつ礼儀正しく誘う場合は、Would you like to ~?「~しませんか」がおすすめです。~には動詞の原形が入りますよ。
コンサートへ一緒に行きませんか。
Would you like to go to the concert with me?
一方、友人にカジュアルに声を掛けるなら、Why don’t we ~?「~しない?」が定番です。
明日、映画に行かない?
Why don’t we go see a movie tomorrow?
ちなみに、Why don’t you ~?という表現もありますが、意味が異なりますので注意してください。こちらは、相手に「~したらどう?」と提案する表現です。
同じくカジュアルなDo you want to ~?「~したい?」も使えますよ。相手の意思を尋ねるだけではなく、一緒にしようと誘うニュアンスもあります。
ねえ、私たちとゲームしない?
Hey, do you want to join us in the game?
How about ~?「~はどう?」は、簡単で言いやすいフレーズです。What about ~?と言っても同じ意味ですよ。aboutの後には動詞の原形ではなく、動名詞を入れるよう気をつけましょう。
テラスでバーベキューするのはどう?
How about having a barbeque on the terrace?
「勧誘」は英語で?部活や宗教のお誘いから「~しませんか」のフレーズも紹介まとめ
いかがでしたか。難しそうな単語でも、意外と簡単に使えることが実感できたのではないでしょうか。
キーワードを覚えると、表現の幅が広がります。今回の例文をヒントに、あなたならではの英語表現にも挑戦してみてくださいね。













