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luxury(ラグジュアリー)の意味と読み方|プレミアムとの違いも例文解説!

私たちは日常的にカタカナ語に触れますが、その多くは英語から来ています。そんな言葉の1つが、「ラグジュアリー」です。

何気なく口にしているけれど、英語で使いこなすのは難しそうですね。意味をあらためてチェックしつつ、使い方を身につけましょう。


luxuryの基本の意味

luxuryとは「ぜいたく、ぜいたく品、高級品」を表す名詞です。高価なだけでなく、「必需品ではないが、ぜいたくな気持ちにさせてくれるもの」というニュアンスがあります。

発音はカタカナと同様の「ラグジュアリー」か、濁らない「ラクシュアリー」です。いずれも「ラ」をはっきりと強く言うと英語らしい読み方になります。

「ぜいたく品、ぜいたくなこと」を表す場合は、可算名詞です。不定冠詞のaを付けたり、luxuriesと複数形に変えたりしましょう。例文を紹介します。

腕時計はかつてぜいたく品だった。
A wristwatch used to be a luxury.

シャンパンとキャビアは私には買えないぜいたく品だ。
Champagne and caviar are luxuries I can’t afford.

afford(買う余裕がある)はluxuryとよく一緒に使われる動詞です。

「ぜいたく」を表す場合は不可算名詞です。

ぜいたくな生活がしたいなあ。
I wish I could live in luxury.

田舎で暮らしていると、都会のぜいたくが恋しい。
Living in the country, I miss luxury in the city.

have the luxury of Aは、「Aを持つ余裕がある」という意味です。Aには「快適なもの、ぜいたくなもの」が入ります。

私のアパートは狭いので、大きなソファの余裕がない。
I don’t have the luxury of a big sofa in my small apartment.

形容詞的なluxury

「luxuryプラス名詞」の組み合わせでは、luxuryが形容詞の働きをします。luxury goodsは「ぜいたく品」、luxury foodは「高級食品」、luxury cruiseは「豪華クルーズ」、luxury cruise shipは「豪華客船」です。

特別な機会を除き、私はぜいたく品を買わない。
I don’t buy luxury goods except for special occasions.

私たちは祖父母を豪華クルーズに連れていった。
We took our grandparents on a luxury cruise.

luxury hotel(ラグジュアリーホテル)やluxury brand(ラグジュアリーブランド)は日本語でもよく使いますね。ラグジュアリーホテルとは「上級ランクのホテル」のこと。格付けも宿泊料も最高ランクです。

一体誰がニューヨークのラグジュアリーホテルに泊まれるだろう。
Who on earth can afford a luxury hotel in New York?

対極にあるのが、budget hotel(低予算ホテル)やeconomy hotel(節約型ホテル)です。小さい客室に最小限の設備と、手頃な宿泊料が特徴です。日本語では「ビジネスホテル」ですね。

ラグジュアリーブランドとは「高級ブランド」のことです。高価格と高品質を誇り、歴史があります。社会的ステイタスの高い顧客を抱える点も特別です。

Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)やGUCCI(グッチ)は典型的なluxury brandですし、Hermes(エルメス)も有名ですね。

「ファッションウィーク」を迎え、ラグジュアリーブランド一覧が公表された。
The list of luxury brands for Fashion Week has been released.

有名ハイブランドの呼び方の違い

luxuryとluxuriousの違い

単語 品詞 意味 比較級/最上級
luxury 名詞

(①可算 ②不可算)

①ぜいたく品

②ぜいたく

なし
形容詞 ぜいたくな、豪華な

(例:luxury hotel)

luxurious 形容詞 ぜいたくな、豪華な

(例:luxurious necklace)

比較級:more luxurious

最上級:(the) most luxurious

混同しやすいluxuryとluxurious(ぜいたくな、豪華な、上等な)について表にまとめました。
語頭にアクセントがある「ラグジュアリー」と違い、「ラグジュリアス」と「ジュ」を強く発音します。

品詞も要注意です。luxuryは名詞と形容詞の用法がありますが、luxuriousは形容詞のみです。

また、luxuryには比較級や最上級がありません。形容詞的に使われても、本来は名詞だからです。一方、luxuriousは比較級にも最上級にもなります。比較級はmore luxurious、最上級では(the) most luxuriousと変化します。

豪華なネックレスを着けているね!
What a luxurious necklace you are wearing!

もっと上等な客室にアップグレードできますか。
Could I upgrade to a more luxurious type of room?

この辺りでいちばん高級なレストランはどこですか。
What’s the most luxurious restaurant in this area?

luxuryの類語

カタカナ語でおなじみのpremium(プレミアム)とgorgeous(ゴージャス)は、luxuryの類語です。ただし、luxuryとニュアンスが異なるため、単純な言い換えはできません。以下で例文と一緒に詳しく見ていきましょう。

luxuryの類語①premium

premiumには名詞と形容詞の用途があります。

名詞は「保険料」「上乗せ料金、割増料金」「ハイオクガソリン(特にアメリカ英語)」「賞品、景品、プレミア」を表します。形容詞は「特別料金の」のほか、「高価な、上等な、特級の」を表します。特に後者がluxuryと区別しづらいですね。

luxuryは時に不要な「ぜいたくさ、高級さ」や「社会的ステイタス」を強調します。一方、premiumは「高価」「高品質」「機能的」というニュアンスが強いです。例文を比べてみてください。

昨今、高級ブランドのスーツを選ぶビジネスパーソンは減っている。
Fewer workers today are choosing luxury brand suits.

そこでわが社は、高品質なスーツを売りにする特級ブランドを始めた。
So we launched a premium brand of high quality suits.

luxuryの類語②gorgeous

日本語の「ゴージャス」は「豪華なもの」に付く定番表現ですね。

英語のgorgeousの意味は「豪華な、華やかな」に限りません。天気や景色が「素晴らしい」、人が「魅力的な、美しい」という意味もあります。luxuryと違って、主に見た目の美しさを強調します。

見事なドレスを着ているね。
You are wearing a gorgeous dress.

今日は素晴らしい天気だ。
The weather is gorgeous today.

また、スラングのgorgeousは「(人が)イケてる」という意味になりますよ。

最後に、カタカナ語が通じない例としてluxeを挙げます。これもluxuryの類語ですが、発音が厄介です。日本のファッション用語では、元のフランス語に近い「リュクス」と読みますが、英語では「ラックス」と発音します。

「イケてる」「最高にカッコいい」などの英語フレーズとスラングを解説

luxury(ラグジュアリー)の意味と読み方|プレミアムとの違いも例文解説!まとめ

いかがでしたか。英語のluxuryは日本語よりも幅広い用途がありますね。ラグジュアリーは広告のフレーズでもよく見かけます。どんな英文に言い換えることができるか考えてみるといい学習になりますよ。