誰かと会話しているときに『うんうん、そうだよね』『わかる』『私もそう思う』『あなたの考え方に共感します』など、その人の意見や考え方に共感したりあいづちをうったりすること、たくさんありますよね。
相手に共感したり、また共感されたりすることで会話が弾むだけでなく、その人との関係もぐっと近くなります。今回は、「共感する」の英単語に加えて、共感するときのいろいろな表現方法やあいづちを紹介します!
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共感、共感するの単語と意味の違い
名詞のsympathy(シンパシー)とempathy(エンパシー)という単語には、どちらも「共感」という意味があります。この2つは似ていますが、実は意味が少し異なります。
sympathy:相手の気の毒な思いに対しての「同情」「思いやり」「あわれみ」などを指します。
empathy:自分も似たような経験をしたことがあることから、「共感」「感情移入」など、相手の気持ちがわかることを指します。
「共感する」という動詞は、sympathize(シンパサイズ)とempathize(エンパサイズ)で、こちらも名詞と同じく意味が少し異なります。
また、動詞として使う場合には、sympathize withやempathize withなど、withをつけて使用します。例文をみてみましょう。
sympathize:まったく同じ感情を理解しなくとも「かわいそうだな」と共感すること。
empathize:他人が抱えている感情をそっくりそのまま自分のものと感じる、理解する、共感すること。(自分が同じ経験をした、または似たような経験をしたことがあるので)
戦争で犠牲になられたすべての方々のご冥福を深くお祈り申し上げます。
We also sympathize deeply with the families of all victims of war.
息子さんのルーク君の悩みは、私も十分共感しています。
I fully sympathize with your son Luke’s problems.
彼らの歌には、共感できる歌詞が多くあります。
There are a lot of lyrics that I can empathize with in their story.
私も幼いときに父を亡くしたので、あなたの気持ちがわかります。
I empathize with your loss since I lost my father when I was young.
それでは次に、「わかります」や「同意します」などの理解や共感を示すときの表現方法とあいづちを紹介します!
理解や共感の気持ちを表す表現
①気持ちがわかるよ
I feel youは、話している相手がなにかを言ったときに「なるほど」「それわかるよ」「そうだよね〜」などの理解や共感を示すときに使われる表現です。
こんなつまらない仕事、もう辞めてしまいたい!
I just want to quit this boring job!
わかるよ。でも、辞めたら次は何をするか考えてる?
I feel you. But are you thinking about what you are doing next if you quit?
②共感しやすい
relateという単語には関連がある、や、関係をもつ、という意味がありますが、I can relateというフレーズで「共感しやすい」「共感する」「それ、わかる」と言いたいときの表現になります。
最近ダイエットをし始めたんだけど、どうしても夜アイスクリームを食べてしまうんだよね…。
I started on a diet recently, but I can’t help eating an icecream at night…
すごくわかる!私も痩せたいんだけど、なかなかうまくいってないんだよね。
I can totally relate! I just want to lose weight, but it is not going so well.
③おっしゃることはわかります
I see what you mean.で、「あなたの言いたいことはわかります」「同意します」の意味になります。
I seeの部分がI knowになり、I know what you mean.や、I know what you are saying.でも同じ意味として使うことができます。seeはもともと見るという意味の単語ですが、I seeで「わかる、理解する」という意味になります。
娘がなぜいうことを聞かないのかが理解できないんです。
I don’t understand why my daughter doesn’t listen to me.
言いたいことはわかりますが、彼女はまだ3歳ですよ。
I see what you mean but she is only 3.
④同意します
I agree with you.で、「あなた(の意見)に賛成します、同意します」という意味です。
少しフォーマルな言い方ですが、日常でもよく使用されるフレーズです。
今週のミーティングを来週にした方がいいと思います。
I think we should move the meeting to next week.
あなたに全く同感します。
I totally agree with you.
⑤同じ意見です
I am with youにはいくつかの意味があります。
たとえば「あなたといつも一緒」というニュアンスで恋人同士の甘い会話で使われていることもあれば、「あなたに同意します」「共感します」というニュアンスで、緊張が走る討論の場で使われていることもあります。
I agree with you.よりも、ややくだけた言い方です。
日本へ帰国することには私も賛成します。
I am with you on moving back to Japan.
⑥言いたいことがわかるよ
I hear you.を直訳すると「あなたの言っていることが聞こえる」になりますが、ここでは「言いたいことがわかるよ」と相手に共感、同感するときに使う表現になります。
カジュアルな場面で使われることが多いです。
1日24時間じゃ足りないよ。
I need more than 24 hours a day.
わかるよ。もう10月か。
I hear you. It’s already October.
共感を表すときのあいづち
次に、共感を表すときのあいづちを紹介します。
⑦私も
相手が言ったことに対して、「私も」と同意、共感するときに使える表現は、Me too.やSo do I.、So can I.、Same here.などがあります。
doやcanなどの部分は文法によって異なります。否定文のときは「Neither am I.」「Neither do I.」となります。例文を通して使い方を簡単にみてみましょう。
今日は朝食にホットケーキが食べたいなあ。
I want to eat pancakes for breakfast today.
私も。
So do I!
私は、自分の子供を守るためにはなんでもできます。
I can do anything to protect my children.
私もです。
So can I.
今日は雨だからでかける気になりません。
I don’t feel like going out since it is raining today.
私も同じく。
Neither do I.
⑧いいね
相手のいうことに対して、「いいね!」などと賛成、同意するときは、Sounds good. 、Sounds like a plan.、Sounds nice.などのあいづちを使うことができます。
明日目黒に新しくできた桜が見れるカフェに行かない?
Do you want to go to a new cafe where we can see cherry blossoms in Meguro?
Sounds good!
いいね!
⑨その通りです
「そうですね」「あなたの言っていることがわかります」「その通りです」などのあいづちは、I get it.、 I understand.、That makes sense.、Indeed、Exactly、Absolutely、Totally、Definitelyなど を使うことができます。
今週末はやることがたくさんあるのでちょっと忙しいんです。
I have so much to do this weekend so I am a little busy.
なるほど、わかりました。
I get it.
⑩でしょ?
「そうでしょ?」「私のいったとおりじゃない?」など同意を求めるあいづちは、Right? や I know right? を使います。
この前言ってた新作の映画を見に行ってきたけど、やっぱりいまいちだったね。
I went to see the movie you were telling me the other day, but it was alright.
でしょ?
I know right?
⑪本当ですね
That’s true.やThat’s right.で、「本当ですね」と相手に共感することができます。
ほら、今日雨が降るって言ったじゃない!
See, I told you it will rain today!
本当だね。
That’s right.
まとめ
今回は共感するときに使えるさまざまな英語表現を紹介しました。英会話に慣れていないと、相手の言ったことに対して何といっていいかわからずニコニコしたり笑ってごまかしたりするシチュエーションがたくさんあると思います。
今日学んだあいづちや共感するときの表現方法を知っていれば、そのようなシチュエーションも克服でき、英会話が楽しくなります。
いつも人に共感する必要はもちろんありませんが、あなたが本当に相手に共感したいときは、ぜひこれらの表現を使って会話を盛り上げてみてください。