『ひどい雨だった!』
『あの人はひどい対応だった。』
『ひどい風邪をひいてしまった。』
日本語ではよく使われるひどいという言葉。思っていたよりも度を越している時や、とても辛い思いをした時など、様々なシチュエーションで表現される、日本語では便利な言葉の一つです。英語ではひどいはどのように表現されるのでしょうか。
代表的なterrible、awful、horribleの微妙なニュアンスの違いをたくさんの例文と共に紹介します。また、カジュアルに使えるスラング表現も!この記事を読めば英語でひどいの使い分けができるようになりますよ。
Contents
ひどいの種類と使い分け terrible, awful, horrible
英語でひどいという言葉で一番よく使われるのがterribleです。
それはひどいね!
That’s terrible!
ひどい話を聞いたときによく使われる言葉ですね。terribleの他にもawful、horribleも同じような意味ですが、微妙にニュアンスが異なります。詳しく見ていきましょう。
terrible
terribleは世間一般的に恐怖を感じるもの、一般道徳的に許し難いもの、目に見える天候や物事などに対してすでにひどい状態が起こっている場合に用いられます。
ひどい人
terrible person
ひどい失敗
terrible mistake
ひどい怪我
terrible injury
terribleを使った例文を見ていきましょう。
今日はひどい天気だ。
It’s terrible weather today.
天候は自分で見ることができるのでterribleを使っています。
恐ろしい事故だった。
It was a terrible accident.
この文章も事故を目撃したり、自分が体験していますね。
戦争はひどかった。
The war was terrible.
戦争は誰しもが恐怖を感じるもの、許し難いものであるため、terribleで表現しています。
ちなみに、ひどい以外には、恐ろしい、怖い、ものすごい、つらい、厳しい、非常に悪いという意味もあります。
awful
aweおそれおののく+ful いっぱいでひどいという意味です。
awfulは目に見えない、人の感情や症状など、内面的にひどいと感じている状態の場合に用いられます。
ひどい気分
awful feeling
ひどい味
awful taste
ひどく不愉快な冗談
awful joke
awfulを使った例文を見ていきましょう。
ひどい匂いがする。
Something smells awful.
匂いは感じますが、目では見えない現象ですね。
私は職場で上司に怒られてひどい目にあった。
I had an awful time at work when my boss got angry.
怒られてひどい目にあうということは感情面ですね。
君は具合が悪そうだ。
You look awful.
目に見える症状ではないですが、具合が悪そうなことが伝わってくるので、awfulで表現しています。
ひどい以外には、恐ろしい、すさまじい、畏怖の念を起こさせるような、荘厳なという意味もあります。
horrible
horrorという単語に由来します。ホラー映画のホラーですね。
horribleは 個人の価値観でその場から立ち去りたいくらいの怖さや恐怖を感じるくらいのひどい状態を表す場合に用いられます。
ひどい悪夢
horrible nightmare
ひどい経験
horrible experience
ひどい物語
horrible story
horribleを使った例文を見ていきましょう。
私はひどい二日酔いだ。
I have a horrible hangover.
自分にとってひどい状況だからhorribleを使っています。
私は毎年花粉症がひどい。
I have horrible hay fever every year.
個人的に花粉症がとても大変ということでhorribleを使っています。
私はひどいショックを受けた。
I got a horrible shock.
他人にとってはショックな出来事ではなくても、自分にとってはすごくひどい思いをしたため、horribleで表現しています。
ひどい以外には、恐ろしい、身の毛もよだつ、ゾッとするようなという意味もあります。
簡単にひどさの度合いを比べるとawful<terrible<horribleの順番になります。
terrible、awful、horribleはこの単語だけでvery badと同じ意味です。意味の中にveryを含んでいるので、例えばvery terribleとはなりません。
それはひどいね!のスラング表現
それはひどいね!はこれまで見てきた
That’s terrible!
That’s awful!
That’s horrible!
で表すことができますが、スラングではこんな表現もします。
That’s messed up.
messed upは混乱しているや失敗したという意味ですが、スラングでは相手に同情するときに使われることが多いです。大失敗をした時や最悪な出来事を聞いた際に使えるフレーズです。
That sucks!
suckの意味は吸うやしゃぶる、舐めるの意味ですが、口語的な表現だと、最悪、つまらない、ひどいという意味で使われています。
That sucksはそれはひどいねやついてないねという意味で、不幸や災難と行った悪い出来事に同情する場合に使われます。
スラングはフォーマルな場所で使うととても失礼に当たるので、時と場所を弁えて使わないといけませんが、友達同士などの親しい間柄で使って会話を楽しみましょう。
まとめ
今回はひどいを英語でどのように表すのかを見てきました。日本語ではひどい一つで色々なシチュエーションで使えますが、英語の場合はその場の状況や感情などによって使い分けがあることがわかりました。
terribleだけでも通じないことはないですが、terrible、awful、horribleを使い分けて会話の幅を広げましょう。