「サボる」「バズる」「パンツ」など、あなたが日常生活で使っている言葉の中には、実は外来語だったというような言葉がたくさんあります。これらの言葉と同じくらい頻繁に使われている「ジーニアス」という言葉も外来語なのを知っていましたか?
この記事では、外来語としてのジーニアスの意味や使い方を紹介します。それだけでなく、ジーニアスの元となった英単語geniusの意味や例文も解説していくので必見ですよ。
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外来語としてのジーニアスの意味は?
外来語「ジーニアス」の意味は、天才。ジーニアスの元になった英単語geniusの主な意味もこれと同じです。
外来語で似たようなことを意味する単語としては、「ブレイン」や「ギフテッド」などがあります。
ブレインは天才というよりも、頭がいい、秀才というようなニュアンスがやや強く、それに比べてギフテッドは神から与えられたような生まれつきのとてつもない才能をもつ人のことを指します。
海外では、非常に優秀な子供をギフテッドと呼び、学年を飛ばしてその子にピッタリの学年、クラスに飛び級することがあります。それはともかく、日常生活で「天才」と言いたいなら、ジーニアスが一番便利で使いやすい表現なんですね。
次は、ジーニアスの使い方を例文を使って紹介していきます。
ジーニアスの使い方と例文
あいつはやっぱり数学のジーニアスだな。
That guy is still a math genius.
大谷翔平の活躍ぶりを見るに、彼はまさにジーニアスと呼ぶのがピッタリだね。
Looking at Shohei Ohtani’s success, he is exactly what I would call a genius.
彼女のジーニアスな活躍ぶりには感服してしまう。
I admire her genius activities.
以上のように、誰かのことをジーニアスと言ったりする使い方のほかにも、天才的なと言うためにジーニアスなという使い方もあります。
ぜひ、日常生活でも生かしてみてください。
ジーニアスの語源とgeniusの4つの意味
先ほども述べたように、外来語ジーニアスの元になったのは、英単語のgenius。
主な意味は、以下の4つです。
①非凡な才能、天賦の才
②天才(人を指す)
③特徴、性質
④悪魔、守り神
あなたが知らなかったような意外な意味もあるでしょう。ここからは、これらの4つの意味について、例文を紹介しながら解説していきます。
geniusの意味①:非凡な才能、天賦の才
一つ目の意味は、非凡な才能、天賦(てんぷ)の才。
つまり、優れた才能そのものを意味するということです。例文を確認して、使い方をマスターしていきましょう。
彼は天賦の才能を持っている人材だ。
He is a person of genius.
彼女はさまざまな方面で非凡な才能を発揮する。
She has genius in so many fields.
こんな感じです。外来語のジーニアスとは少しだけ違う意味や使い方をするので、注意してくださいね。
geniusの意味②:天才
二つ目の意味は、天才。これは外来語のジーニアスと同じ意味で、天賦の才能をもつ人を指します。上のように才能そのものを指す意味とはしっかり区別してください。それでは、例文を確認して、この意味のgeninusを使いこなせるようになりましょう!
彼は科学の天才だ。
He is a genius at science.
彼は天才政治家だから、当選確実だろう。
He is a genius in politics, so I’m sure that he will be elected.
こんな状況を解決してくれるのは、サッカーの天才しかいない!
Only a genius of soccer can solve such a situation!
例文からわかるように、「〜の天才」と言いたいときは、前置詞のat、in、ofなどが使えます。自分の言いやすい言葉を使うようにしましょう。
さて、ここからはきっとあなたも知らない、もしかしたら聞いたこともないような意味が出てきますよ。注意して読み進めていくようにしてくださいね。
geniusの意味③:特徴、性質
geniusの三つ目の意味は、特徴、性質、雰囲気。
具体的には、ある時代、人、場所などに付随する性質や特徴という意味になります。この中でも主に場所の性質を表すことが多いです。
説明だけではわかりにくいかもしれないので、実際に例文を確認していきましょう。
私は君の地元の雰囲気に感化されてしまったよ。
I was inspired by the genius of your local area.
グローバル時代の特質は、経済的相互依存にある。
The genius of the globalization era is economic interdependence.
少し馴染みのない意味ですが、しっかり覚えましょう。
geniusの意味④:悪魔、守り神
四つ目の意味は、悪魔、守り神。3番目も馴染みのない意味でしたが、もっと馴染みのない意味の登場です。
ニュアンスとしては、あるものに良い、あるいは悪い影響を与える人、というイメージをつかんでください。悪い影響を与えるのが悪魔、良い影響を与えるのが守り神ですね。
こんな意味のgeniusなんてどこで使うんだ、というあなたのために例文を紹介していきます。
僕には善霊がつきまとっているような気がする。
I feel like I have my good genius.
最近の君の不運は、君に取り憑いている悪魔が原因だと思う。
I think that the cause of your recent bad luck is because of your bad genius possessing you.
あまり日常生活で使うことはないですが、これもgeniusの意味に含まれるものなので覚えておいて損はないですよ!
マイナスの意味もある?geniusの意外な意味とは
geniusの主な意味は、これまで紹介した4つです。しかし、実際の日常英語では、もう一つ隠れた意味が使われることもあるんです。ここでは、それについて紹介します。
geniusの隠れた意味
geniusの隠れた意味は、天才。二つ目の意味と同じに見えますよね。でも、少し違います。実は、geniusは、皮肉を込めて「天才」ということもあるんです。
例えば、いつも物音を立てたり騒いだりしているAという人を、「Aは大きな音を立てる天才だな」なんて言うとき、Aを天才として褒めている訳ではありませんよね。天才ということで、皮肉を込めて批判しているんです。
このことを英語で理解するために、例文を確認しましょう。
あいつは大きな音を立てる天才だな。
He is a genius at making loud noises.
あんなにミスばかりできるなんて、ある意味彼は天才だよ。
He is a genius in a sense to be able to make so many mistakes.
例文をみてもわかるように、明らかに批判しています。このように、マイナスの意味でgeniusを使うこともあるので、気をつけておきましょう。
まとめ
外来語のジーニアスと、その語源のgeniusについて解説しました。厄介なことに、外来語は本来の英語といつも同じ意味を持っているというわけではないですよね。本来の英語での意味を知っておくことは、間違った表現の使用を避けるだけでなく、英語の理解力を深めます。
今回学んだジーニアスの意味の違いなどを理解して、今後の勉強に生かしてくださいね。