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「具体的」を表す英語|ビジネスで使う単語や対義語も解説

「具体的に説明してください」「具体的な計画は?」日常でも学校でも職場でも、いろいろな場面でよく使っている「具体的」。英語ではなんというのでしょうか。「具体的」を表す英単語はいくつかありますが、複数あるとどれを使うべきか迷ってしまいますよね。

本記事では「具体的」を表す英単語を、例文やフレーズを用いて解説していきます。具体的の反対を表す「抽象的」についても紹介しますので、一緒に覚えてくださいね。


「具体的」を表す基本の英単語

「具体的」を表す代表的な英単語は「concrete」と「specific」。それぞれの意味を詳しく解説していきます。

①concreteとconcretely

「具体的」を示す代表的な英単語はconcreteで、副詞はconcretelyです。

日本語でも使われる「コンクリート」と同じ単語なので覚えやすいですよね。

想像ではなく形あるもの、誰の目にも明確で確実なことを表します。

普段使いからビジネスシーンまで幅広く使える単語です。

具体的な行動プラン
concrete action plan

具体的な業績
concrete achievement

目標達成のために具体的なプランを知ってます。
We know a concrete plan to achieve our goals.
achieve:〜を達成する

週末の具体的な計画(予定)はありません。
I don’t have concrete schedule for the weekend.

②specificとspecifically

specificもネイティブがよく使う単語の一つで、副詞はspecificallyです。

「具体的」以外にも「特定の」という意味が含まれており、ある物事を特定し詳細に表したいときに使います。

例えば時間といっても、それが午前を示すのか午後を示すのか、あるいは決まった時間を表しているのかわからないですよね。ですが、specificを付けることで数多くある時間から、特定の一つを表すことになります。

concreteと同様、カジュアルな場面からビジネス場面まで、幅広く使える英単語です。

具体的なアイディア
specific idea

具体的な手順
specific procedure

特定の時間
specific date

もう少し具体的に教えていただけませんか?
Could you be more specific?

この問題を解決するために、何か具体的な考えがあるのですか?
Do you have any specific idea to solve this problem?

「具体的」に近い意味をもつ英単語

「具体的」という意味ではないですが、particularとtangibleも「具体的」に近いニュアンスを含んでいます。それぞれのもつ意味をみていきましょう。

③particular「特有の、独特の」

particularは「特有の、独特の」という意味があり、たくさんある中で一つだけ、あるいははっきりした違いを表すときに使える英単語です。

例えば、「スポーツは全部好きだけど、その中でもテニスが一番好き」という場合。particularを使うことで、スポーツの中でも特にテニスが一番好きと特定した言い方ができます。

「specificと同じ?」と思われがちですが、少しニュアンスが異なるので注意しましょう。Specificは特定のものを詳しく具体的に表す単語で、particularは他のものとはっきり違う、一般的でないものを示す単語です。

彼はある特定のリュックを探しています。
He is looking for a particular type of backpack.

行ってみたい店はありますか?
Is there any particular shop you would like to go?
would like to~:〜したい(wantよりも丁寧な表現)

④tangible「実態的な、明白な」

「具体的」に近い意味を持つもう1つの英単語はtangibleです。

tangibleはconcreteに近いニュアンスを含み、「実態的な、明白な」などの意味があります。

concreteは感知できるもの、tangibleは触れられるものや触れて感じるものと覚えておきましょう。

ですが、tangibleはアカデミックな場面でしばしば使われる程度で、普段の会話であまり耳にしない単語でもあります。

私はその店の有形資産を計算した。
I calculated the tangible assets of the shop.

このプランが具体的な効果を上げることを期待しています。
I hope this plan will achieve tangible results.

ビジネスの場面でどう使い分ける?

「concrete・specific・particular・tangible」は、場面に応じてどのように使い分ければいいのでしょうか?英単語の中には話し言葉で使われる単語や、書き言葉でしか使われない言葉もあるので注意が必要ですが、本記事で紹介した4単語は場面に応じて使い分けする必要はありません。

ですが、それぞれの単語レベルが異なるので、状況を見て使い分けることをおすすめします。本記事で紹介した英単語のレベルは次のようになります。

単語 単語レベル
tangible TOEIC:950点〜
concrete TOEIC:470点〜
specific TOEIC:350点〜
particular TOEIC:220点〜

TOEICの単語レベル点数が高くなればなるほど、専門的かつビジネス向けの英単語や文法が使われています。

つまり、Tangibleのようなハイレベルの単語はビジネスの場ではふさわしいですが、日常の会話ではほとんど使われないため、間違いではないものの、話された相手は違和感を覚えてしまいます。

ビジネスであればレベルの高い英単語、日常会話であれば聞き慣れた言葉など状況に応じて使い分けてくださいね。

「具体的」の反対は「抽象的」英語にすると?

「抽象的」を表す英単語でよく使われるものは abstract

「アブストラクト・アート」という単語が美術の世界で使われています。他にも「要約、抜き出す」といった意味が含まれており、次のような特徴をもっています。

abstract :
①一般的な言葉や無形の性質や考え、概念を表す
②あいまいなもので、解釈を必要とするもの
③本や記事の内容をまとめたもの

His concept is a little abstract.
彼の概念は少し抽象的(曖昧)です。

他にも「抽象的」を表現できる英単語があるのでチェックしておきましょう。

general:「一般的」を表す英単語で、他にも「将軍」の意味を含みます。
vague:「あいまい、漠然」という意味で、詳細の情報がないというニュアンスです。

まとめ

「具体的」を表す4つの英単語の意味や特徴を紹介しました。単語の中にはビジネスシーンに向いているもの、あるいは日常会話に向いているものなどがあります。本記事で紹介した4つの単語には、大きな違いがありません。

しかし、単語を状況によって使い分けられるスキルは英語上級者への第一歩です。それぞれの単語の意味と特徴を理解し、上手に使い分けできるようにしていきましょう。