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日本人は知らずに使っている?実は失礼な英語表現

日本語にも失礼な表現があるのと同じように、英語にも失礼な表現があります。直接悪口を言えばもちろんトラブルのもとになりますが、問題なのは知らず知らずのうちに失礼な表現を使っていること。

せっかく単語を覚えていても、それが正しく使えていなかったらもったいないですよね。

そこで今回は、日本人が知らずに使っている、実は失礼な英語表現を、適切な表現とあわせて例文とともに紹介します。

これを機に正しい表現をマスターしましょう!


相手にできるか尋ねるとき

英語で相手に「~することができますか?」と尋ねるとき、Can you〜?を使っていませんか?

実は、Can you〜?を使って相手に尋ねると小馬鹿にしているような表現になってしまうんです。

(君は外国人だけど) 日本語を読める能力はあるの?
Can you read Japanese?

この場合、「日本語で文章を読みますか?」というニュアンスでCan you〜?を使う方もいますが、「あなたは日本語で文章を読む能力があるんですか?」というようなやや上から目線のニュアンスになってしまいます。

そこで代わりにおすすめするのが、Do you〜?を使うこと。

Do you〜?には「普段から習慣にしている」という意味があるため、Can you〜?を使うよりも適切な表現になります。

あなたは日本語を読みますか?
Do you read Japanese?

あなたは納豆を食べますか?
Do you eat natto?

「能力的に〜できますか?」はCan you〜?で、「普段から~していますか?」はDo you〜?となるので、2つの意味の違いを意識して使い分けるようにしましょう。

わかりませんと答えるとき

わかりませんと言うときに、 I don’t Know を使う人が多いですよね。

しかし、相手に何かを尋ねられた時に,ストレートに I don’t know を使うと、「そんなの知らないよ」「知らない、興味ないね」といった様に、どこかそっけない表現となってしまいます。

ねぇ、昨日のサッカーの試合の結果知っている?
Hey, do you know the result of yesterday’s soccer game?

そんなの知らないよ
I don’t know.

このような表現になってしまっては、尋ねた相手も気分を悪くしますし、会話を続ける気にはなりませんよね。そんな時は、以下の3つの方法で対処します。

ゆっくり言う
理由を付ける
別の表現を使う

ずっと仕事していたから、知らなかったよ。
I didn’t know because I was working all day.

わからないや。結果はどうだったの?
I’m not sure.How was it the result?

「わからない」という単語は頻繁に使う表現です。相手に冷たい印象を与えないためにも、ぜひ覚えておきましょう。

名前を聞くとき

多くの場合、初対面の人と会ったときはお互いの名前を尋ねます。学校の授業では、相手に名前を聞くときにWhat your name? と習ったのではないでしょうか。

しかし、What your name?だと、どこか尋問のような表現になってしまうのです。

名前は何だ?
What your name?

初対面での印象はその後の関係にも大きく影響するため、このように使ってしまうと、相手からの印象を悪くしてしまいます。ではどうしたらいいかと言うと、

Can I ask your name please?(さらにフォーマルな場合はMay I….?を使う)と、先に名乗るのが適切です。

私はケンです。あなたは?
I’m Ken. And you are….?

こんにちは、ケンです。お名前をきいてもいいですか?
Hello, I’m Ken.Can I ask your name please?

このような表現を使うことで、初対面の人と感じよく接することができます。これから新しく人と会うときは是非意識しておきましょう。

相手の言ったことを聞き返すとき

相手の声が聞き取れなかったり、意味がわからなかった場合、多くの方は「何?」と聞き返します。

「何?」は英語で What? なので、多くの人がWhat? を使用しますが、What?は、イントネーション次第で感じの悪い表現になってしまいます。

そこで代わりに使いたいのが、以下のような少し柔らかい表現です。

ごめん、何?
I’m sorry, what?
Sorry?
Pardon?

Sorry?とPerdon?は語尾を上げて言うのが特徴で、What?よりも頻繁に使われます。会話の途中でわからなかったものをそのままにしておけば、更に状況が悪くなる場合があるため、もしわからないことがあれば、積極的にこの表現を使いましょう。

はいorいいえで答えるとき

「はい」か「いいえ」の2択で答える場面は、必ずと言っていいほど毎日の会話で使用します。

多くの日本人は2択の問題に対してYesかNoだけで答えてしまいますが、YesかNoだけの答えでは、相手に無愛想な印象を与えてしまいます。

緑茶はいかがですか?
Would you like some green tea?

いらないよ
No.

このようにたった1つの単語で終わらせてしまうと、相手に会話したくないと思わせるような表現になってしまいます。そこで代わりに使いたいのが、以下のような表現です。

Yes,please./No,thank you.
Yes, I have./No, I haven’t.

緑茶はいかがですか?
Would you like some green tea?

はい、ください
Yes,please.

イタリアへ行ったことはありますか?
Have you ever been to Italy?

いいえ、ありません。
No,I haven’t.

このようにただYes/Noと答えるのではなく、pleaseやhaven’tを付け加えることで、丁寧な表現となります。

英語表現の中でも基礎中の基礎ですが、無意識の内にぶっきらぼうな言い方になっていた方も多いはず。一言付け加えることでより丁寧な表現になることは是非意識してほしいですね。

まとめ

今回の記事では、日本人が言ってしまいがちだけど実は失礼な英語表現と、それに代わる適切な英語表現を紹介しました。

英語も日本語と同様に、ストレートな言い方ではなく、一言付け加えたり、ワンクッション置くような言い方をすることで、相手に不快感を与えずにコミュニケーションが取れます。

人とのコミュニケーションは、相手を思いやる気持ちがとても大切なのはどの国も一緒です。これからは、相手に対する思いやりを意識して、適切な表現を使えるようにしましょう!