「アーカイブ」と聞くと、EメールやインスタグラムなどのSNSで使う機能だと思っていますか?
テクノロジーは日々進化していき、気づいたら知らない機能だらけ。アーカイブもそのうちの一つ…なんて人は多いのではないでしょうか。
毎日よく目にする言葉、しかし実際の意味を知らない人が実はたくさんいると思います。
一体アーカイブとは本来どんな意味で、英語ではどのように使うのでしょうか。今回はアーカイブにまつわる本来の意味、由来、英語表現と、「アーカイブ」の単語を含むセリフの一部をバットマンの映画から紹介します!
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archiveの意味と由来は?
「アーカイブ」とは、コンピュータの世界では、「消してはいけないデータを専用の保存領域に安全に保存すること」を言いますが、本来の意味は、ある場所、機関、人々のグループに関する情報を提供する歴史的な文書や記録の集まりのことを指します。
わかりやすい例で言うと、図書館や地下に保存してある記録、年譜、年代記、登記簿、帳簿、書類等のことです。
例えば、あなたがかなり古い(100年前くらいの)土地主を知りたいとします。それらの情報は、例えば図書館やビルの地下など、該当機関の登記簿や記録に保存してあり、それらの情報(文書や記録)を「アーカイブ」と言います。
archiveという単語は、名詞、動詞、形容詞として使うことができ、動詞で使う場合は、アーカイブに(何かを)置く、または保管するという意味になります。
辞書によると、アーカイブという言葉は17世紀初頭から使われており、この語は後期ラテン語のarchīvumとラテン語のarchīvaに由来します。これらはギリシャ語にルーツがあり、公的な記録が保管されていた倉庫を指す言葉です。
unarchive(発音:アナーカイヴ)という言葉はarchiveの反対語で、「アーカイブ(圧縮ファイル)やバックアップから、元の場所(通常はハードディスク)にファイルを復元する作業を表す用語」です。通常このような文章で使用されます。
この圧縮ファイルを解凍するのに必要なソフトをご存知ですか?
Do you know what software I need to unarchive these compressed files?
archiveの発音
archiveは、アーカイヴと発音します。vなので、「ブ」ではなく、vの発音の際に歯が下唇に少しつくようなイメージで「ヴ」を優しく言います。「ア」にアクセントをおき、「アーカイヴ」と発音してみましょう。
また、達成するという意味のachieve(アチーブ)とスペルがにていて間違いやすいので、気を付けましょう。
archiveの英語表現
では、アーカイブは文中でどのように使われるのでしょうか?
アーカイブという単語は、名詞、動詞、形容詞として多くの文章で使用することができます。archivesと複数形のsがついているものは動詞の三人称で使うケースか、または名詞で記録/文書等などとひとまとめにされているものを指します。
名詞のarchiveの英語表現
地元の公文書館で村の記録を調べているんです。
I’ve been studying village records in the local archive.
アーカイブは、データのカタログ化、索引付けのための中心的な施設を提供します。
The archive offers a central facility for cataloging and indexing data.
形容詞のarchive(archival)の英語表現
archiveの形容詞はarchival(発音:アーカイヴァル)となります。例文で確認してみましょう。
この本は、幅広い読書、多くのインタビュー、広範なアーカイブの調査に基づいています。
His book is based on wide reading, numerous interviews, and extensive archival research.
彼の作品は、アーカイブ文書、出版された資料、法的事例をもとに作成されています。
His work draws upon archival documents, published sources, and legal cases.
動詞のarchiveの英語表現
このソフトウェアは、企業が電子メールをアーカイブし、検索するのに役立ちます。
This software helps firms archive and retrieve emails.
彼女の電子メールをハードディスクのフォルダに保存した
She achieved her e-mail messages in a folder on her hard drive
保存するstore/save/keepとその違い
archiveと聞くと、例文でも「保存する」とありますが、store/save/keepなどの単語を連想する人もいるのではないでしょうか。ここでは、それらの違いを簡単に説明します。
名詞としての storeとarchive の違いは、storeはアイテムを集積したり日常的に保管する場所である一方、 archive は以前の、多くの場合歴史的な資料を保管するための場所であることです。
動詞としてのstoreとarchiveの違いは、storeは使用しない間、一般的にその目的のために意図された場所に(何かを)保管することであり、archiveはアーカイブに入れることであるということです。
storeとsaveとkeepについて、その違いも簡単に解説します。
storeは保存すること。
冬物を真空パックで保存した。
I stored the winter clothes in vacuum sealed bags.
韓国のキムチは地面の下の鍋に保存しています。
Korean kimchi is stored in pots under the ground.
saveはある機会までとっておく/保存することです。
このワインはあとでにとっておこう。
I’ll save this wine for later.
私はネックレスを買うためにお金を貯めた。
I saved my money to buy the necklace.
keepは捨てないこと。
古いおもちゃを売って、このおもちゃをとっておく。
I’ll sell those old toys and keep these ones.
お金をベッドの下にしまっておく。
He keeps the money under his bed.
archiveの類義語
アーカイブという言葉は少し難しい感じがしますよね。そこで類義語をいくつか紹介するので、これらと照らし合わせると覚えやすいかもしれません。
名詞archiveの類義語
record office:記録所(発音:レコードオフィス)
registry:登記所(発音:レジストリー)
repository:保管所、倉庫、貯蔵所(発音:sは発音しないので、レポイトリーとなる)
museum :博物館(発音:ミュージアム)
chancery:公文書保管所(発音:チャンサリー)
動詞archiveの類義語
file:ファイルする、とじ込みする(発音:ファイル)
log:記録する(発音:ログ)
catalog:目録を作る(発音:キャタログ)
store:データを保管する、記憶させる(発音:ストァ)
record:記録する、登録する(発音:レコード)
register:登録する(発音:レジスター)
chronicle:年代記にのせる、記録にとどめる(発音:クロニコー)
バットマンビギンズの一部クリップ紹介
バットマンの映画の一部に「archives」という単語が出てくるのでその一部の会話を紹介します!
【会話文】
A:このプロジェクトの開発に関するすべての情報と、すべてのデータファイルのバックアップディスクを、すぐに私の机の上に置いてくれ。
A:I want all the information on the development of this project and all data files backup disks on my desk right away.
B:なくしたのか?
B:Did you lose one?
A:君の部署を文書館と統合し、君を解雇する。メモを見たか?
A:I am merging your department with archives and I am firing you. And did you get the memo?
まとめ
いかがでしょうか。今回は知っているようで知らないアーカイブの意味について紹介しました。英語の本来の意味を知ることで、SNSやEメールなどの使い方をマスターできるだけでなく、語学の知識が増え一石二鳥ですよね。
アーカイブのすべての意味は、歴史的な文書やその他の種類の記録の保管と検索に関連しています。あなたは今までにアーカイブを訪れたり、自分で何かをアーカイブしたことがありますか?