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アメリカ英語とイギリス英語の違い|どちらが人気?7つの違いを掘り下げます!

イギリス人と話すと、「アメリカ人はREALな英語をしゃべらず、アメリカ英語を話す。」と言います。逆にアメリカ人はしばしば、イギリス人の話し方や書き方を面白いと感じます。

同じ言語がどうしてこのようにはっきりと分岐したのでしょうか。なぜスペルが違うのか?そして一体どちらが正しいのでしょうか。

両者を話したり聞いたりしていても、その違いが正確にわからないことが多いですよね。アメリカ英語とイギリス英語には大きな違いがあるのか、それともちょっとしたアクセントの問題なのか、今回はそれらを掘り下げて、アメリカ英語とイギリス英語の7つの違いを解説します。


アメリカ英語とイギリス英語の違い

①スペルの違い

アメリカ英語とイギリス英語の主な違いはスペルです。

以下がスペルが異なる単語です。他にもたくさんありますが、一般的なスペルの違いを取り上げます。

アメリカ英語 イギリス英語 意味
color colour
behavior behaviour 態度
theater theatre 劇場
meter metre メーター
organize organise 組織する
traveled travelled 旅行する(過去形)

③ボキャブラリーの違い

語彙の違いは、イギリス英語とアメリカ英語の違いの中でよく耳にするかもしれませんね。ここでは、アメリカ英語とイギリス英語のボキャブラリーの代表的な違いをご紹介します。

アメリカ英語 イギリス英語 意味
apartment flat アパート、マンション
college university 大学
vacation holiday 休暇
chips crisp チップス
(french)fries chips フライドポテト
the movies the cinema 映画
soda/pop/coke/soft drink soft drink/fizzy drink ソーダ、炭酸水
sneakers/tennis shoes trainers スニーカー
sweater jumper セーター
mailbox postbox 郵便ポスト
band-aid plaster 絆創膏
drugstore chemist’s 薬局
soccer football サッカー
cookie biscuit クッキー

③句読点と書式の違い

句読点や書式についても違いは存在します。

略語の句読点
イギリス英語では、名前の前につく略語(Mr, Mrs, Msなど)の後に句読点を使用しませんが、アメリカ英語では句読点を使用します。

日付の書式
イギリス英語はDD/MM/YYYY(日/月/年)、アメリカ英語はMM/DD/YYYY(月/日/年)と、月と年の順番が逆転しています。

引用符の使い方
イギリス英語はシングルクォーテーション(’)、アメリカ英語はダブルクォーテーションを(”)使用します。

またイギリス英語では、引用符の外側にカンマとピリオドを置きますが(句読点が引用符の一部でない限り)、アメリカ英語では句読点を内側に置きます。

④発音

イギリス英語とアメリカ英語は、その発音がさらに異なります。イギリス英語とアメリカ英語の訛りの違いは、聞けばすぐにわかります。

アメリカ英語では「r」の音は発音されますが、イギリス英語では音節の最初の位置を占めない限り、無音のままです。

アメリカ英語 イギリス英語 意味
ka:r ka car(車)
ber beə bear(熊)
stɑrt stɑːt start(はじめる)
nuː ˈjɔːrk njuː ˈjɔːk New York(ニューヨーク)

⑤前置詞の違い

イギリス英語では、週末について話すときなど、時間に関するいくつかのフレーズで前置詞「at」が使われます。しかし、アメリカ英語では、このような場合、前置詞 「on」を使用します。その他にも、一般的な前置詞の違いをぜひ覚えておきましょう。

今週末パーティーに行く。
アメリカ英語:I am going to a party on the weekend.
イギリス英語:I am going to a party at the weekend.

クリスマスは何をするの?
アメリカ英語:What are you doing on Christmas?
イギリス英語:What are you doing at Christmas?

月曜日から金曜日
アメリカ英語:Monday through Friday.
イギリス英語:Monday to Friday.

他とは違う。
アメリカ英語:It’s different from/than the others.
イギリス英語:It’s different from/to the others.

⑥文法的な違い

アメリカ人は最近起こったことを説明するときに過去単純形を使う傾向があり、一方イギリスの人々は現在完了形を使う傾向があります。

食べ過ぎた。
アメリカ英語:I ate too much.
イギリス英語:I have eaten too much.

店に行ってきた。
アメリカ英語:I went to the store.
イギリス英語:I have been to the shop.

新聞を受け取った?
アメリカ英語:Did you get the newspaper?
イギリス英語:Have you got the newspaper?

getの過去分詞

英国ではgetの過去分詞であるgottenは古臭いとされ、gotを使うようになりました。しかし、アメリカでは今でもgottenを過去分詞として使っています。

getの活用(原形-過去形-過去分詞)
アメリカ英語:get-got-gotten
イギリス英語:get-got-got

彼のことは何もわからない
アメリカ英語:I haven’t gotten any news about him.
イギリス英語:I’ve not got any news about him.

⑦アメリカ英語の単語の省略

アメリカ英語とイギリス英語のもう一つの違いは、アメリカ人は単語を省略するという点です。

例えば、アメリカ人は誰かに手紙を書くとき、「I’ll write them.」と言います。同様に、買い物に行こうと言われたら、「I will.」と答えます。これはイギリス人とは逆で、彼らは必要な単語を省略せずに「I’ll write to you.」や 「I will go.」などと言います。

そもそもなぜ違いがあるのか?

イギリス英語とアメリカ英語の違いは、イギリス支配からの独立を示すためにアメリカが抗議した結果、生まれたものです。

アメリカが独立したとき、彼らはイギリスから切り離されたように感じたかったので、新しい綴りやその他の言語の違いを生み出すことになったのです。年月が経つにつれ、両国は異なる文化の影響を受け、それ故にいくつかの言葉が進化しました。

アメリカ英語はスペイン語の影響を受け、イギリス英語はフランス語の影響を受けています。

英語の起源は?

15世紀、クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸に上陸し、その後、16世紀にはイギリス人が現在のアメリカ地域に定住し、自分たちのイギリス英語を持ち込むことになります。それ以来、アメリカ英語は大きく進化し、イギリス英語とはかなり違うものになっています。

どちらの英語の方が簡単に学べるか?

イギリス英語とアメリカ英語は非常によく似ているため、どちらも同じように簡単に勉強することができます。

アメリカ英語やイギリス英語を学ぶ際、先生は2つの言語の違いを指摘することが多いでしょう。また、GrammarlyやMicrosoft Wordのようなツールを使って、自分が正しいバージョンの英語を使っているかどうかを判断することもできます。

アメリカ英語の方が人気な理由

英語の「アメリカ化」は、今、アフリカからイギリスまで、世界中で起こっています。

教育、ビジネス、ハリウッド、インターネットなどのおかげで、あらゆるところでアメリカ英語が浸透しているのが事実。

その結果、「アメリカ英語の方がイギリス英語よりも早く広まっている」と言われています。英語を第二か国語とする世界中の学習者は、実際にアメリカの文化にとても興味があるためアメリカ英語を学ぶ傾向にあります。

さらに専門家によれば、アメリカ英語はイギリス英語よりも地域的な訛りや方言が少なく、理解しやすく使いやすいと考える学習者もいるといいます。

まとめ

イギリス英語とアメリカ英語を比較すると、文法やスペルのルール、ボキャブラリー、アクセントなどが違ってきます。重要なのは、十分なコミュニケーションが取れるようにすることです。

地球上で最も話されている第二言語である英語は、柔軟でなければなりません。あなたがイギリス人のように英語を話そうが、アメリカ人のように話そうが、これらの違いを理解していれば、世界中どこを旅しても、どんな人に会ってもコミュニケーションがうまくとれるはずです。

ぜひ、違いを楽しみながら勉強してみてください!