alongは使われる場面も多く、さまざまな文脈で使われる単語です。
同時に、英語の学習を始めたばかりの人にとっては、ニュアンスやイメージがわかりづらいと感じる単語でもあります。
この記事では、alongの基本的な意味と、単語の成り立ちやイメージ、関連フレーズ、さらには「along with」などの応用的な使い方まで詳しく解説します。
この記事を読んで、alongのニュアンスをマスターし、英語の表現力を向上させましょう!
Contents
alongの基本的な意味とイメージ
alongは、大きく分けて「長く続くものに沿う」と「一緒に行動する」という2つのイメージがある単語です。alongは、物理的な位置や動きを表すだけでなく、抽象的な文脈でも使われることがあります。以下で詳しく見ていきましょう。
alongの意味とイメージ①長く続くものに沿う
alongは、「~に沿って」「~に従って」という意味を持ちます。具体的には、道や川など、何か長いものに沿って動いたり並んだりする状況を表します。alongという単語が、long(長い)に接頭辞の「a」がついたものということを知るとイメージしやすいですね。
また、川や道などの実際に物理的に存在する場合だけではなく、話や議論の「流れ」に従う場合などの概念的な「ラインや流れ」に沿った動きを表現することもあります。
川沿いを歩きました。
I walked along the river.
道沿いにたくさんの木があります。
There are many trees along the street.
along the streetは「通り沿いに」という意味があります。
彼のプレゼンテーションは議論の流れに沿って進みました。
His presentation moved along the flow of the discussion.
alongの意味とイメージ②一緒に行動する
alongには、「誰かと一緒に行動する」や「同行する」といった意味もあります。この意味では、特に人やグループと行動を共にする場面で使われます。
この使い方では、「一緒に何かをする」という意識が強調されるのが特徴です。
alongには先ほど説明した「長く続くものに沿う」というニュアンスもあるので、長いものに沿って、すなわち、長いものに並行して(一緒に)何かをするという意識が強調されると考えるとイメージがしやすいですね。
alongが持つ「一緒に行動する」というイメージが理解できると、英語の表現力がより豊かになります。
あなたも一緒に行きますか?
Are you coming along?
彼は出張に毎回同行する。
He comes along on the business trip every time.
alongのスラング表現はある?
alongにスラング表現はありませんが、カジュアルなニュアンスで使われることもあります。特に「進行中の状況」や「少しずつ進んでいる物事」を表現する際のカジュアルなニュアンスで使われます。
たとえば、プロジェクトや計画が順調に進んでいるかを尋ねるときに、「How are things coming along?」と言うことがあります。このカジュアルな表現は日常会話で使うこともあるのでぜひ覚えておきましょう。
along withの意味と使い方
along withは、「~と一緒に」や「~に加えて」という意味があります。特に、何かを一緒にする場面や、何かに他のものを追加して説明する場合に使う表現です。「with」よりも、他のものを補足的に加えるニュアンスが強いのが特徴です。
たとえば、料理のレシピで材料を説明するときや、グループで何か一緒に行う場面で使えます。
彼はコーヒーと一緒にサンドイッチを注文しました。
He ordered a sandwich along with coffee.
このレシピには、卵に加えて牛乳も必要です。
This recipe requires milk along with eggs.
彼女はチームの一員として、ほかのメンバーと一緒にプロジェクトに取り組んでいます。
She works on the project along with the other team members.
along withとwithの違い
along withは、主に「補足」のニュアンスを持ちますが、withは単純に「一緒にいる」という意味を表します。以下の例文でその違いを確認してみましょう。
私は彼と一緒にいます。
I am with him.
この場合、単に同行していることを意味します。
私は彼と一緒にその問題を解決しました。
I solved the problem along with him.
この場合は、彼の役割を補完しながら問題解決に取り組んだニュアンスを含んでいます。
日常でよく使うalongの関連フレーズ
ここからは、日常会話でよく使うalongの関連フレーズを紹介します。先ほど説明した、「長く続くものに沿う」と「一緒に行動する」というalongのイメージを念頭に置いておくと理解しやすくなります。例文と一緒に確認しましょう。
alongの関連フレーズ①get along
get alongは、「うまくやっていく」や「仲良くする」という意味を持つフレーズです。主に、人間関係や状況について話す際に使われます。
なぜget alongで「うまくやっていく」や「仲良くする」という意味があるかというと、getには、「(~の状態に)なる」という意味があり、alongには先ほど説明したように「一緒に(流れに沿って)進む」というニュアンスがあります。
したがって、 一緒に流れに沿って進む、一緒に前に進んでいるというニュアンスから、get alongで「うまくやっていく」や「仲良くする」という意味があるということがわかります。
get alongにはこのようなニュアンスがあるので、友人や家族、同僚などとの関係が良好であることを表現するだけでなく、困難な状況を乗り越える際にも使えます。使い方を例文で確認しましょう。
私たちはとても仲良くしています。
We get along very well.
彼女とはうまくやっていけますか?
Can you get along with her?
私は同僚とうまくやっています。
I get along well with my colleagues.
alongの関連フレーズ②sing along
sing alongは、音楽や歌に合わせて声を出すことを表します。このフレーズは、カジュアルなパーティーやカラオケでよく使われます。
みんなで一緒に歌いました。
We all sang along together.
alongの関連フレーズ③go along with
go along withは、他人の提案やアイデアに賛成する、またはそれに従うという意味があります。特に、議論やプロジェクトの方向性について話すときに使われます。
私は彼のアイデアに賛成です。
I go along with his idea.
alongの関連フレーズ④along the way
along the wayは、「道中で」「途中で」「過程で」という意味を持つフレーズです。
道中のカフェで休憩しました。
We stopped at a cafe along the way.
その過程で多くのことを学んだ。
I learned a lot along the way.
alongの関連フレーズ⑤pass along
pass alongは、「何かを次へ伝える、渡す」という意味です。alongが「流れに沿って」のイメージがあるので、pass alongは「次へと順番に渡す、伝えていく」というニュアンスがあります。
塩を回してください。
Please pass along the salt.
彼はそのニュースを友達に伝えた。
He passed along the news to his friends.
alongを使った慣用表現
最後に、alongを使った慣用表現を例文とともに紹介します。
alongを使った慣用表現①all day long(一日中)
all day longは、「一日中ずっと」という意味を持ちます。
彼は一日中テレビを見ていました。
He watched TV all day long.
alongを使った慣用表現②all along(最初から)
all alongには、「最初からずっと」という意味があります。
彼女は最初から真実を知っていました。
She knew the truth all along.
alongを使った慣用表現③tag-along(おまけ、ついていく人)
tag-alongは、「ついていくだけの人」や「おまけ」という意味で、時には否定的なニュアンスで使われます。
彼は私たちにただついてきただけでした。
He was just a tag-along with us.
子どもたちがどこにでもついてきます。
The kids tag along wherever we go.
alongの意味は?getやcomeと組み合わせた使い方やwithとの違いも解説!まとめ
alongは「長く続くものに沿う」と「一緒に行動する」という2つの意味があることや、補足的なニュアンスを含む表現まで、さまざまな使い方があることがわかりました。
また、along withやget alongなどの関連フレーズを理解することで、日常会話においての表現の幅も広がることでしょう。
今回の記事で紹介した例文を参考に、実際の場面でalongを活用してみてくださいね!