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英語のなまりと方言|アメリカの地域別方言から国別の特徴まで徹底解説!

日本語にも関西弁や関東弁などの方言があるように、英語にもたくさんの訛りや方言があります。日本の学校で学ぶ英語は一般的にアメリカ英語ですが、英語学習者にとって、どのアクセントの英語を学んだらいいのか悩むこともありますよね。

この記事では、様々な英語のアクセントについて地域別、国別に詳しく説明します!さて、あなたはどのアクセントで英語を話せるようになりたいですか?


方言となまりを英語でなんという?

まずはじめに、英語で「なまり」と「方言」をどのように表現するのか見ておきましょう。

なまり:accent(アクセント)
方言:dialect(ダイアレクト)

例えば関西弁を英語で言いたい場合はKansai dialectと言い、関東弁をKanto dialectと言います。

私は関西なまりがあります。
I have a Kansai accent when speaking Japanese.

京都に住む人は関西弁を話します。
The people who live in Kyoto speak Kansai dialect.

アメリカの地域ごとの訛り

アメリカは世界で最も大きな英語圏の国ですので、当然地域的なアクセントもあります。特徴的ななまりを持つアメリカの地域の発音について紹介します。

ニューイングランド/ニューヨーク

ニューイングランドやニューヨーク出身のアメリカ人は、一般的にアメリカの他の地域よりもRの発音を抑えて話します。

Rを完全に発音しないこともあり、そのため「New York」が「New Yoahk」と聞こえたり、「car」が「cah」と聞こえたりすることがよくあります。

アメリカ南部

同様に、南部なまりでもRを発音しないことが多いので、「here」が「heeyuh」に聞こえます。また、南部ではSouthern Drawlと呼ばれる、母音を長くしてゆっくり発音する話し方が有名です。

例えば、「cry(泣く)」や「high(高い)」といった単語は、「crah」や「hah」のように聞こえます。

このアクセントは、他のアクセントと異なり、母音が大きく変化するのが特徴です。この母音変化は若い人に顕著で、「back」が「bock」、「lit」が「let」のように聞こえます。

アメリカ以外の国別のなまりと方言

英語を話す国はたくさんありますが、地理的に離れていると、その国独特のアクセントや方言が発展するもの。逆に、地図上では離れていても、歴史的な背景から似たアクセントを持つ国もあります。

ここでは、アメリカ以外の英語圏の発音の特徴を国別に紹介します!

カナダ

カナダなまりは、一般的なアメリカ英語とよく似ています。

主な違いは、カナディアン・レイジングと呼ばれる二重母音(1つの音節の中で2つの母音が組み合わさってできる音)を舌の位置を高くして発音する方法です。

「out」や「about」の発音が、「ウート」や「アブート」のように聞こえます。

イギリス

言うまでもなく、英語発祥の地はイギリスですよね。話す人口で見ると、イギリス英語よりもアメリカ英語を話す人の方が多いですが、国の数で見ると、イギリス英語を使用している国の方が圧倒的に多くなります。

イギリス英語、イギリスなまりというと1つと思いがちですが、実はイギリスなまりはReceived Pronunciation(容認発音)General(一般的ななまり)の、大きく分けて2種類あります。

Received Pronunciation(容認発音)は、一般に上流階級のものと考えられています。発音の特徴としては、Rは母音の前でなければ発音されないこと。

例えば、heart(ハ‐ト)やfarm(ファ‐ム)などの単語ではRを発音しませんが、brick(ブリック)やscratch(スクラッチ)などの場合は発音します。

General(一般的ななまり)の特徴としては、語尾の-ingをやめて-enに置き換えること。例えば、fishing(釣る)とeating(食べる)は、fishenとeatenになります。

アメリカ英語とイギリス英語の単語や文法的な違いについてはこちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

アメリカ英語とイギリス英語の違いを徹底比較

オーストラリア

オーストラリアのなまりで一番よく知られているのは、「a」を「エィ」ではなく「アィ」と発音することですよね。例えばtodayは「トゥディ」ではなく「トゥダィ」と発音します。

他にも、一般的なイギリスなまりと同様に、語尾の-ingを-enで発音することで知られており、「meaning」などの単語はmeanenに近く聞こえます。

また、イギリス英語と同様に、語尾のRはほとんど発音されません。

オーストラリアなまりは、特に二重母音の発音が特徴的です。mountain(山)は maountain、town(町)は taownのように聞こえます。

ニュージーランド

ニュージーランドなまり(キウイなまり)は、オーストラリアなまりと似ています。ニュージーランド人も一般的なイギリスアクセントと同様に、文末のトーンが上がって話すことが多いことが特徴。

このため、アメリカ英語を話す人などは質問されていると思ってしまうことがあるそうです。

訛りの強い国はある?

なまりの強い国として、フランス英語、ロシア英語、中国英語、インド英語などが知られています。しかし、その国に住んでいれば、慣れてそのなまりが普通に聞こえてくることもありますよね。

強い訛りについて「訛りがひどい」などと言うことがありますが、一概になまりがあることを悪いと思わず、その違いを楽しめたらいいですよね。

まとめ

今回は英語のなまりや方言についてざっと紹介しました。アメリカだけとってみても、地域によってそれぞれ違うなまりや方言があります。世界には様々な英語のなまりがありますが、自分が学びやすいアクセントを一つ決めて、まずそれを徹底的にマスターしてみましょう。

一つのアクセントでマスターできるようになれば、他のアクセントを聞いてそれらの違いを楽しむことができますよ!