日本語では「、」や「。」などの句読点を使って文章を区切ったり読みやすくしますよね。同様に、英語ではカンマやハイフンなどの句読点を使うんです。
これらの記号は英語の文章を読むときによく見かけますが、いざ英語で文章を書こうとすると使い方がわからなかったりするもの。
これらの句読点を理解することは読解力の向上につながるだけでなく、ライティング力が間違いなくアップし一石二鳥。
そこで今回は、英語における改行、カンマ、ハイフンの役割や使用方法を紹介します。日本語とは異なっており、非常に興味深い内容ですよ。
Contents
改行の仕方を例ごとに紹介
まずは英語における改行のタイミングを紹介します。日本語を書くとき、私たちは読みやすいようにと、改行を活用しますよね。
日本人が書く英語も同様で、読みやすいようにと、1行1行改行する人もいるのではないでしょうか。
しかし、ネイティブにとっては改行が多いとかえって読みにくい文章になってしまうことがあり、また、改行を重ねることで、文章全体が縦長になってしまうことも。
ここではまず、適切な改行のルールを4点紹介します。
ルール①文章の途中で改行しない
最初のルールとして覚えておきたいのは、文章の途中で改行せず、必ず文章の終わりで改行するということ。つまり、ピリオドの後で改行します。
×悪い例
私の名前は太郎です。私は
サッカーと野球が好きです。
My name is Taro. I like to play
soccer and baseball.
〇良い例
私の名前は太郎です。私はサッカーと野球が好きです。
My name is Taro. I like to play soccer and baseball.
ルール②段落ごとに改行する
2番のルールは、段落の途中ではなく、段落の最後に改行すること。つまり、ひとつの段落で伝えたいことはひとつのみにします。
1つの段落に1つのトピック
one paragraph, one topic
1つの段落に1つの案
one paragraph, one idea
ルール③段落と段落の間は1行空ける
次のルールは、段落と段落の間は1行空けて文章を書くこと。キーボードでは、エンターキーや改行キーは、各段落の終わりにそれぞれ2回入力します。
この説明は、アメリカ英語に関するものですが、イギリス英語では、段落と段落の間は1行空けずに、段落の冒頭にインデントといって4文字程度の字下げを行います。
キーボードでは、tabキーを押すことでインデントができるので覚えておくといいかもしれませんね。
ルール④1つの文章だけで改行しない
ビジネスで使うEメールのような短い文章は別ですが、論文やエッセーのような長い文章では、1つの段落に最低2文以上は改行せずに続けるようにしましょう。
ここまで改行のルールを紹介しましたが、一番大切なことは、状況や相手に合わせて分かりやすい文章を組み立てることです。
例えば、文章を読む相手がネイティブなら、これまで紹介してきたルールで文章をつくり、相手が日本人なら、少し改行を多くしても良いと思います。
さて、カンマの使い方はどうでしょうか?
カンマの使い方
日本語の句読点「。」「、」は、英語ではピリオド(piriod)「.」、カンマ(comma)「,」に当たります。
しかし、英語のカンマは、文章の区切りに使う以外にも様々な役割を果たします。では具体的にどんな役割があるのかみてみましょう。
単語と単語をつなぐとき
文章の中で、3つ以上の単語を並べたいときに、andを使って並べても間違いではないのですが、かなりくどい文章になってしまいます。
そんなときに、カンマを使って並べることで、読みやすい文章になります。
良くない例(andでつなげた場合)
↓
私はお寿司と焼肉とラーメンとご飯が好きです。
×I like sushi and yakiniku and ramen noodles and rice.
良い例(カンマでつなげた場合)
↓
私はお寿司と焼肉とラーメンとご飯が好きです。
〇I like sushi, yakiniku, ramen noodles and rice.
カンマでつなげた場合は、最後だけandを使うので気をつけましょう。
文と文をつなぐとき
単語だけでなく、文と文を接続詞を使ってつなぐ場合もカンマを使います。
あなたは確かに熱心に勉強していますが、もっと勉強できます。
It is true that you are studying hard, but you can study more.
例からわかるように、接続詞のbutが2つの文章をつないでいますよね。カンマがあることで、文章の切れ目がよく分かります。
文頭に副詞がくるとき
文章の最初に副詞や副詞句がくる場合にカンマを使って区切ります。
ついに私は試験に合格することができました。
Finally, I passed the examination.
文の最初にFinallyという副詞があり、その後にカンマで区切られているのが分かりますよね。
命令文の後に情報を追加するとき
命令文の後に、情報や文章を追加する場合にもカンマを使って区切ります。
おしゃべりをやめなさい、さもないと外に出しますよ。
Stop talking, or I will force you out.
ここまではカンマの使い方や例を紹介しました。では、ハイフンはどうでしょうか?
ハイフンとは
ハイフンとは英語でよく使用される「-」のことで、複数の語をつなげて意味をはっきりさせるという役割があります。それでは、ハイフンの使い方を見ていきましょう。
語と語をつなげて複合語をつくるとき
2つ以上の単語がつながって新しい1つの単語となったものを複合語といい、ハイフンは複合語を作るときに語と語をつなげる役割をします。例をいくつかみてみましょう。
義父
father-in-law
ティーシャツ
T-shirt
無糖
sugar-free
よく知られている
well-known
接頭辞や接尾辞をつなげるとき
ex、selfなどの接頭辞や接尾辞をつなげるときにもハイフンを使用します。
前大統領
ex-president
全部込み
all-included
自営業者
self-employee
数字を表すときに使用する
21から99までの数字を表す際にハイフンでつなげます。
21
twenty-one
99
ninety-nine
1つの単語を行の終わりで分割するとき
行の終わりに1つの単語が入りきらず、その途中で次の行にまたがる場合ハイフンを使います。
ただし、音節が一つしかない場合は分割せず、行の終わりに単語が入りきらない場合は、単純に単語全体を次の行に移動しましょう。
ここでは、推奨する(recommend)という単語を例としてみてみましょう。この単語が入りきらない場合は、このようにハイフンを使って次の行に続けることができます。
↓
recom-
mend
<まとめ>
いかがでしたでしょうか。英語の改行やカンマ、ハイフンには、様々な役割やルールがあり、英語に慣れていない日本人にとっては分かりづらいルールがいっぱいありますよね。
しかし、これらのルールを理解することで、ライティングやリーディングのスキルが確実にあがります。これからも、こういった日本語と英語の違いを楽しみながら勉強していきましょう!