あなたにはどんな「価値観」がありますか?価値観と聞くと少し難しい感じのイメージがわきますが、誰にでもこれは絶対にゆずれない考え方があったり、あなただけの物事の見方がありますよね。
「自分の価値観は…」と英語で説明したり、「あなたの人生の価値観は?」と相手に聞けたらとってもかっこいいですよね。
今回はそんな「価値観」の英語表現を、単語別に意味の違いを説明しながら、短い例文から実際に学校やスピーチで使えてしまうカッコいい例文まで、わかりやすく紹介します!
「価値」「価値がある」の英語
名詞の「価値」は、英語でvalue(ヴァリュー)です。形容詞の「価値がある」は、valuable(ヴァリュアブル)とworth(ワ―ス)で言い表すことができます。この2つの違いと使い方を詳しくみていきましょう!
価値がある:valuable
valuableには、「高価な」「貴重な」「大切な」「金銭的価値のある」「役に立つ」などの意味があり、人によってその価値が異なるような、相対的な価値を表します。価値を意味するvalueには、コストだけでなく感情も含む広い言葉があります。
例えば、叔母から譲り受けた古くて欠けた花瓶は10ドルの価値しかないかもしれませんが、あなたにとってはかけがえのないもので、価値は低くても高い価値があるかもしれません。
また、時間の価値のように、必ずしも金額に結びつかないものを表現する場合にも、valueは使われます。
高価な宝石箱
valuable jewelry
高価な絵画
valuable pictures
私がつかんだ情報は貴重だと確信しています。
I am sure my information is valuable.
あなたは私にとって貴重な人だ。
You are a valuable person to me.
これは常に価値のある特徴だ。
This is a valuable feature at all times.
時間より大切なものはない。
Nothing is more valuable than time.
余談ですが、マクドナルドのバリューセットは「お得な」「価値のある」という意味で使われています。ヴァリューと聞くと、「お金関係」を想像してしまうかもしれませんが、お金だけでなく、物や時間、情報などの貴重で価値があるものを指すときに使われるんですね。
価値がある、~する価値がある:worth
一方で、worthには、「価値」「…の価値があって」や「〜する価値がある」などの意味があります。
宝石やお金など、誰にとっても価値がある絶対的なものを指し、何がいくらで売れるか、あるいはいくらで売れるかを示すために使われる言葉。
例えば、あなたの家は不動産市場で1億円の価値があるかもしれませんし、あなたの薄型テレビはオークションで20万円で売れるかもしれません。特定の品物に付けられた金銭的価値が、その品物の価値であることを示す時にworthを使います。
worthの後の続け方は主に3つあります。
1.「動詞+ing」
be worth tryingで「試す価値がある」という表現。
2.「worth+名詞」
worth billionsで「〜には何億という価値がある」という表現。
3.「worth a 動詞の原型」
worth a visitで「(観光などで)訪れる価値がある」という表現。
上記にあげた例文は一例ですので、下の例文でも詳しくみてみましょう。
これは5ドルの価値がある。
This is worth 5 dollars.
彼は百万長者だ。
He is worth a million.
人の価値
a man’s worth.
生きがいがある。
Life is worth living.
この本は読む価値がある。
It is worth reading this book.
本当に価値があった。
It was really worth it.
それは取り組む価値がある。
It is worth working.
この本は大金に見合うだけの値打ちがある。
This book is worth a lot of money.
価値観の英語表現
価値観を表す表現には、いくつかの表現方法があります。
1. sense of values(センスオブヴァリューズ)
2. set of value(セットオブヴァリュー)
3. concept of values(コンセプトオブヴァリューズ)
4. values(ヴァリューズ)
人生の価値観
Life values
それぞれの価値観
each set of values
彼は古い価値観を持っている
He has old-fashioned values.(※old-fashioned:昔風の)
私たちはお互いの価値観を知る。
We know each other’s values.
私の友達は、私と同じ価値観を持っている。
My friend has the same values as me.
ここはあなたに新しい価値観を与えてくれる。
This place will give you a new sense of values.
この二つの価値観は決して両立しない。
These two sets of values are never compatible.
私は自分の価値観が通用しない場所にいきたいと思っています。
I want to go to a place where my sense of values is not prevalent.
私たちの考えや価値観は時とともに変わるかもしれない。
Our views and values may change over time.
留学を通して、多様な価値観にふれたい。
I want to experience diverse values through studying abroad.
様々な価値観を取り入れ、楽しむ。
I embrace various values and enjoy them.(※embrace:喜んで応じる、抱きしめる、取り入れる)
価値観の違う人とうまくやっていくのは難しい。
It is difficult to relate to someone who has different values from you.
価値に関する類義語
最後に、価値観の類義語を英語で紹介します。
moral(形容詞):道徳上の、理論的な、善悪についての道徳上の基準などの意味があります。まずは短い例文からみていきましょう。
正しい生き方をする。
I live a moral life.
彼はあらゆるテーマを道徳的な議論に変えてしまう。
He turns every subject into a moral discussion.
自分が知っていることを警察に話すのは、彼女の道徳的な義務だ。
It’s her moral obligation to tell the police what she knows.
ethical(形容詞):理論的な、道徳上などの意味があり、moralよりさらに正義、公正などの概念を含みます。
理論的にどうかと思いました。
I thought it was not ethical.
広告でタバコを宣伝することは理論的か?
Is it ethical to promote cigarettes through advertising?
彼の行動は、倫理的に厳密なものではありません。
His behavior has not been strictly ethical.
社長は最高の倫理観を持たなければならない。
The president must have the highest ethical standards.
virtuous(形容詞):人間の性格において正義や高潔さを示す、徳の高い、高潔な、有徳のなどの意味があります。
徳を積むというのは、善を行うことです。
To be virtuous is to do good.
彼女は全く高潔な人生を歩んだ。
She lived an entirely virtuous life.
ケンは、酒もタバコもやらないので、自分をとても高潔な人間だと考えていた。
Ken considered herself very virtuous because she neither drank nor smoked.
ジョーは、知的で、勇気があり、徳の高い家庭人であることが示されました。
Joe was shown as an intelligent, courageous and virtuous family man.
まとめ
今回は、価値にちなんだ英単語や、価値観についての英語表現を紹介しました。
世界にはたくさんの人がおり、それだけたくさんの価値観が存在します。もしもあなたが自分の価値観について英語で共有することができ、また、人々の価値観について理解できたら、世界中の人と分かり合えるかもしれませんね。
英語を理解し会話することには、そんな楽しみがあります。今回は短い例文から覚えやすい簡単な例文までたくさん紹介しました。あなたのお気に入りの例文を一つとりあげ、早速応用して使ってみましょう!