ビジネスでもプライベートでもよく使われる「すぐに」。まっ先にsoonという単語が思い浮かぶ方も多いことでしょう。
しかし、実はsoonではそこまで緊急性は感じられないということをご存じでしょうか?
「すぐ」を表す英語表現にはsoon以外にもたくさんあり、それぞれ緊急性が違います。今回は、「すぐに」を表す英語表現を「今すぐに」「まもなく」「近いうちに」など、緊急性の段階に分けて紹介します!
「すぐに」を表す英語表現12
今回紹介する英語表現は全部で12個!緊急性が高い順に記載しています。
英語表現 | 意味 | 発音(カタカナ) |
right now | 今すぐに | ライ ナウ |
at once | すぐに | アット ワンス |
immediately | 至急 | イミディエトゥリー |
instantly | 瞬時に | インスタントゥリー |
promptly | 迅速に | プロンプトゥリー |
presently | やがて | プレゼントゥリー |
quickly | すばやく | クイックリー |
speedily | 急いで | スピーディリー |
in a while | 少し経ったら | インナ ワイル |
as soon as possible | できるだけ早く | アズスーンアズ ポッシボー |
soon | そのうち | スーン |
shortly | まもなく | ショートリー |
今すぐに
今すぐに、直ちにを表す英単語は以下の通りです。即座に行動を起こしてほしい時に使用します。
①immediately
すぐさま、早急に、至急という意味です。
間髪入れずに行動してほしい時に使用しましょう。
友人間で使うには硬い表現で、フォーマルな場でよく使われるようなニュアンスです。もちろん、ビジネスでの使用にも向いています。
②instantly
そもそも、instantとは即席食品のインスタント食品や、即席カメラであるインスタントカメラにも使われている、即座に、瞬間にという意味の単語。
これにlyを付けたinstantlyも、時間がかかっていないことや即座にという意味を持ちます。一瞬のうちに起こったできごとや、その場の思い付きを説明する時などに使いましょう。
③promptly
速やかに、迅速にという意味のpromptly。
immediatelyほどの緊急性はありませんが、急いで行うことを指します。
てきぱき行う、時間に遅れないという意味も含んでおり、ビジネスでの使用がピッタリです。
間もなく
今すぐほどではなくとも、まもなく行うことを指す英単語がこちら。そう遠くない未来のすぐを指します。
④presently
nowと同義の現在という意味を持ったpresentから派生した単語です。
まもなく、やがてという意味で、硬い言い方。
会話よりも文章で使われることの多い単語です。
⑤quickly
すぐにといえば、soonの次に思いつく方も少なくないquickly。早く、急ぎの、という意味で、緊急性は低めです。
主に時間の早さを表します。
⑥speedily
急速な動きで、急いでという意味です。早く、かつ効率よくというニュアンス。
日本語に置き換えると、もたもたしないですぐにやってというニュアンスになります。時間より行動の速さを表す英単語です。
近いうちに
今すぐではないけれど、近い未来までに行動してほしい時に使われる表現をまとめました。
⑦soon
近いうちに公開される映画ポスターにcoming soonと書かれているのを1度は見たことがあるのではないでしょうか。
soonは、この使い方と同じく、そのうちなどあいまいな期間を表します。
1週間後かもしれませんし、1年後かもしれません。ビジネス、プライベート、会話、文章、オールマイティに使える英単語です。
⑧shortly
soonと混同されてしまいがちな英単語、shortly。「もうすぐ」「じきに」という意味です。
soonと大きな違いはありませんが、shortlyの方はフォーマルな場でよく使われます。
日本でも、電車の英語アナウンスで
The next train will be arriving shortly.
間もなく、次の電車が到着します。
と使われているので、ぜひ耳を澄ませてみてくださいね。
すぐにの熟語表現
2語以上を使用して表す熟語では、すぐにをどのように表現するのでしょうか?良く使われる熟語を4つ紹介します。
⑨as soon as possible
できるだけ早くという意味の熟語です。ASAPと略されることもよくあります。発音はエーエスエーピーやエイサップ。
日本語に置き換えると、なるべく早くお願いしますを「なる早で」と略しているような雰囲気です。
カジュアルな場では問題ありませんが、ビジネスシーンや初対面の相手では失礼に当たるので全文を書くようにしましょう。
⑩in a while
in a whileには、代わりにminute、secondを入れることで緊急性を変えられます。そもそも、whileはしばらく、minuteは1分、secondは1秒を表しますよね!
つまり
in a while→少しの間
in a minute→ちょっとの間
in a second→ほんの少しの間
を表します。
例えば、家の玄関に宅急便が来て
すぐにペンを取りに行くので待っていてほしい時→in a second
すぐに鍋の火を消しに行くので待っていてほしい時→in a minute
すぐにトイレを済ませるので待っていてほしい時→in a while
という使い方ができるでしょう。最後の単語を置き換えるだけで、緊急性を変えられる便利な熟語です。
⑪right now
今すぐという意味。かなり緊急性が高く、怒っている時にもよく使われます。
例えば
Do it right now!
今すぐやれ!
と言われた場合はかなり怒っている状態なので、急いで行動した方がいいでしょう。現在という意味でもよく使われる熟語です。
⑫at once
即刻、すみやかにという意味です。
right nowやimmediatelyと同じくらい緊急性が高め。
どちらかというと書き言葉に適していますが、会話で使用しても不自然ではありません。ビジネスでも使えます。
ビジネスで使える例文集
ここからは、ビジネスシーンで使える例文を紹介します。英語に敬語はありませんが、丁寧な言い方は存在するので、ぜひ参考にしてみてください。
すぐに着手していただけますか?
Could you start it immediately?
couldはcanの過去形。日本語でも「よろしいでしょうか?」より、「よろしかったでしょうか?」の方が丁寧に聞こえますよね。それと同じで、英語でもcouldにすることで丁寧に伺っている印象を与えられます。
できるだけ早くあなたに送ります。
I will send it to you as soon as possible.
「できるだけ急いで送ります」というニュアンスです。もし、「こちらに到着次第あなたに送ります」としたいなら、少し応用して
I will send it to you as soon as I get it.
とすると分かりやすいでしょう。
今すぐにファイルを持ってきてください。
Please bring me the file right now.
かなり緊急性が高いので、もし言われた場合は作業を中止して取りに行きましょう。また、相手に何かをしてもらう際、文頭にpleaseを入れると、お願いしますという丁寧なニュアンスになります。
逆にpleaseがなければ「今すぐファイルを持ってきて」とぶっきらぼうな印象になるので注意が必要です。
申し訳ありませんが、彼は今ミーティング中です。
すぐに戻るはずなので、もうしばらくお待ちください。
I’m afraid he is in a meeting right now.
He should be back pretty soon, so please wait for a while.
電話口で担当者がいない時に使えるフレーズです。
I’m afraidの訳は申し訳ありませんが。
afraidは怖いという意味ですが、I’mを付けることで相手に言いづらい気持ちを表現できます。ビジネスではよく使われるので、覚えておきましょう。
まとめ
「すぐに」の英語表現を12個紹介しました。言い方によっては、キツかったり、硬すぎたり、「すぐに、と言ったのになかなかこない・・」なんてニュアンスのギャップが生じたりしてしまうことも。
ビジネスでもプライベートでも、相手に失礼がないよう正しくニュアンスを使い分けたいですよね。段階別に1度覚えてしまえば、状況に合わせて適切な表現を使えるようになります。
今回紹介した「すぐに」の表現を参考に、よりスムーズなコミュニケーションが取れるよう、あなたの英語力に磨きをかけてくださいね!