気候が暖かくなってくると、熊のように冬眠する動物が目が覚める季節になります。
今回は、冬眠するを英語で表現する時に、どのような言葉を用いれば良いのか、実際の例文を交えながら解説します。
冬眠を英語で何という?
冬眠を英語では、hibernationと言います。発音記号はhàibərnéiʃən、カタカナ読みではハイバーネイションと読みます。hibernationの語源は、ラテン語で「冬を過ごす」という意味のhibernareを由来としています。
今日は動物が冬眠から覚めるくらい暖かい気候です。
Today is warm enough for animals to wake up from hibernation.
また、hibernationは名詞ですが、動詞ではhibernateを使います。発音記号はháibərnèitで、読み方はハイバーネイトと読みます。
あまりに寒いので、熊のように冬眠したい気持ちがわかります。
It’s so cold that I can understand wanting to hibernate like a bear.
冬眠中の熊を起こさないように気をつけて。
Be careful not to wake the hibernating bears.
ちなみに、プログラミング言語のJavaを活用したツールにHibernateというオープンソースソフトウェアがありますが、冬眠とは関係ありません。
冬眠する動物
冬眠する動物といえば、熊がすぐに思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。日本では、他にもコウモリやリス、ハムスターなどが冬眠をする動物として挙げられます。
ただし、ペットのハムスターなどは人が暮らす環境と同じ場所で生活しており、冬眠しないことも多いです。また、冬眠に失敗すると死んでしまうこともあるので、獣医さんからは「冬眠させないように」とアドバイスされることもあります。
うちのハムスターは冬眠しない。
My hamster doesn’t hibernate.
冬眠は食料も少なくなる厳しい冬の寒さを、エネルギー消費を最小限にすることで乗り越える、究極の省エネ状態です。
そのため、最近では緊急時に人工的に冬眠をさせて、治療の時間を稼ぐなど、人間の医療への応用が期待されています。
人工冬眠、実現する日もそう遠くはないだろう。
The day when artificial hibernation becomes a reality is surely not far away.
冬眠の関連英語表現
ここでは、冬眠と関連する語の英語表現を紹介したいと思います。
冬眠の関連英語表現①夏眠
世界には、冬眠と似た行動で、適温以上の暑さになると夏眠(カミン)する動物もいます。夏眠は、estivation(発音記号はìːstivéiʃən、読み方はイースティヴェイション)と言います。動詞では、冬眠同様最後のtionをteに変更してestivateとなります。
ハイギョは夏眠する動物です。
Lungfish are animals that estivate.
夏眠する動物として有名なのは、ワニやトカゲ、ハイギョなどです。夏の暑さと乾燥で、食料や水などが得られないので、夏眠すると言われています。
冬眠の関連英語表現②寝る
ここで、冬眠も夏眠も眠るのにsleepを使わないので、不思議に思った方もいるかもしれません。
sleepとhibernateの違いは、sleepが眠るつまり静まっている様子を指すのに対して、hibernateは休止状態であることを示します。そのため、一時的に活動を減らす意味ではwinter sleepも冬眠の意味で使われます。
しかし、パソコンのスリープ状態と休止状態同様、スリープがすぐに回復するのに対して、休眠状態では活動するまでに時間がかかるので、動物の冬眠では、hibernationが適していると言えます。
冬眠の関連英語表現③越冬する
動物や昆虫などにとって厳しい季節である冬を、工夫を凝らして生き延びることを越冬するといいますね。英語ではoverwinteringと言います。
昆虫たちは木の樹皮の中で越冬しており、春が来るのを待っています。
The insects are overwintering in the bark of the trees, waiting for spring to emerge.












