会話中に、「何かひっかかる」ことってありますよね。言葉にしづらい感じですが、黙っていては話が進みません。
しっくりこない気持ちを、英語で伝えられたらいいですよね。今回はそんな「違和感」をテーマに、さまざまな表現を探っていきます。
「違和感」を英語で言うには?
「違和感がある」を英語で表す際、大活躍する動詞がfeel(感じる)です。feel+形容詞の組み合わせで、さまざまな英文が作れますよ。
また、人や場所などの雰囲気を表すThere is something ~も便利です。「~な感じがする」という意味で、~にはこちらも形容詞が入ります。違和感を表すとき、よく使われる形容詞やイディオムを紹介します。
「違和感」を表す形容詞とイディオム①odd|strange
oddは「奇妙な」という意味です。feel oddで、「なんか変な感じがする」というニュアンスが出ますよ。
真っ赤なシャツを着た彼に違和感を覚える。
It feels odd to see him in that bright red shirt.
日曜日にこれほど早起きするなんて、変な感じだ。
I feel odd getting up so early on a Sunday.
strange(変な、普段と違う)もoddと同様に用いられます。
彼の振る舞いには、どこかおかしいところがある。
There is something strange about his behavior.
ほかに、funnyやdifferentも要チェックです。「面白い」「異なる」という意味だけでなく、「奇妙な、変な」「普通と違う、変わった」という意味でも使われます。
彼女の黄色い靴はあまりにも変で、とても違和感がある。
Her yellow shoes are so funny and certainly different.
「違和感」を表す形容詞とイディオム②uncomfortable|unnatural
居心地の悪さは、uncomfortable(不愉快な、気づまりな)やunnatural(不自然な)で伝えましょう。違和感がないのなら、反対語のcomfortableとnaturalで表します。
私は他人に囲まれて座ると、少し違和感を感じる。
It’s a bit uncomfortable for me to sit among strangers.
私はTシャツと短パンで歩くのに違和感がない。
I feel comfortable walking around in a T-shirt and shorts.
彼女の説明、しっくりこないよね。
Her explanation seems unnatural, doesn’t it?
私には違和感ないよ。
It sounds natural to me.
「違和感」を表す形容詞とイディオム③not right|out of place
rightには「正しい」のほかに、「適切な、ちょうどよい」という意味があります。これをnotで打ち消してnot rightとすれば、「適切でない」、つまり「違和感がある」になります。
このドレス、似合わないでしょ?
I don’t look right in this dress, do I?
ううん、違和感ないよ。
No, it looks just right with you.
out of place(場違いな)も定番です。丸ごと覚えて、すぐ口に出せるといいですね。
私は少し場違いに見えた。
I looked a bit out of place.
「違和感」を表す形容詞とイディオム④wrong with A
wrong with A(Aの調子が悪い)は機械の調子から体調まで、幅広く使えます。医療機関を受診するときにも便利です。
このコピー機は調子が悪い。
There is something wrong with this photocopier.
どこか具合が悪いのですか。
What’s wrong with you?
目と喉の違和感があります。痛みも感じます。
Something is wrong with my eyes and throat. They hurt too.
「違和感」を表す形容詞とイディオム⑤Something is off
Something is off about A.は「Aに違和感がある」という意味の決まり文句です。There is something off about A.と言い替えても同じです。
この計画には何か違和感がある。
Something is off about this plan.
「違和感」を表す形容詞とイディオム⑥weird
weird(奇妙な)は違和感を表すスラング的な表現です。発音をカタカナで表すと「ウィアード」に近いです。ウィを最も強く読みましょう。
最近はやりのメイクには、違和感しかない。
I find the latest makeup trend totally weird.
彼女が時間通りに現れたので、違和感を感じた。
It was weird she showed up on time.
ビジネスシーンでの応用
ここまで学んだ表現は、オフィスでも応用できます。たとえば、「違和感がない」を「適切である(proper)」と表し、次のような文が作れます。
お客さまが読んで違和感のない回答を、作成しないといけないんです。
I need to make a proper answer for customers to read.
さらに、wrong with Aを用いて、こんなふうに依頼できます。
私の下書きに違和感があれば教えてください。
If you find anything wrong with my draft, please point it out.
違和感をやんわり英語で伝えるには
相手の提案がしっくりこないからといって、「それ、違和感がありますよ」と指摘できるとは限りません。相手によっては、言い出しにくかったり、失礼に感じられたりしますよね。
そんなときは、いきなりoddやstrangeと言う代わりに、たとえばこのように切り出してみましょう。
予算について、もう一度説明していただけますか。
Could you go over the budget again?
go over Aは「Aをもう一度順序立てて説明する」という意味です。説明を求めた理由も、付け足すといいですね。
私がきちんと理解しているか、念のため確認したいのです。
I just want to make sure I fully understand it.
説明を受けて、やはり「ちょっとどうかな」と感じたら、次のように伝えればスマートです。
すみません、私、誤解していたかもしれません。
I’m afraid I might have misunderstood it.
時間をいただいて、見直してもよろしいでしょうか。
Would it be okay if I took some time to review it again?
「なんだか変です」と直接言わなくても、工夫次第でやり取りできます。こういうスキルも、ビジネスには必要ですよね。
「違和感」は英語で?ビジネスや医療で使える表現からスラングまで解説!まとめ
いかがでしたか。小さな違和感でもそのままにせず、今回覚えた表現をうまく生かしてくださいね。そうすれば誤解がなくなるだけでなく、会話そのものがさらに生き生きして、楽しくなりますよ。













