仕事や勉強、スポーツ‥なにかに一生懸命取り組んでいるとき、ふいに訪れるチャンス。
あなたならどんな英単語を使って表現しますか?chanceを使うこともできますが、状況に応じて他の英単語を使うことで、より力強い意志を含ませることができるんです。
それが、今回お伝えするopportunityという単語。語源や細かいニュアンス、chanceとの違いなどを例文とともに紹介します。日常会話はもちろん、ビジネスでも活用できる便利な言葉ですよ。
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opportunityの意味と使い方
opportunityとは、日本語で「機会」「好機」という意味の英語。読み方は「オポチュニティ」で、カタカナ表記も同様です。また、発音する際は「tu」の部分にアクセントを置きます。では、例文を見てみましょう。
それはあなたの人生にとって最大のチャンスだ。
That is the biggest opportunity of your life.
この機会を逃すな。
Don’t miss this opportunity.
基本的に、opportunityは数を数えられない抽象的な名詞=不可算名詞ですが、より具体的な機会を示す場合は可算名詞として用いられます。複数形の表記はopportunitiesとなり、読み方は「オポチュニティーズ」です。
最近、懐かしい人に会う機会が多い。
Recently, I have had many opportunities to meet familiar people.
opportunityの覚え方
つづりや意味を覚えるために、まずはopportunityという単語の語源からイメージを掴みましょう!
opportunityは、「適切な」「好都合な」という意味の形容詞opportuneに、性質や状態を表す-ityがついて名詞になったもの。
そしてopportuneの語源は、ラテン語の「ob portus」。ob-は「〜へ向かう」、portusは「港」という意味です。ここから転じて、良い風をとらえて船が港に入る→「好機」という使い方をするようになりました。
opportunityとchanceの違い
opportunityと似ている言葉にchanceがあります。日常的によく使う言葉ですよね。言い換えることもできますが、それぞれのニュアンスの違いを知るとより細やかな使い分けができますよ。
opportunity:努力や計画によって起こす機会
chance:運命的、偶然的に起こる機会やその可能性
その好機を自ら引き寄せるのか、向こうからやってくるのか、という大まかな違いがあるんですね。また、opportunityはややフォーマルな場面でも使うことができる言葉、chanceはより口語的で親しみやすい言葉として使われます。
私たちは社長と話をする機会を得た。
We got an opportunity to talk to the president.
勝利を掴むチャンスをずっと待っていた。
I’ve been waiting for my chance to win.
そのほかの類似語としても挙げられます。opportunityやchanceと同様「機会」と訳される単語ですが、より状況を特定して伝えるときに使う言葉です。
娘の結婚式で、彼は大泣きしていた。
On the occasion of his daughter’s marriage,he was crying a lot.
ちなみに、NASAが2004年に火星に送った探査車の名称はOpportunity。2004年から14年間にわたって火星の探索を行い、数多くの発見と成果を残しました。
opportunityの意味やニュアンスがわかると、開発者や学者たちが火星探索にこめた強い想いを感じられますね。
opportunityが使われるさまざまな場面
自らの努力や計画によって好機を得る、というニュアンスのopportunity。その意味合いから派生してビジネスシーンでも使用されています。代表的な使い方をみていきましょう。
opportunityを使った表現①SWOT
SWOTとは、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取ったもの。4つの要素で企業やプロジェクトの伸びしろ、リスクなどを分析する枠組みです。
SWOTにおけるopportunityは、企業にとって追い風となり、チャンスを生み出すような外部環境を示します。ビジネスマンにとって重要な要素ですね。
opportunityを使った表現②opportunity cost
ほかにも、ビジネスシーンで使用される言葉があります。それが「機会費用」という意味のopportunity cost。機会費用とは、ある選択をしたことで失う、もう片方の選択をした場合に得るはずの利益のこと。
たとえば、アルバイトに行くor寝るという選択肢があったときに、寝るという選択をした結果失われるものはアルバイトで得るはずのお給料ですよね。この場合、お給料分が機会費用にあたります。
機会費用を考慮した行動をとるべきだ。
Actions should be taken in consideration of opportunity costs.
opportunityを使った表現③wonderful opportunity
wonderful opportunityは、直訳すると「素晴らしい機会」。日本の有名なロックユニットの曲名で使われているので、ご存じの方も多いかもしれません。
そのままの意味で用いるほか、「絶好の機会」「神様に与えられたチャンス」という形で使われることもあります。
このような素晴らしい機会をいただき、感謝しています。
Thank you for giving me such a wonderful opportunity.
ビジネスを成功させる絶好の機会だ。
This is a great opportunity for business success.
opportunityの意味と読み方|chanceとの違いやビジネスでの使い方も解説まとめ
「機会」「好機」という意味で使われるopportunity。chanceと同じ意味合いはありますが、努力で好機を引き寄せる、自ら掴みにいくという意志が含まれていることがポイントです。
何気なく言葉にしている「チャンス」というカタカナ英語も、英語ではその背景や考えに応じて使い分けることができます。日常生活やビジネスで、ニュアンスの違いを意識しながら使ってみましょう!