日常生活やビジネスなど、さまざまな場において「終わり」という言葉を使う機会は多いですよね。
日本語には、結びの言葉として定型的な決まり文句から、終わりを示す口頭的な言葉までいろいろ存在しており、聞いている人や見ている人は、このフレーズを聞くと、この話題は終わるんだなと想像できるようになっています。
では、英語では終わりをどう告げるのでしょう?日本語と同様に、英語にも終わりを示す言葉が各シーン別で存在しています。
今回は、それぞれの状況に応じた終わりの英語表現を解説します。
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終わりのシーン別英語表現
「終わり」を英訳サイトで検索すると、どんな場面を想定しているのか差別化できないため、一般的なケースの終わりとしてFinishやEndが検索結果として出てきます。
しかし、状況によって「終わる」のニュアンスは異なるため、FinishやEndでは不適切で意味が通じないケースが多いのです。
ここでは、各シーン別で終わりにを示す英語を紹介します。
①メール、手紙の終わり
メールの結びによく使われる「宜しくお願い致します」。英語のビジネスメールで、これに該当する言葉を示すときには、以下のようなフレーズを使います。
相手が顧客や取引先などのフォーマルな場面で敬意を払うときには、
Sincerely:真心を込めて
が最適です。その他にも、
Yours sincerely
Sincerely yours
と、yoursを付けることで更に丁寧にすることもできます。しかしこれは、「あなたのことをとても大切に想っています。」という意味になるため、目上の人や大切な顧客にあてるメールに対して使うようにしましょう。
カジュアルな場面においては、Regardsが最もよく使われます。
カジュアルと示していますが、基本的にビジネスメールでは最も頻度が高く使われる言葉でありRegardsの前にBest, Kind, Warm等を付けて強弱をつけることも可能です。
Best Regards:最上の敬意の気持ちを込めて
Kind Regards:思いやりと敬意を込めて
Warm Regards:温かい気持ちと敬意を込めて
手紙においても、ビジネスメールと同様のフレーズを使います。
②自己紹介、挨拶の終わり
ビジネスでもプライベートでも自己紹介をする場面は多いですよね。外国人と初めて話すときにもまずは自己紹介。そこで、一通り自己紹介や挨拶を終えた後に、日本語でいう「以上です」「終わります」はなんというのでしょう。
挨拶の終わりを意味する英語をみていきましょう。
Thank you.
ありがとうございます。
シンプルに自分の話に耳を傾けてくれたことへの締めくくりのお礼でも、終わりを伝えることができます。
It is very nice to meet you.
会えて良かったです。
nice to meet youは日本では最初にあったときの挨拶だと思っている人が多いですよね。初めましての意味でも間違いではありませんが、ネイティブは会ってすぐにではなく、ある程度話をした後に、あなたと会えて良かったです、と使うのが一般的です。
That’s about it. Thank you.
大体こんな感じです。ありがとうございました。
That’s allは、日本語の「以上です」に該当する言葉で、少し冷たい印象にもなってしまうことから、Well, I guess that’s all.やThat’s all thank you.等のように口頭で説明するときは文頭や文末に何か言葉を付けるようにしましょう。
また、これから一緒にプロジェクトや業務に携わる場合では、
I look forward to working with you.
今後とも宜しくお願いします。
に該当する言葉を付けると親近感が増します。
③プレゼン、オンライン会議の終わり
プレゼンテーションやオンライン会議で自分がある事柄(Topic)に関して説明をする場合「これで説明を終わります」に該当する英語を紹介します。
日本語では「これで私の説明を終わります」の後に、通常「何かご質問やご意見はございませんか?」と質問するケースが多いですよね。同様に、英語においても質問を促す言葉が一般的です。
Do you have any questions (or concerns)?
何かご質問やご意見はございませんか?
発表時間などが限られており「ご不明点は後程お問い合わせください」という場合は、次のように言いましょう。
If you have any questions, feel free to ask me.
質問があれば遠慮なく聞いてください
Please let me know if you have any questions.
もし質問があれば私に尋ねてください
オンライン会議などで、アジェンダに記載されたトピックを全て終えた後に「本日の議題は以上になります」という英語表現は以下です。
That’s all for today.
本日は以上になります。
We have covered all topics.
I think that just about covers everything.
これで一通り話ができたかと思います。
終わりを意味する表現
その他の終わりを表す表現方法をみていきましょう。
go away
コロナウイルス蔓延など、特定のシチュエーションが終わってほしいときに終わるを意味する言葉は、go away終息する(消える)と言います。
私は新型コロナウイルスの終息を望んでいます
I hope the coronavirus (covid-19) goes away.
Over
Overも終わったという意味を含む英語です。Overが使える項目は、旅、コンサート、恋愛、時代、悪夢、戦いなどと、今よりも昔の事柄で、過ぎ去った過去を想像させるシーンで使われます。
The concert is over.
コンサートが終わった。
The good days are over.
いい日々は終わりました。
Done
学生にとっての課題や宿題、レポート、また、社会人にとっての報告書や成果物などの業務や提出が終わったことを示すときには、Doneが使われます。
I have done my tasks.
自分のタスクを完了しました。
しかし、この説明はかなり大雑把な解答で、通常はSubmitやReportなど、どんな動作(提出や報告)を行ったかを示します。
I have submitted the report.
報告書を提出しました。
I have already reported it to my boss.
上司にはすでに報告済みです。
まとめ
日本語では「終わり」という言葉1つでいろいろな状況を示すことができますが、英語で表すときには、シチュエーションに応じて異なる表現が必要になります。英語では何が終わったのか、どうやって終わらせたのか、という動作に着目する考え方があることを理解しておきましょう。
Finish、 endなどの単純な英語だけでは意味が通じないケースもあるので、使い分けできるようにしておくことが大切ですよ。