I’m sorryは誰でも知っている言い回しですが、実はネイティブは「謝罪」の意味ではほとんど使わないことをご存じですか?
「謝ったら負け」なんて言われることもあるアメリカ文化ですが、そもそも謝罪をしないなら、一体どのようなときに「Sorry」を使うのでしょう。
今回は知っていそうで知らない、アメリカの謝罪の捉え方、またSorryの使い方をお話します。
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ネイティブが「I’m Sorry」をあまり使わない理由
日本では印象が強いのに、なぜ肝心のネイティブは「I’m Sorry」を深刻な意味であまり使わないのでしょうか。
その代表的な理由として、以下の4つが挙げられます。
・自分の責任を認めたら、訴えられることがあるから。
・そもそも自分の意見が通るべきというマインドセットがあるから。
・能力のない負け犬宣言と捉えられるから。
・合理主義で謝罪よりも解決策のほうが先だと考えているから。
いかにも個人主義のアメリカらしい考え方ですよね。
日本では「ごめん」が口癖になっている人も、現地に行ったときには少し気を付けたほうがいいかもしれません。
気軽な「Sorry」は汎用度高し
深刻に受け止められる「I’m Sorry」はあまり使わなくても、「Sorry」という単語自体は割とカジュアルに使われています。
例えば、人の話を聞き返したい時。
Sorry?
何だった?
と、「Excuse me」と同じ意味で使われます。また、駅で肩がぶつかった時などには
Sorry
ごめんね
という意味で使えます。とは言っても、やはり「Sorry」は謝罪の言葉で、連呼して使っていると「弱い人!」と思われてしまうおそれも!だから、返す言葉も少し強く思われるように、
Sorry, what was that?
(聞き返すときに)ん?何だった?
Sorry, go ahead.
(ぶつかったときに)あ、ごめん!先にどうぞ。
このように、一言添えると良いでしょう。
それだけで「謝ってばかりいる人」の印象がなくなりますよ。
「I’m Sorry」が使われるレアなケース
ネイティブは「あまり」I’m Sorryを使わないというだけで、決してまったく使わないわけではありません。
アメリカ人がI’m Sorryを使うシチュエーションは、主に以下のふたつです。
・100%自分が悪いとき
・同情や陳情の気持ちを示すとき
でも、たとえ100%自分が悪くても、仕事ではあまり使わないのだそう。
ふたつめの同情の気持ちを示すときには、
I’m sorry for your loss.
(親しい人が亡くなって)つらかったね。
I’m sorry to hear that
大変でしたね。
といった相手を思いやるニュアンスで使い、「聞いてしまってごめんなさい」の意味ではありませんので注意しましょう!
Sorryの素敵な言い換え方とは
よく日本でも「すみません、ではなくて、ありがとうを使いましょう!」と言われますよね。これはアメリカでも同じ。
例えば遅刻してしまったときには、
Sorry for the wait.
待たせちゃってごめん!
ではなく
Thank you for waiting!
待っててくれてありがとう!
このほうがポジティブで、言う方も言われた方もポジティブな気持ちになれそうですね。
My apologies
そこまで大きなトラブルじゃないけれど、自分のミスを謝りたいときには、My apologies(悪かったね)でも、十分に気持ちは伝わります。
My bad(悪い悪い)やMy fault(私のミスです)も同じ意味ですが、二人の間に上下関係があればMy faultのほうが、カチッとした印象になります。
まとめ
自分のミスを認めるのも大切なことかもしれませんが、ペコペコ謝ってばかりでは、ちょっとかっこ悪いですよね。さまざまな英語表現を身に付けると、ネイティブに一目置かれるかもしれませんよ!ぜひ今回紹介した表現を覚えて使ってみてくださいね。