今回のテーマは「形容詞を使う順番」。日本語でも「小さくて白い、かわいい猫」と形容詞を重ねて表現することがありますよね。英語でも形容詞の重複は珍しくありませんが、英語の場合はきちんと使う順番が決まっています。
どのような順番なのでしょうか?今回は形容詞の順番について紹介します。
①Opinion:主観
最初に持ってくるべきものはOpinion、すなわち主観です。主観の代表格には、
pretty
かわいらしい
beautiful
美しい
friendly
親しい
cool
かっこいい
delicious
おいしい
difficult
難しい
などがあります。
interesting
おもしろい
このように形容詞化した動詞は主観に当てはまります。
②Size
背の高さやモノの大きさを表す形容詞が2番目に来ます。サイズを表す形容詞には、以下があります。
big
大きい
little
小さい、狭い
small
小さい
tiny
非常に小さい
tall
高い
short
短い
③Age
Age、つまり年数を表す形容詞は3番目に来ます。代表的な形容詞は以下の通りです。
old
古い
new
新しい
young
若い
antique
古風な
ancient
古来の
④Shape
4つ目のShapeは形状を表す言葉。丸や四角など、さまざまな形容詞があります。
round
丸い
square
正方形の
rectangular
長方形の
oval
卵型の
flat
平らな
sharp
鋭い
⑤Color
これはわかりやすいですよね。色も一種の形容詞であり、優先度は5番目です。また、濃淡などグラデーションを示す形容詞も色の一種です。
white
白い
black
黒い
red
赤い
pale
淡い
dark
濃い
vivid
鮮やかな
⑥Origin
Originは人種や地域など、起源を表す形容詞で、6番目に優先されます。これだけではちょっと分かりづらいという方は、以下の例を参考にしてください。
Japanese
日本の、日本人の
Spanish
スペインの、スペイン人の
Asian
アジアの、アジア人の
oriental
東洋の、東洋人の
European
ヨーロッパの、ヨーロッパ人の
⑦Material
Materialを直訳すると「素材」です。名詞の素材を表す形容詞の優先度は7位です。
metallic
鉄製の
wooden
木製の
cotton
木綿の
woolen
ウール素材の
paper
紙製の
⑧Purpose
最後に優先されるのはPurpose、つまり用途・目的です。動名詞(動詞+ing)や不定詞(to+動詞)の形容詞は、こちらに当てはまることが多いものです。
shopping
買い物をするための
wedding
結婚式用の
walking
歩くための
banking
貯金するための
例文でマスターしよう
優先度を理解したところで、例文をもとに使い方をマスターしましょう。
Two tall American girls
2人の背が高いアメリカ人の女の子
背が高い=Size、アメリカ人の=Originの順となります。
My big new bag
私の大きな新しいバッグ
大きい=Size、新しい=Ageの順になっています。
Her beautiful long black hair
彼女の美しい長い黒髪
美しい=Opinion、長い=Size、黒い=Colorと、3つの形容詞が重なっています。
Saya’s funny short chatting videos
さやの面白い短いおしゃべり動画
面白い=Opinion、短い=Size、おしゃべり=Purposeの3つです。
他にも例文をこなしていくことで、形容詞の順番が身についていくはずです。
まとめ
日本語ではあまり形容詞の順番を意識することがありませんが、英語圏のネイティブは順番が違っていると違和感を抱くのだそう。英語表現を豊かにするためには形容詞を覚えることはもちろん、正しい順番もマスターしましょう!