中学校の英語のテキストによく出てくる「Can you speak English?」ですが、この表現を失礼と指摘するネイティブもいるのだそう。それならば「Do you speak English?」を、使うべき?
今回は使い分けが難しい「Can you speak English?」と「Do you speak English?」の違いを説明します。
Can you speak English?の使い方
「Can」には「可能性」の意味があり、「〜できるかどうか」という曖昧なニュアンスがあります。そのため、
She can speak English
彼女は英語を話せる可能性がある
という意味に取ることができるのです。
「話せるかどうかわからないこと」を前提にしているため、「普段は話さない言語だけど、努力して話せるようになった」と解釈され、「彼女は日常的に英語は話さない。けれど第二言語として英語でコミュニケーションが取れる」という意味になってくるのです。
こう考えていくと、英語を母国語としている人に対して、
Can you speak English?
もしかして英語を話せますか?
と聞くのは少々不自然です。日本人のみなさんも「日本語話せますか?」と聞かれたら少し違和感がありますよね。
アメリカには移民の文化があり、母国語にプライドを持っている人も多いため、Can you speak English?と聞いたときに「移民って思われているのかな?」と取られてしまう可能性があるのです。
Can you speak English?を使うとしたら、東南アジアやヨーロッパに行ったとき、現地の人に「第二言語として英語を話すの?」と聞きたいときに使うと良いでしょう。
Do you speak English?の使い方
Do you speak English?
あなたは英語を話しますか?
一方、Do you speak English?は、シンプルな意味であるため、相手に失礼な印象を与えにくく、変なニュアンスにもなりません。ですので、英語を話せるかどうか聞きたいときにはDo you speak English?を使うと良いでしょう。
まとめ
英語を第二言語として扱っている可能性がある相手に対して、「英語を話せますか?」と聞きたいときにはCan you speak English?、相手が英語を母語として扱っている前提のときにはDo you speak English?と使い分けましょう。
ですが、そこまでこのふたつの表現の違いに敏感になっている人は多くはないので、間違えてしまっても全然問題ありません!失敗をおそれずにどんどんコミュニケーションを取っていきましょう。