インターネットやSNSでよく見かけるGOAT。このGOATとは、一体どのような意味があるのでしょうか?
goatと言えば動物のヤギを指しますよね。外国人のインスタグラムの投稿にヤギの絵文字が入っているのを見たことはありませんか?でもヤギの意味で絵文字を使っているのではなさそうと疑問に感じた人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、GOATの意味や使い方について紹介します。スポーツやゲーム、SNSなど分野別での使い方や言葉の由来なども詳しく解説するので、最新のスラングを学びたい人は必見ですよ!
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GOATの意味と発音の仕方
GOATとは、Great Of All Timeの頭文字を取った略で、日本語で史上最高、史上最強という意味です。
動物のヤギと同じく、「ゴート」と発音しても「ジー・オー・エィ・ティー」と発音してもどちらでもOK。
この略語は、スポーツが話題になるインターネットのあらゆる場所で頻繁に見ます。例えばインスタグラムなどのSNS、YouTubeのような動画共有サイトでよく使われていますよね。
多くのスポーツメディアもこの言葉を採用し、特定の分野のGOATは誰だと思うかについての記事も多くあります。
GOATは、動物を指す名詞「goat」との混同を避けるため、常に大文字で綴られます。また、各文字の後にピリオドを付けて「G.O.A.T.」と綴ることもあります。
GOATの言葉の由来
GOATはインターネットユーザーから生まれたものではありません。GOATは、あるプロスポーツ選手が由来となっています。
それはプロボクサーのモハメド・アリです。モハメド・アリは1070年代に、「the greatest of all time(史上最高の)」という言葉をよく使っていました。
そして、1992年、モハメド・アリの妻、ロニー・アリが、その頭文字を取り「G.O.A.T. Inc」という会社を設立し、これがGOATが「史上最高」という意味で使われた最初の例だと言われています。
GOATの使い方
それでは実際にGOATがどのように使われるのかをシーン別に詳しくみていきましょう。
GOATの使われ方(スポーツ編)
史上最強を表すこの言葉は、基本的にどのスポーツ選手にも使えます。
よく使われるのは、複数のチャンピオンシップや賞を獲得したスポーツ選手を表現する場合です。スポーツ界での史上最強の2人を見てみましょう。
アメリカンフットボールでは、トム・ブレイディがG.O.A.T.として何年も話題になっています。
45歳の彼は次の選手との差を2勝に広げただけでなく、歴代のNFLチームの中で最も成功しているチームにも勝ちました。
偉大なバスケットボール選手であるマイケル・ジョーダン。回1990年代、シカゴ・ブルズを2連覇に導き、6回のファイナルすべてでスターとなりました。ジョーダンは、チームメイトのゲームを高めたことでも知られています。
スポーツ界でのGOATの使われ方の例文も紹介します。
史上最高のサッカー選手は誰だと思いますか?
Who do you think is the G.O.A.T.?
私はメッシが史上最高のサッカー選手だと思います。
I think Messi is the G.O.A.T..
トム・ブレイディがGOATだ。
Tom Brady is the GOAT.
トム・ブレイディがGOATであることに疑問の余地はない。
There is no question that Tom Brady is the GOAT.
バスケットボールのGOATは誰だと思う?
Who do you think is the GOAT of basketball?
GOATの使われ方(SNS編)
G.O.A.T.は、並外れたスポーツ選手や、ミュージシャン、その他の公人を賞賛するために、ソーシャルメディアで最もよく使われています。
Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSでは、G.O.A.T.の頭文字の代わりにヤギの絵文字が使われることがよくあります。
また、自分自身や知人に対して冗談めかして使うこともあります。例えば、the GOAT of being late(遅刻の天才) や、 the GOAT of not paying attention(注意を怠る天才) のように、ネガティブなことに対して誰かがGOATであると皮肉ることができます。
また、I’m the GOAT at making mac and cheese.(私はマカロニチーズ作りの天才だ)のように、大げさに自分のことをgoat of somethingと言う表現を使って表すアメリカ人もちらほら。
GOATの使われ方(ゲーム編)
ゲーマーは、「GOAT」または「GOATED」という用語を使って、偉大な人、素晴らしい人を表現します。この用語もまた、Greatest Of All Timeの略であるGOATから来ています。
goatの使われ方(日常生活編)
GOATは、実際の日常生活の中でも多く使われています。
2000年、ヒップホップアーティストであり俳優でもあるLLクールJは、アルバム「G.O.A.T」を発表しました。アルバムのジャケットには、頭字語であることを強調するために、すべての文字の後にピリオドを付けてG.O.A.Tと書かれています。
このアルバムは全米1位となり、ポップカルチャーにおけるこの言葉の地位はさらに強固なものとなりました。
また、GOATは特定の分野で優れた人物や、優れた物を表現するためにも使われます。
使い方の例としては、例えばレストランでパスタを注文したとします。パスタはとても美味しく、帰り際にシェフに、「This new pasta is the GOAT!(この新しいパスタは史上最強だ!)」と言いました。
この場合、シェフを褒めるのと同時に食事を褒める方法としてGOATを使用しています。
GOATを使った他の例文
他にもGOATを含んだ例文をいくつかみてみましょう。
これは史上最高のチームです。
This team is the G.O.A.T.
モハメド・アリは、ボクサーの中でGOATだった。
Muhammad Ali was the GOAT of boxing’s fighters.
アリは私たちの心を掴み、永遠にGOATとして知られ続けるでしょう。
Ali won our hearts, and will forever be known as GOAT.
皿洗い忘れの天才は君だ。
You’re the GOAT at forgetting to wash the dishes.
チャールズ・ディケンズは小説家として史上最強だと思う。
I think Charles Dickens is the GOAT novelist.
史上最強になったって聞いて嬉しいよ!
It’s great to hear you got goated, bro!
Billy goatとは?
goatにちなんだスラングで、Billy goatというものがあります。
billy goatは、一般的には、体が大きく髭や角がある特徴的な雄ヤギのこと。
ですが、雄ヤギが持つ角を指すbillyという言葉を揶揄して、一部の地域ではbilly goatを男性の性的な能力を指すスラングとして使用される場合があります。
また、性的に積極的な男性や荒っぽい男性を表すのにも使われますが、この用法は非常に俗語的で一般的ではないため、普段の会話での使用は控えましょう。
まとめ
今回はSNSなどでよく目にするGOATについて紹介しました。
GOATはGreatest of all timeの略で史上最高という意味。主にスポーツ関連や音楽界で出てくるスラングで、GOATと表記する代わりにヤギの絵文字を使う人もいます。あなたも今日からSNSや日常会話など、コミュニケーションの中で使ってみてはいかがですか?