3月頃になると日本ではリクルートスーツを着た学生をよく見かけますよね。
日本の就職活動は大学3年生の3月から企業説明会が始まり、大学4年生になった6月から面接が開始され、10月に内定が出て、4月から新卒者を一斉に雇用するというのが一般的な流れです。
日本は就職活動に「リクルート」という言葉が使われることが多いですよね。では他の国はどうでしょうか。今回は英語でどのように就職活動を表現するのか、見ていきましょう。
就職活動の英語表現
英語で就職活動はjob huntingと表すことが多いですが、他にはlook for a jobも就職活動を表現します。job huntingはー(ハイフン)を付けてjob-huntingと書く場合もありますが、どちらの表記も正しいです。ハイフンが付くことで形容詞としても表現することができます。
私は今就職活動中です。
I am job hunting now.
仕事探しているの?
Are you job hunting?
私は就活セミナーに出席する。
I attend a job hunting seminar tomorrow.
君の就職活動うまくいってる?
Is your job hunting going well?
彼女は仕事を探し始めました。
She began to look for a job.
私は仕事を探しに日本へ来ました。
I came to Japan looking for a job.
仕事探しにリクルートは間違い?
日本では就職活動の時期になると、よくリクルート活動やリクルートスーツという言葉を耳にしますよね。企業側の新人社員募集として、学生が就職活動をする意味として日本では使われています。
リクルートスーツも新入社員が着用するスーツということではなく、就職活動をする学生が着用するスーツという意味があります。
リクルートは英語のrecruitから来ており、意味は新兵、補充兵、新入社員、新メンバーと表現されます。
しかし、英語圏では就職活動はjob huntingで表現するので、recruitは使いません。
日本で就職活動としてリクルートが使われているのは、求人広告、人材派遣、人材紹介などを行なっている日本の企業の名前の影響が大きく、広く知れ渡るようになり、日本独自の意味合いになっています。
就職活動中は英語でどう表現する?
ここでは就職活動中に使う英語表現について見ていきましょう。
就活生
job hunting students
私は就活生向けセミナーに出かける。
I’m going to a seminar for job hunting students.
会社説明会(企業独自の会社説明会)
company information session
昨日、会社説明会に参加した。
I participated in the company information session yesterday.
合同企業説明会(広い場所でたくさんの企業ブースを設けて求人内容を説明する説明会)
job fair
合同企業説明会にたくさんの就活生が来た。
Many job hunting students came to the job fair.
履歴書
resume
第一志望の企業に履歴書を送った。
I sent my resume to a first-choice company.
応募する
apply for
私は法律事務所に応募するつもりです。
I’m going to apply for a law firm.
就職面接
job interview
やっと面接に進めた!
I am finally invited to the job interview!
※一次面接、二次面接、最終面接はそれぞれfirst round、second round、final roundと表現します。
最終面接に通らなかった。
I didn’t pass the final round.
新卒
new graduate
※graduateは卒業生という意味です。
新卒者が5人入社した。
Five new graduates have joined the company.
就職決定!採用されたら使いたい英語表現
晴れて就職決定!採用されるまでが長い道のりなので、就職が決定するととても嬉しいですよね。就職決定にまつわる英語表現を見ていきましょう。
彼は銀行から内定をもらった。
He got a job offer from the bank.
英語には内定を表現する言葉はないので、求人を意味するjob offerを使って、求人を得たという意味で内定をもらったと表現します。
仕事が決まった!
I got a job!
日本語では仕事が決まったと表現することが多いので、決めるを表すdecideを使うと思われるかもしれませんが、英語ではI got a jobと表現します。
来年の4月から就職します。
I will start working from April next year.
英語では就職という意味の言葉はないので、start working(働き始める)と表現します。
日本ではたいてい4月1日に入社式が行われます。
In Japan, the entrance ceremony is usually held on April 1st.
入社式を行うのは日本特有の文化です。日本は新卒者を一括採用する企業が多いですが、多くの国は一括採用ではなく、必要な時に採用活動を行うため、一度にたくさんの新入社員が入社するということはほとんどありません。
昨日、新入社員歓迎会が開催された。
Welcome party for new employees was held yesterday.
入社式を行うよりもこれから一緒に働く社員たちと顔を合わせる新入社員歓迎会を行うことが一般的です。
まとめ
今回は就職活動について見てきました。リクルートという言葉や内定、入社式のことなど、日本でしか使われない表現があることがわかりました。
日本は、高校や大学を卒業する前に就職活動を始めて、就職したところに長く勤めるという方が多いですが、他の国での就職事情は異なるようです。日本との違いがわかると他の国での就職活動に関する理解が深まりますね。