笑えるEnglish主催「藤原紗耶」公式サイト

完全解説!英語の絶対ルール「形容詞8つの順番」

今回のテーマは「形容詞を使う順番」。日本語でも「小さくて白い、かわいい猫」と形容詞を重ねて表現することがありますよね。英語でも形容詞の重複は珍しくありませんが、英語の場合はきちんと使う順番が決まっています。

どのような順番なのでしょうか?今回は形容詞の順番について紹介します。


①Opinion:主観

最初に持ってくるべきものはOpinion、すなわち主観です。主観の代表格には、

pretty
かわいらしい

beautiful
美しい

friendly
親しい

cool
かっこいい

delicious
おいしい

difficult
難しい

などがあります。

interesting
おもしろい

このように形容詞化した動詞は主観に当てはまります。

②Size

背の高さやモノの大きさを表す形容詞が2番目に来ます。サイズを表す形容詞には、以下があります。

big
大きい

little
小さい、狭い

small
小さい

tiny
非常に小さい

tall
高い

short
短い

③Age

Age、つまり年数を表す形容詞は3番目に来ます。代表的な形容詞は以下の通りです。

old
古い

new
新しい

young
若い

antique
古風な

ancient
古来の

④Shape

4つ目のShapeは形状を表す言葉。丸や四角など、さまざまな形容詞があります。

round
丸い

square
正方形の

rectangular
長方形の

oval
卵型の

flat
平らな

sharp
鋭い

⑤Color

これはわかりやすいですよね。色も一種の形容詞であり、優先度は5番目です。また、濃淡などグラデーションを示す形容詞も色の一種です。

white
白い

black
黒い

red
赤い

pale
淡い

dark
濃い

vivid
鮮やかな

⑥Origin

Originは人種や地域など、起源を表す形容詞で、6番目に優先されます。これだけではちょっと分かりづらいという方は、以下の例を参考にしてください。

Japanese
日本の、日本人の

Spanish
スペインの、スペイン人の

Asian
アジアの、アジア人の

oriental
東洋の、東洋人の

European
ヨーロッパの、ヨーロッパ人の

⑦Material

Materialを直訳すると「素材」です。名詞の素材を表す形容詞の優先度は7位です。

metallic
鉄製の

wooden
木製の

cotton
木綿の

woolen
ウール素材の

paper
紙製の

⑧Purpose

最後に優先されるのはPurpose、つまり用途・目的です。動名詞(動詞+ing)や不定詞(to+動詞)の形容詞は、こちらに当てはまることが多いものです。

shopping
買い物をするための

wedding
結婚式用の

walking
歩くための

banking
貯金するための

例文でマスターしよう

優先度を理解したところで、例文をもとに使い方をマスターしましょう。

Two tall American girls
2人の背が高いアメリカ人の女の子

背が高い=Size、アメリカ人の=Originの順となります。

My big new bag
私の大きな新しいバッグ

大きい=Size、新しい=Ageの順になっています。

Her beautiful long black hair
彼女の美しい長い黒髪

美しい=Opinion、長い=Size、黒い=Colorと、3つの形容詞が重なっています。

Saya’s funny short chatting videos
さやの面白い短いおしゃべり動画

面白い=Opinion、短い=Size、おしゃべり=Purposeの3つです。

他にも例文をこなしていくことで、形容詞の順番が身についていくはずです。

まとめ

日本語ではあまり形容詞の順番を意識することがありませんが、英語圏のネイティブは順番が違っていると違和感を抱くのだそう。英語表現を豊かにするためには形容詞を覚えることはもちろん、正しい順番もマスターしましょう!